iPhone 6 128GB SIMフリー版を予約した理由

アップルが2014年9月19日に発売するiPhone 6を予約した。
予約したのはアップルが直接販売するSIMフリー版で、容量は128GB。

SIMフリー版を選ぶわけ

SIMフリー(英語ではSIM unlocked)版を選んだのは、SIMロックがかかった携帯電話は次の機種に切り替える際に、そのキャリアで使用する人にあげたり、そのキャリアで使い続ける限りの予備にする以外に、実質使い道がなくなり中途半端な文鎮になるからだ。
当然ながら国内で他のキャリアの端末として利用する事は出来ないし、海外で低コストのプリペイドSIMを使う事も出来ない。このあたりの使い勝手の悪さが我慢できなかったから。

iPhone 5sと5cを2013年9月に販売した2ヶ月後の2013年11月に、アップルが日本国内でSIMフリー版を発売したときはそちらに買い換えようかと思ったが、予算の関係もあって泣く泣く断念していた。
それがようやく今回のタイミングでようやくSIMフリーにすることが出来る。

今回は新製品の発売開始のタイミングで、SIMフリー版も国内で正規に投入される。待ちに待ったSIMフリー版だ。
さらに、国内で販売されるiPhone 6は現状で全世界で使われているほとんどのLTEバンドに対応している。
海外では現状でGSMや3Gが中心ながら、数年後にLTEが使える国が増えた際に、このLTEネットワークの強さはLTEが有効に利用できる現在の日本はもちろん、次の機種が出てメインとして使わなくなった数年後の使い勝手に大きく影響してきそうだ。

iPhone 6 PlusではなくiPhone 6なわけ

iPhone 6 PlusとiPhone 6の見た目の違いは画面サイズと本体サイズ、画面の解像度や精細感。
機能の違いは、カメラの手振れ補正機能のみ。
個人的に手振れ補正機能は魅力的ながら、それよりも本体サイズが大きくなりすぎていることがネックとなる。
本来は、現行のiPhone 5s程度のサイズがちょうどいいと思っている。それよりも一回り大きくなるiPhone 6でも今のところ気に入らない物の、これしかないので仕方がない。

画面サイズが大きくなることのメリットは、情報量が増えることだが、たとえばSamsungのGalaxy Note 4とくらべると手書き入力機能やら、Gear VRやらの付加機能が現状では不足している。また、大きな画面が欲しかったらタブレットを使うわけで、ポケットの中に入れていつも持ち歩くサイズとしてはなるべく小さくそれでいて使い勝手も悪くない物が欲しい。

ということで、大型化と携帯性を考えた際には個人的な用途ではiPhone 6になってしまう。

128GBなわけ
現在iPhone 5sの64GBを使用中で、辞書アプリを除いて容量の大きなアプリのほとんどはiPadにしか入れていないこともあり、おおよそ7GB程度の空き容量がある。
これは、さらにアプリを入れたり、写真やらビデオを撮影することを考えると、個人的にはぎりぎりの容量となる。

音楽ファイルは、出先でCDを買うときに間違えて持っている物を買わないように、トラックの1曲目を全部入れており約2000曲で10GB。ビットレートは128kbps。
写真は、過去数年間に撮影した主要な物をいつでも見られるようにするために約9000枚保存で5GB。
アプリだけで350程度も入っており、30GB程度しているというような状況。

アプリは必要のないものを除けば20GB以下にはなりそうだが、なんだかんだで余裕を持って30GBから40GB分くらいは用意しておきたい。
音楽ファイルは128kbpsと256kbpsの違いはちゃんと比べないとわからない物の、なるべくなら高ビットレートで、もっと多く入れておきたい。iPod Classicもなくなったことだし。

音楽に関してはストリーミングやらなにやらがあるので、ローカルストレージに大量に入れておくのは不要。そもそも音楽以外もクラウドに入れればいいという意見は以前からあるが、出先ですぐに目的のファイルをネット越しで入手するコストと面倒さがわかっていない引きこもりの意見だろうか。

出先で通信するには、LTEが普及した日本でもいくつかの問題があるし、海外ではほとんど使い物にならない場合もある。
日本で最大の問題は、通信容量だ。現行、日本では月に7GBなどの制限がある。音楽ファイルは1つ10MB程度だろうが、100ファイルで1GBになる。他のファイルも含めて1日200MB程度の通信量ですぐに使い切ってしまうのだ。これでは安心して使えない。

日本でLTEが使えるようなところなら通信時間は我慢できたとしても、海外で使おうと思ったらそもそも通信速度が遅すぎて使い物にならないことが多い。
音楽程度のどうでもいいような物ならともかく、個人的なファイルもすべてクラウド上で管理していたら、1ファイル入手するのに数分どころじゃすまない場合もあり、使い勝手が悪すぎるのである。そもそも接続できればいい方だという地域も多々ある。
もちろん、多分使わないような物はとりあえずクラウドに入れておくという手段はある物の、すぐにでも使うような物はなるべくローカルに保存しておいた方がいいため、容量は大きければ大きい方がいい。

ということで、手元のデバイスのストレージ容量は予算の許す限り大きい物が望ましい。
今回のiPhone 6の場合、64GBに64GBをプラスして、合計128GBにするためのコストは1万円である。
1万円のコストで64GB増えるなら、SDカードなんかに比べて高コストながら、従来機種に比べてコストパフォーマンスも高まっており、128GBにしない手はない。

実際に予約してみた
日本での予約開始は2014年9月12日の午後4時くらいだが、アップルのオンラインストアでは午後5時過ぎに始まったようだ。
iPhone 6のSIMフリー128GBにするのは決まっていたので、午後6時頃にアクセスして予約しようとしたところ、すでに16GBなんかは販売日の発送はなくなっていた。
とりあえず無難なスペースグレーのiPhone 6のSIMフリー128GBは販売日の発送だった。
クリックして予約手続きを進めるために、ケースを選んで、クレジットカードのセキュリティコードを入れたりしている時に、気が変わって発送が遅れるケースはキャンセルすることにした。
そうこうしているうちに、出荷予定が「7-10日」になってしまった。
今から「7-10日」なら、発売から3日後には入手できるからまあいいかと思って、他の色を見ると、ホワイトやゴールドはまだ発売日の発送だった。
発売日に入手できないなら別の色でもいいかと思った物の、予約をキャンセルするのも面倒だしブラックを気長に待つことにした。

すると、よく見てみると出荷予定の「7-10日」というのは発売日からの日数で、19日発売なら26日から29日の発送という意味だった。

なんてこった。

それよりもなんてこったと思ったのが、価格が10万円近いという点。
旧機種の下取りやら割引きやらで5万円くらいで買えるキャリアモデルと比較した価格差がすごい。
なんつう強気な価格設定なんだろう。

価格や入手できる日はともかくとして、ようやくキャリアに縛られず、国内での保証も問題ないiPhoneを入手できる。個人的なiPhone 6での最大の革新はこの辺である。