インド本

インド旅行ガイドブックの選び方

海外旅行のメジャーな行き先はいくつもありますが、いつの時代にも旅人の憧れの地で、様々なトラブルが実際にある場所ながら、多くの人が訪れているのがインドです。
インドという国への旅行は、日本人が旅するには様々なハードルがあります。その中でも十分注意しなければいけないのが、実際に多発している旅人をターゲットにした詐欺や犯罪です。
どの国でも注意は必要ですが、インドでは日本人含めた旅行者に対する詐欺が横行している世界でもトップクラスに危険な国です。
それらの詐欺に対抗するには手口を知ることが一番で、そのためには様々な情報元から、インドという国を知る必要があります。

海外旅行の基本的な注意点としてはわけわからない人と話さない、荷物の管理をしっかりするなどがあります。
このような基本はインドでもしっかりと対応するとして、訪問先で特有の様々な手口を事前に知っておくことが何よりも重要です。
その地域の情勢、危険な地域、旅行者向けの詐欺などが多発している現状があるなら、その手口を知っておけば、それに近づくこともなくなり、結果的に被害を防げるようになります。
インドでは様々な詐欺があなたを待ち受けています。その詐欺の手口は既に様々な場所で紹介されており、それを知るだけでも被害にあうことを防げます。

ちなみに治安というのは社会情勢のことで、犯罪発生率とは異なります。このような言葉の定義はしっかり理解しておかないと、誤読や勘違いの原因となります。

インドの情報を知る基本

インドでの様々なトラブルに関してまとまっているのが外務省関連の情報です。インドに行く事を決めた後、行く直前など、要所要所で何度も読み返して、しっかり理解してください。

これさえ読んで、理解して、行動すれば、ほぼすべての詐欺情報は理解出来ていることになるので、詐欺被害はほぼすべて避けられます。余計な本やブログなどを読む必要はなく、無駄に長いYouTube動画を見る必要もありません。
ネットで探すと出てくる詐欺の被害にあったという報告は、すべてここに書いてある手口です。このような情報を読まずに行動して被害にあうのは、基本が出来ていなかった事を報告しているようなことになります。

外務省海外安全ホームページ インド
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_001.html

在インド大使館
https://www.in.emb-japan.go.jp/itpr_ja/Japanese_Travellers.html

ここにあるような内容はわかっていたが、うっかりその状況になってしまい、逃げるためにやむを得ず犯罪者へ支払いをしてしまうようなケースもあるようです。
うっかりそのような状況に陥らないようにするためにも、事前に情報はしっかり頭に入れて行動してください。

インドのガイドブック

詐欺関連の内容は前述した外務省関連の内容でほぼすべてカバーされています。
その上で、情報がまとまっているガイドブックを併用するのがいいでしょう。

ツアーや短期旅行向けガイドブック

地球の歩き方 インド おおむね2010年以降版
最新版が好ましいですが、詐欺情報、観光情報は取り立てて変わってもないので、2010年以降版で問題ないです。中古市場から比較的安く入手できます。
それ以前でもそこまで違いはありませんが、1990年代前半までの物はかなり時代を感じさせる古さです。

特に詐欺、トラブル事例や対処方法などは、情報が散らばっているので、全ページ読んで重要な情報をしっかり発見する必要があります。
本を普段読まない方、読解力が低い方がこれを読んでも詐欺、トラブル関連情報は見つけられない、理解出来ないかも知れません。
2010年くらいの版からは、犯罪被害にあう人の意識の低さについて疑問を呈している内容もこの本内にはあります。

各地域の見所情報が載っているので、その地域をザックリ観光するための情報元としてもちょうど良いです。
土産物、食べ物関連の内容も普通に載ってます。

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中長期旅行向けガイドブック

旅の賢人たちがつくったインド旅行最強ナビ 2019年発行

複数筆者の比較的しっかりした最近の旅行記などを中心に読めが、旅行記のような文章が中心なので、地域の観光スポット情報は特にないと考えてください。
ブログなどの旅行記などは間違っていたり、旅の初心者が書いた物が少なくないですが、こちらは旅慣れた人の旅行記がまとまっていると考えると良いかもしれません。
詐欺や犯罪被害被害などについても一部に書いてあります。実体験を元にした物で読み物としてはいいですが、外務省関連の情報を超える物ではありません。

