オフピーク定期券とは、ピーク時を避けた時間帯限定のJR東日本の定期券なら安いですよと言う物。
JR東日本は土日などを気にしているようだが、利用者としての最大の疑問はピーク時に乗るとどうなるのかという点。
答え ピーク時に乗ると、定期は適用されず通常の料金として別途請求される。
Suicaで設定出来る物なので、Suicaの残高から引かれる仕組み。
具体的にみてみよう。
例えば、1ヶ月の逗子から新橋へ横須賀線で約1時間の通常の定期券は23,580円だが、オフピークだと19,810円。差額は3,770円。
通常運賃は片道830円。
この場合は、約4.5回の通常料金での乗車でオフピーク通勤の意味が無くなる。
一般的に通勤定期券は最大の6ヶ月を買うのではと思うので、6ヶ月でみると通常が120,040円のところ100,860円で、差額は19,180円。
約23回の通常料金の乗車で差額は帳消しとなる。
6ヶ月の場合は1ヶ月あたり4回。1ヶ月の場合は4.5回。
ピーク時間帯は、逗子の場合は6:20から7:50。新橋は7:30から9:00。
この時間帯を避ければオフピークになるが、たまたま月に4回。週に1回程度この時間帯に利用してしまうと、オフピーク定期券の意味が無くなる。
もっと短い場合はどうなのかでみると、東京から総武線経由で西船橋をみると通常が9,620円なところ8,110円。差額は1510円。
通常の料金は320円なので、約4.7回の乗車で帳消しになる計算。
つまり、週に1回程度ピーク時に乗ってしまうとオフピーク定期券は帳消しになるし、それ以上乗ると、通常の定期以上になってしまう。
ピーク時に乗る可能性が少しでもある場合なら、オフピーク定期券を買うのはリスクがありすぎる。
仮にピーク時に乗った場合でも最大値が通常料金までなど、機能が充実していれば使う気にもなるが、現状の制度はJR東日本によるトラップでしかないと考える。