パナソニックが2014年7月に発売するレンズ一体型デジタルカメラDMC-FZ1000は衝撃の製品だ。
従来の1/2.3型センサー採用で、ズーム倍率やレンズの明るさを誇っていたのを、レンズの明るさはそこそこ、ズーム倍率もそこそこにして、センサーサイズを二回り大型化、4K動画に対応してしまった。
https://www.youtube.com/watch?v=mL-G7bjWE2c
パナソニックによるサンプル動画。4KではなくフルHD以上の2.5Kで見ても十分に綺麗なことがよくわかる。
センサーサイズは1/2.3型の面積で4倍となる1型。
ソニーのハイエンドコンパクトデジカメと同じサイズで、Nikon 1と同じでもあり、単純に画質が大幅に向上する。
画素数は2010万なので、1画素あたりのセンサーサイズは一般的なコンパクトデジカメよりも大きく、高感度での画質も期待できる。
実際にはISOは最大で25600なので、それほどすごいわけでもないらしいが。
レンズの明るさはF2.8から4.0。
光学ズームは35mm換算で25-400mm。広角側にもうちょっとほしいところだが、400mmあれば十分だろうし、デジタルズームで1000mm以上が余裕なので細かなことを気にしないなら問題は無いだろう。
ボケ感は1/2.3型なんかよりも大幅に高いことが期待できる。
マクロは25mmで3cmまでとのことなので、とりあえず十分ではあるが、もう少しすごいマクロも期待したいところだったが、まあ妥協できるところだろう。
Wi-Fi搭載はいい物のGPSは無いとのことで、ここはガッカリ。
録音はマイク端子があるので、動画撮影用に使うには十分だ。
どの程度まで設定できるかにもよるが。
SDカードはUHS-I対応でこれで4Kは十分とのことでまあいいんだろうが、なんとなくUHS-II対応も期待したいところ。現時点ではなくてもいいのかな。
ハイスピード動画は「1920×1080、30p、センサー出力 120コマ/秒」と書かれているので4倍遅く録画できるのかな。もっとすごいのも期待したいが、まあいいか。
バッテリー駆動時間は、4Kでの実撮影時間は約55分と書かれている。常に4Kで撮るわけではないだろうけど、1時間録画できればとりあえず妥協できるか。本当に1時間バッテリー1本で録画できればの話だが。
本体がそこそこのサイズで重量が831gというのは中途半端に大きい物の、4K動画の本格撮影が手軽に出来る初期製品としてはまあ妥協できるところ。
あとは価格だが、発売当初は10万円程度。これが将来どこまで下がるかだが、7万円くらいになったら本当に買いそうだな。
なんだかんだで、2014年末くらいには似たような製品やらなにやらで4K動画対応のが続々と出てくるんだろうから、その頃にはどうなっているかは全く予想できない。
今回のは競合他社にとってもかなり脅威になるんではないかな。
少なくとも年内に発売するのはこれよりも大幅に劣る製品は出せなくなっただろう。
http://panasonic.jp/dc/fz1000/