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インドという国や人々を知るための本

インド史

インド観光では、タージマハルのように350年位前の建物など、500年前くらいからのムガル帝国時代に作られた建物などの歴史的建築物や宗教的な観光地が観光の中心になっています。
このあたりの歴史をある程度頭に入れておかないと、有名観光地にわけもわからず行っただけの人になります。
まずは高校レベルの世界史のインド関連を読んで大きな流れを理解しましょう。インド史に関する内容は、なじみがない名前が多く、ある程度の流れを理解していないと、フマユーン、アクバル、シャージャハーンなど、なじみのないカタカナを1回見たくらいでは、それが名前なのか他の何かなのかなどもわからず、見当もつかない状態に陥るかも知れません。
世界史一問一答のような本で、要点の用語だけを知ることから始めるのも、敷居が低くて入りやすいかもしれません。
ある程度の流れを知ったら、Wikipediaに書いてある事を読む事から始めるのでも良いでしょう。
その上で、ムガル帝国くらいから現代までの情報をどこかで読み、観光名所と結びつくようになれば、何となくわかってくるかも知れません。
歴史自体は変わらないので、古い本当でも問題ないし、Wikipediaや各種世界史のサイトの情報でもいいでしょう。

一冊でわかるインド史 (世界と日本がわかる 国ぐにの歴史) 2021年発行

ネットの情報ではなく、しっかりとまとまった本で情報を得たいなら、このような本で読んでおくといいでしょう。

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インド人とのつきあい方―インドの常識とビジネスの奥義 2009年発行

インド人が結果的になぜ嘘を言うのか、2桁の九九の実態、価格交渉についてなど、インドでの常識についてまとまっている本です。
少々古い内容もありますが、読んでおくと中長期旅行では役に立つし、駐在するような場合は必読書になると思います。

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決定版 インドのことがマンガで3時間でわかる本 2024年発行

すべてマンガではなく、文章とマンガが半々で構成されている、インドという国をわかりやすく知るための本になります。最近のインド関連のビジネス含めた情報を頭に入れておきたい方向けの物です。
観光情報、歴史の解説などは特に載ってません。

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近年の政治やビジネス関連は各種新書等として多く出版されています。

旅行記など

ほとんどの有名旅行記は既に古い物で、今ではあまり参考にはなりませんが、当時の状況などがよくわかる物も多く、読んでみると面白い物もあります。
インドの方々の実態としては現代とあまり変わっていないところもあるようです。
他にもありますが、旅行記として読んで損はない物をリストにしました。

最近は現地駐在の方が書いたインド生活の実際のような本も増えています。そのような本は駐在する場合には良いかもしれません。

インドなんて二度と行くか!ボケ!!―…でもまた行きたいかも 2006年発行

数ある旅行記の中でも最も読みやすい。

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新ゴーゴー・インド 2001年発行

1986年版を改訂した版で、少々古いがインドなんて二度と行くかと並んで、定番となっている旅行記。

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深夜特急3ーインド・ネパールー 元は1986年

一応入れといた。
単行本の場合は2巻。

インドの旅の軌跡
バンコク(Bangkok)、コルカタ(Kolkata)
コルカタ(Kolkata)、キウル(Kiul)、ガヤ(Gaya)、ブッダガヤ(Bodh Gaya)
ブッダガヤ(Bodh Gaya)、ガヤ(Gaya)、パトナ(Patna)、ラクソール(Raxual)、ビルガンジ(Birgunj)、カトマンズ(Katmandu)
カトマンズ(Katmandu)、ビルガンジ(Birgunj)、ラクソール(Raxual)、パトナ(Patna)、バラナシ(Varanasi)
バラナシ(Varanasi)、カジュラホ(Khajuraho)
カジュラホ(Khajuraho)、ジャンシー(Jhansi)、デリー(Delhi)
デリー(Delhi)、アグラ(Agra)、ムンバイ(Mumbai)、デリー(Delhi)、アムリトサル(Amritsar)、ラホール (Lahore)

