古い新聞、特に地方版の紙面を読む方法

日本で古い新聞を読むには、図書館に行くか、有料の各種データベースサービスを使うしかないが、図書館にあるのは収縮版で、基本的に全国版しかない。

有料のデータベースサービスも、1980年代からという中途半端な状態。

単に古い新聞を読みたいだけなら、その辺のちょっと大きめの市町村区立図書館でもある程度読めるけど、蔵書が結構限られている。
例えばさいたま市立図書館なのに、埼玉新聞の古いのはなくて、朝日新聞だけだとか。

そこで使えるのが、都道府県立の図書館。
少なくとも埼玉県立図書館(浦和)には、かなり古い地方版の新聞もマイクロフィルムに収められているため、例えば太平洋戦争の頃のわけのわからない地方面記事も読める。

本日の配給がどうのこうの、大宮で天然痘だとか赤痢だとか、高崎線で念願の電化だとか、省線がどうのこうの、黒ダイヤに(戦後の)復興住宅に加えて戦死者情報だとかB29だとか。

そういった古い記事はそもそも印刷自体が不鮮明ということもあるが、古い表現や漢字が古い物なのでいまいちよくわからない部分も多い。
この辺、基礎知識が不足していると理解するのにも時間のかかる物もあるが、古い記事を読むといろいろと勉強になる部分もある。

というわけで、古い新聞の地方版を読むなら、都道府県図書館に問い合わせるといいかも。