水虫の治し方(白癬菌をどうにかする方法)

水虫は、医学的には白癬菌(はくせんきん:Trichophyton ruburumなど)とかいう菌が足に感染して、かゆみなどいくつかの症状を発生する物である。

個人的には足がかゆくなったことは一度もないので、水虫だとは思ったことがなかったが、2008年9月頃にテレビを見ていたら、かゆくない水虫もあるという事だったので調べてみた。

調べると、数年前(いつからか全くわからん)から足の裏の皮膚がポロポロとれる状態で、新陳代謝の激しい足の裏だと思いこんでいたが、それは全くの誤解で、自分が角質増殖型足白癬菌に感染していた、つまり、水虫らしいことが判明した。

治療前の水虫画像。(気持ち悪いかも)

実際に水虫であると確定診断するためには、皮膚のサンプルを取って、薬品の中に入れて、それを顕微鏡で観察するなどの方法をとらなければならず、皮膚科の仕事だが、水虫の治療は最低でも2ヶ月かかり、何度もかかる必要があり面倒そうなので、市販薬で何とかしてみた。

もちろん、この時点で自分が水虫であるという確証はないし、他の病気かもしれないが、その時はその時、とりあえず、自己治療してみようというわけである。

ということで、ネットでいろいろ調べると、白癬菌の事はある程度わかっても、具体的な治療方法は薬を2ヶ月くらい塗り続けることくらいしか無く、どんな薬がいいのかなど、もっと詳しい情報は少なくとも日本語情報を調べる限りわからなかった。

ということで、最新の医学書を調べてみた。
このときに手っ取り早いのは、でかい図書館ではなく、医学書もそろっている、でかい本屋。
本屋にある本は最新の物でしかも、需要があるような物だけなので、水虫の本もあるに違いないと思ったわけである。

しかし、水虫治療という本は無く、皮膚に関する本の中に書かれているだけで、素人が簡単に手に入る本は存在していないようだった。

唯一、
水虫最前線 (皮膚科診療最前線シリーズ)
という本がそれっぽいが、この本は当時行った本屋の医学書売り場では見つけられなかった。

今回読んだ本はいろいろあるが、それなりに役に立ったのはこの2冊など

皮膚科学 (MINOR TEXTBOOK)
皮膚科治療薬ハンドブック

他にもあったが忘れた。

医学書を読んでわかったのは、市販薬はたくさんあるが、効果はどれも同じ。おおよそ2ヶ月か3ヶ月薬を使わなければ完治は出来ず、ひどい物の場合、内服薬を使う場合もあるということくらい。

医学書の写真を見ても、私の足とは微妙に異なる。医学書自体はあまり役に立たなかったが、読んでおいて損はない。

水虫治療薬には様々な物があるが、大きく分けて、クリームタイプと液体タイプ、それ以外にもスプレー式などがあるが、一般的には前者2つのどれか。
さらに、最近の薬は1日1回タイプが多いので、たくさん塗りたい暇な人以外はこれがいいだろう。

個人的にはいろいろ使ったが、結局、両足全面に塗る必要があったので、一番コストパフォーマンスの高いアニベール・エース液(販売元は小林薬品工業)というのに落ち着いた。この在庫を探すのは大変である。
他にも、テレビで宣伝している、いかにも効きそうな物などいろいろあるが、前述の医学書によれば薬品による有意差は認められていないとのことだったので、1日1回タイプならなんでもいいわけだ。

液タイプを選んだのは、角質増殖型は液タイプを使うのが標準的な治療らしいので。
他にも女性用のものなどいろいろあるが、パッケージデザインだけで中身は何も違わない。

というわけで、毎日薬を使い続け、一ヶ月後には何となくよくなった感じがして、二ヶ月後にはほぼ完治したような状態になった。
医学書、薬屋の店員など立場によって薬を使う期間が違うが、2ヶ月とか3ヶ月とかに落ち着いているので真ん中をとって2ヶ月半ほど使った。本当はさらに長く使おうかと思ったが、さすがに面倒くさくなってきた。

なんだかんだしながらも、9月はじめから11月中旬まで薬を使い続けた結果がこれである。こんなきれいな足の裏は何年ぶりだろうか?

その後、一ヶ月半経過したが再発と言うことは見られない。
ちなみに、完治に合わせて今まで履いていた靴も全部入れ替えた。よく使うカーペットも念のため出来うる限りの水洗いをした。

水虫治療まとめ

水虫じゃないと思っていても、足の裏や爪が変な状態なら水虫かもよ。
水虫はちゃんと治療すれば治る。
どれでもいいから、薬を最低2ヶ月は使い続ける。
薬は宣伝している高いのを買う必要なし。
皮膚科に行くのが確実(多分)