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河童が覗いたインド 1985年

全編手描きの本。(全編手描きというのは、実際に見ないと意味がわからないと思います)
それはともかく、当時の様子がよくわかる内容とイラストです。

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インドを題材にした小説等

沢山ありますが、勝手に代表的な物だけを独断でピックアップ。

石井遊佳 百年泥 2018年

チェンナイで働く日本語教師が100年に一度の大洪水に見舞われ… 芥川賞受賞作

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遠藤周作 深い河 1993年

遠藤周作の代表作の一つとされる作品。五人の主人公がインド旅行に参加しガンジス河に行き…

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三島由紀夫 豊饒の海 第三巻 暁の寺 1970年

三島由紀夫最後の長編小説で、輪廻転生がテーマとなったタイ、インド編。

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インド料理関係

美味しんぼ 12, 24 (24巻は1990年)
12巻に日本風カレー
24巻はカレー勝負で12巻に登場したカレー店店主も登場し、スリランカ、インドへカレー取材。海原雄山とカレー対決をする。インド料理、カレーとは何かの導入には読みやすい。

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インド・カレー紀行 2009年発行

インド史研究で著名な著者の辛島氏によるインド料理本の集大成的な本。

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食べ歩くインド 2024年発行

2020年版を合冊補強版。
各地のインド料理がこれでもかと紹介されており、その取材力の高さには脱帽する。

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京大カレー部 スパイス活動 2017年

料理としてのスパイスの本、カレーライスの本などはいくつかありますが、インドでのスパイス栽培などに関して書かれている数少ない本の一つです。
この本はそれがメインではなく一部にあるだけで、特に深く掘り下げているわけでもないですが、どこで何のスパイスが主に栽培されているのか、現地農家の状況などがわかる入門的な位置づけの物になります。
他にもっと良い本を見つけたらこれと入れ替えます。

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ヒンディー語

インドでは基本的に英語で通じますが、基本的な挨拶などは現地語を使いたい場合もあると思います。
その場合はヒンディー語でもいい場合もありますが、タミル語の方が適した地域、他の言葉の方が良い場合もあります。

残念ながら日本語によるヒンディー語の本はほとんどありません。タミル語は皆無と良いって良いでしょう。

挨拶などのヒンディー語なら、新しい地球の歩き方にはタミル語と共にいくつか掲載されています。
それ以外の旅行向けヒンディー語は

ひとり歩きの会話集 ヒンディー語 2019年

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くらいしかないです。

言語自体をしっかり学びたい場合は、タミル語含めてニューエクスプレスプラスシリーズと、数冊しかありません。

英語でのヒンディー語学習書籍の方が圧倒的に多いため、インドでの英語を学習した上で英語でヒンディー語を学習した方が効率的かも知れません。

インド訛りの英語は、YouTubeなどで現地訛りのヒヤリング学習するのが良いと思います。

ブログやYouTubeなど

地域の情報や、比較的新しい内容、その時筆者が感じたこと、街の雰囲気を知るには悪くありませんが、前述したように間違っている事、勘違いしている場合も少なくないです。
詐欺の被害報告は外務省の内容の手口を超える物ではありません。

そういった情報が知りたい場合は、無駄に長い動画などを視聴するより、外務省関連の内容を何度も読んだ方が役に立ちます。

オフピーク定期券とは何か

オフピーク定期券とは、ピーク時を避けた時間帯限定のJR東日本の定期券なら安いですよと言う物。

JR東日本は土日などを気にしているようだが、利用者としての最大の疑問はピーク時に乗るとどうなるのかという点。

答え ピーク時に乗ると、定期は適用されず通常の料金として別途請求される。

Suicaで設定出来る物なので、Suicaの残高から引かれる仕組み。
具体的にみてみよう。

例えば、1ヶ月の逗子から新橋へ横須賀線で約1時間の通常の定期券は23,580円だが、オフピークだと19,810円。差額は3,770円。
通常運賃は片道830円。

この場合は、約4.5回の通常料金での乗車でオフピーク通勤の意味が無くなる。

一般的に通勤定期券は最大の6ヶ月を買うのではと思うので、6ヶ月でみると通常が120,040円のところ100,860円で、差額は19,180円。
約23回の通常料金の乗車で差額は帳消しとなる。

6ヶ月の場合は1ヶ月あたり4回。1ヶ月の場合は4.5回。

ピーク時間帯は、逗子の場合は6:20から7:50。新橋は7:30から9:00。
この時間帯を避ければオフピークになるが、たまたま月に4回。週に1回程度この時間帯に利用してしまうと、オフピーク定期券の意味が無くなる。

もっと短い場合はどうなのかでみると、東京から総武線経由で西船橋をみると通常が9,620円なところ8,110円。差額は1510円。
通常の料金は320円なので、約4.7回の乗車で帳消しになる計算。

つまり、週に1回程度ピーク時に乗ってしまうとオフピーク定期券は帳消しになるし、それ以上乗ると、通常の定期以上になってしまう。

ピーク時に乗る可能性が少しでもある場合なら、オフピーク定期券を買うのはリスクがありすぎる。
仮にピーク時に乗った場合でも最大値が通常料金までなど、機能が充実していれば使う気にもなるが、現状の制度はJR東日本によるトラップでしかないと考える。

https://www.jreast.co.jp/offpeak_teiki/

地球の歩き方 インド

地球の歩き方にみるインドの旅行者向け詐欺の進化

2024年現在のインド・ニューデリー近郊での詐欺は

  • 空港でホテルまでタクシーで移動しようとすると案内してくれる人が近づいてくる。500ルピーとまあ相場くらいの価格を言われるので、500ルピーをその人に渡す。タクシーで目的地に到着するとタクシーの運転手から1000ルピー要求される。空港にいた人は勝手にやってるガイド。
  • 空港からホテルまでのタクシーなどで、そのホテルは閉鎖されているなどと言われて、代わりの割高な詐欺師とグルのホテルに連れて行かれる。
  • チケットは使えない、ニューデリーは暴動が起きていて危ないから、すぐに他の都市に行った方が良いなどと言われて、政府公認のツーリストインフォーメーションに連れて行かれて、だいぶ高いツアーを組まされる。
  • 確認のためにそのホテルなどに電話をかけてくれる、インフォーメーションの電話を使わせてくれるが、つながっているのは詐欺師なので、都合が良く閉鎖されていることを教えてくれる。
  • ニューデリー駅あたりを歩いていると、そっちに行くのは許可証が必要だとかなんとか言われて、観光案内所を案内されて…
  • 駅で列車に乗ろうとすると、ここは閉まっているとか言われて、観光案内所に…
  • リキシャなどで移動しようとすると、そこは今日は閉まっている、その目的ならもっといいところがあるぞとか言われて、詐欺師御用達の店に連れて行かれる。
  • 観光地で勝手に観光ガイドをはじめて、最終的に金を要求する。
  • 貴金属やカーペットなどの運び屋をさせる詐欺。
  • 話しかけてきた人に今後のインドの旅行計画などを話すと、いろいろアドバイスしてくれる。翌日偶然観光地で出会い、親切な人なのでいろいろ任せていると、飲み物を買ってきてくれるので飲む。気がついたら身ぐるみ剥がされている。

などあたりが有名です。

インド近郊に広げると民芸店関連の詐欺などもあるようですが、インド各地でこのような旅行者向けの犯罪が行われています。

リキシャ(トゥクトゥク)に乗る時、相場の数倍の価格を言われたり、降りるときに追加料金を請求されるくらいで詐欺だなんだと言っているようでは、すぐに現地で死ぬでしょう。
そんなインドの詐欺がいつ頃から発達していったかを30冊以上発行されている過去の「地球の歩き方 インド版」で確認します。

(数字)はその記載があるページです。

まとめ

読者投稿が充実してきたのは1990年頃からですが、1982年版から、空港到着後のタクシー代高額請求などの問題などについては書かれています。しかし、1997年版程度までは基本的にはバックパッカーは旅先のホテルなど予約せずに、その場で探して、縛られた旅をしないことが醍醐味だとしていました。
1998年版では、空港からの移動トラブル報告が増えた来たことからか、慣れていない方には1泊目は事前に予約することや、送迎の手配をする事を推奨しています。

しつこい客引きなどの注意喚起などは以前の版から載っています。
1992年版には旅行代理店に連れて行かれて嘘を伝えられるなどして、割高なツアーを組まされるような事が掲載されています。

ニューデリー駅での注意喚起は明確には書かれていませんが、1990年代後半くらいには注意喚起があります。

インド旅行の様々なトラブルへの対応方法については、600ページ前後のその膨大な文章の中から見つける必要がります。それができない人が、地球の歩き方をインドに持って行っているのに典型的な詐欺にあっている原因かも知れません。

地球の歩き方 インド・ネパール 1982-1983年版

発行 1981年12月15日
主筆 恒河芥(河津一彦)
ページ数表記がある最後のページ数528
本文は黒と赤の印刷

記念すべき地球の歩き方インド編の第1弾となるのがこの年度版。

ここは詐欺らしい詐欺の手口はほぼ掲載されていないと言ってよさそうです。
オートリクシャーでメーターを使わないので交渉すること、バハール・ガンジの奧で非合法の両替がある事くらいです。

デリー空港に深夜到着して、タクシーでホテル探しをしていると、タクシー代を高額請求される可能性があるので、朝まで空港から出ないことを提案している。(197)
そのバハール・ガンジは安宿、安食堂、商店が多い所として紹介されている。宿にたどり着くまでのニュー・デリー駅前からのメイン・バザール周辺の注意事項についても特に注意事項はない。(213)

ツーリスト・インフォーメーションの活用を進めている。
ニューデリーならコンノート・プレイスにある、インド政府観光局や各州政府の観光案内所の活用を推奨している。

ガーンジャー(マリファナ)、チャラス(ハシーシ)について勧めては無いし、この時点でもほとんどの州では法律で禁止されている事が記載されているが、買うときの注意事項などが書かれている。(108)

こじき(76)

パスポートとビザ関連で6ページ(14-19)。
トイレは2ページ強(74-76)。

1ルピー、30円時代。
オーロ・リクシャー 初乗り1ルピーから、バス15から60パイサ。
チャパティー1枚15から25パイサ。ビリヤニ5から6ルピー。ターリー3から4ルピー。
サモサ1皿2個で50パイサ。
チャイ 20から50パイサ。

安宿シングル1泊5ルピーくらいからで、普通の安宿でも25ルピーくらいはするようだ。

地球の歩き方 インド 1990-1991年版

発行 1990年5月10日

ドラッグの記載が2ページになり、読者投稿でハシーシ体験が掲載されている。(109)

読者投稿に、アグーラでの政府の公認店、州政府の物産展はうそで偽物を買わされる注意喚起が掲載されている。(256)
このあたりが初めてインドでの明確な詐欺に関して掲載され始めたころになるようです。

地球の歩き方 インド 1992-1993年版

警察官詐欺(163)、ニューデリー駅前でのインフォーメーション詐欺(199)、メインバザールのガバメント・ツーリスト・オフィス詐欺(222)などが、読者投稿を元に掲載されています。

つまり、1992年版が発行された前年よりも以前から、この手の詐欺被害が発生しているということになります。
遅くとも1990年頃にはあった可能性が高いです。

ニューデリー駅前の外国人用オフィス前に、職員を装った詐欺師にヴァーラーナスィーは暴動が起きている、他の旅を案内するとか市内観光で$US185要求されたとかの35年後もよくある詐欺が存在していたようです。

メインバザールの詐欺ではヴァーラーナスィーはムスリムとヒンドゥーの戦争をやってるから危険。近くのガバメント・ツーリスト・オフィスに連れて行かれ、同じ話をし、飛行機の切符を勝手にシュリーナガル行きに切り替ようとし、日本人をどこからか連れてきてそれをすすめてきたといった、日本人もグルになっているパターンが掲載されています。

地球の歩き方 インド 1994-1995年版

1993年9月20日発行

この版から全面改定があり、詐欺に関しての記載や現地でのトラブル関連の内容が増えています。

法外な値段で売りつけられる、儲け話を持ちかけられて何千ドルも支払う、睡眠薬を飲まされる(142)ような内容から、勝手ガイド、見知らぬ人からの食べ物や飲み物の注意喚起、宝石やカーペットの運び屋、Varanasiで有人が犬にかまれた話。(143)のような事が乗り始めてます。

1992-1993年版のニュー・デリー駅前の詐欺が再掲載(208)され、240と241ページにはアグーラでの詐欺の読者投稿が2ページにわたって掲載されています。
418ページにもショッピングや交通系のトラブルが掲載されています。

465ページにはボンベイなどでの詐欺の内容も書かれており、地方都市デモ詐欺は広まっていることがわかります。
デリーのホテルオーナーが勧める、夜のプリペイドタクシー、政府のインフォーメーションでの相談については、発行から30年後の今ではこれすら使いにくい物になっています。
しつこい客引きやガイド、見知らぬ人との飲み、タクシーが指示に従わないことなどは、今でも通じる内容です。

地球の歩き方 インド 1997-1998年版

Main Writer 河津一彦
Reporters 斉藤由紀夫、有賀正博
Editors オフィス・ポストイット (末武千恵、永岡邦彦)
本文レイアウト 佐藤デザイン事務所
Cover Design 日出嶋明男
ページ数表記がある最後のページ数598
本文一部がフルカラー

ホテルは予約無しで泊まる物としている。(81)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起が地図内にあります。(209)
関口真理著の独立の父は今?(234-235)

地球の歩き方 インド 1998-1999年版

編集 オフィス・ポストイット 末武千恵、永岡邦彦
デザイン 佐藤デザイン事務所
ページ数表記がある最後のページ数614
本文一部がフルカラー

インドの基本情報、食べ物や文化、ビザ、航空券、ホテル、現地鉄道旅などの旅のTips 30-175
フルカラーで現地の様子がわかる内容が10ページほど

ホテルは予約無しで泊まる物としている。(111)
観光局などで騙された投稿が掲載されている。(184)
空港深夜到着時のトラブルや対処方法などが掲載されている。到着時のトラブル対策として、航空券予約時に同じ旅行代理店で1泊目のホテルと送迎を予約することを推奨している。(188-191)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起が地図内にあります。(210)
関口真理著の独立の父は今?(234-235)

ドラッグに関しては、軽く考えている人へ違法である事の注意喚起になっている。(132-133)
インド人紳士から聞いた話としてボリやすい1位が日本人、2位がイタリア人。騙しにくい1位がイスラエル人、2位がイギリス人という読者投稿が載っている。(141)

こじき(83)

パスポートとビザ関連で5ページ(36-40)、日本国内移動、出入国関連はなし。
トイレは実質2ページ。(81-83)

地球の歩き方 インド 2001-2002年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、末武千恵、髙砂真佐美、追田龍
デザイン 佐藤デザイン事務所
レイアウト 多賀茂里生
本文半分強がフルカラー、ページ数表記がある最後のページ数628

物乞い(71)

トイレは実質1ページ半ほど。(69-71)
空港から市内移動のトラブル(165)
関口真理著のデリーの歴史(171)
悪徳旅行会社について(182)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社の注意喚起が地図内に(209)
関口真理著のムガル帝国知って得する人物史(207)

地球の歩き方 インド 2002-2003年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、末武千恵、追田龍、髙砂真佐美
デザイン 佐藤デザイン事務所
レイアウト 多賀茂里生
本文半分強がフルカラー、ページ数表記がある最後のページ数612

ホテルは予約無しで泊まる物としている。(95)
旅行会社関連のトラブルを避ける方法として、初日のホテルと送迎を予約するしかない事を提案している。(167)
関口真理著のムガル帝国知って得する人物史(209)

物乞い(71)

パスポートとビザ関連で4ページ(26-29)、日本国内移動、出入国関連はなし。
トイレは実質1ページ半ほど。(70-71)

地球の歩き方 インド 2003-2004年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、末武千恵
デザイン&レイアウト 高木美保 (文進電脳情報株式会社)
本文がほぼフルカラー
ページ数表記がある最後のページ数470

パスポートとビザ関連で3ページ(21-23)、日本国内移動、出入国で2ページ(24-25)。
トイレは実質1ページほど。(51-52)

地球の歩き方 インド 2004-2005年版

韓国人はケチだから騙されない。日本人は隙がある。(39)
空港からのプリペイドタクシーで怪しい旅行会社に作れて行かれた。(50)リクシャーで土産物屋に連れて行くこと(56)などが掲載され。このような詐欺の被害にあった場合は待つのツーリストオフィスへの相談を推奨している。(94)
一方で偽物の観光局(118)、コンノートプレイスの私設旅行会社の注意喚起(121)など、詐欺被害の事例についてはかなり充実している。

地球の歩き方 インド 2006-2007年版

編集 オフィス・ポストイット 末武千恵、稲見さとみ、永岡邦彦
デザイン 日比真由美
ページ数表記がある最後のページ数527
本文はフルカラー

ドラッグに関する記載は、酒、タバコとあわせた完全な注意喚起目的になっています。(88-89)
病気、違法滞在、交通事故、詐欺、外国人ツーリスト風詐欺などのトラブル事例が掲載されています。(94-97)
一般の旅行者はホテルなどを予約して縛られる旅をしないと記載されている。(82)
一方で、旅行会社関連のトラブルが多いため、到着初日は事前に予約。宿泊と送迎がセットになっている物もあることを紹介している。(97)
ホテル代には普通は食事は含まれないと記載している。(85)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起が地図内にあります。(149)

トラベラーズチェックが便利だとしています。(26)
パスポートとビザ関連で3ページ(21-23)、日本国内移動、出入国で2ページ。(24-25)
トイレは実質1ページほど。(53-54)

地球の歩き方 インド 2007-2008年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、末武千恵
取材・撮影 前原利行、柴田徹之、カネコマサアキ、中嶋貴義、多賀茂里生、斉藤由紀夫 (C.P.C.)
デザイン 日比真由美
ページ数表記がある最後のページ数535

空港から旅行代理店や違うホテルに連れて行く詐欺が紹介されている(131)
偽政府観光局に騙される方が続出していることが投稿とともに書かれている。(132)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起、駅の嘘つき情報が地図内にあります。(154)

地球の歩き方 インド 2009-2010年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、前原利行、福間一、菅沼佐和子
デザイン 戸部明美(at)
ページ数表記がある最後のページ数567

偽政府観光局に騙される方が続出していることが投稿とともに書かれている。(137)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起、駅の嘘つき情報が地図内にあります。(162)

地球の歩き方 インド 2010-2011年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、前原利行、福間一、菅沼佐和子
デザイン 戸部明美(at)
ページ数表記がある最後のページ数567

睡眠薬強盗、運び屋詐欺の報告は少なくなっている。詐欺などの被害者は異口同音に根拠のない「自分は大丈夫」という自信が原因ではとしている。(137)

地球の歩き方 インド 2011-2012年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、前原利行、福間一、菅沼佐和子
デザイン 戸部明美(at)
ページ数表記がある最後のページ数583

ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起、駅の嘘つき情報が地図内にあります。(162)

地球の歩き方 インド 2013-2014年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、永川銀珠
デザイン 戸部明美(at)
ページ数表記がある最後のページ数599

トラベラーズチェックの記載はある。(72)
自由旅行をする人はホテルを予約して縛られる旅をしないと記載されている。(96)
一方で、旅行会社関連のトラブルが多いため、到着初日は事前に予約し、送迎も手配することを紹介している。(163)
睡眠薬強盗、運び屋詐欺の報告は減っていると記載されています。(163)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起、駅の嘘つき情報が地図内にあります。(168)
グルガオンに関する記載がある。駐在2000人、出張を入れると4000人と書いてある。(172)

トラベラーズチェックは枠外に記載されています。(72)
パスポートとビザ関連で3ページ(68-70)、日本での出入国手続きで1ページ。(77)
トイレは半ページ。(95)

地球の歩き方 インド 2014-2015年版

グルガオンに関する記載(165)、様々なトラブルで共通する要素に根拠も無く自分は大丈夫だと思ったというものがあること(178)などが掲載されています。

地球の歩き方 インド 2016-2017年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦
デザイン 戸部明美(at)
ページ数表記がある最後のページ数649
フルカラー

トラベラーズチェックに関する記載は無くなり、ドラッグに関しては完全に違法な物であるという記載になっています。(108)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起、駅の嘘つき情報が地図内にあります。(169)

パスポートとビザ関連で3ページ(69-71)、日本での出入国手続きで1ページ。(77)
トイレは半ページ。(95)

地球の歩き方 インド 2020-2021年版

1981年12月15日 初版発行
2020年3月25日 改訂35版第1刷発行

編集 野瀬奈津子、松岡宏大(KAILAS)
取材・執筆 松岡宏大、野瀬奈津子、井生明、前原利行、山本高樹
デザイン 高木孝治(T.D.O.)
ページ数表記がある最後のページ数649

インドの基本情報、食べ物や文化などについての情報 8-67
ビザ、航空券、ホテル、現地鉄道旅などの旅のTips 594-641

グルグラム(gurugram)に関する記載が2ページに増えました。駐在2000人、出張を入れると4000人情報は以前から変わらず。(114-115)
関口真理著のムガル帝国人物史(126)
ツーリストインフォーメーションの説明がある。(594)
Uberなどに関する記載がある。(621)
ホテルは予約なしでもいいが、よほど慣れていないなら到着初日は予約することを推奨している。(624)
ドラッグに関しては完全に違法な物として説明されています。(632)

観光局に関しての記載はある(102)が特に推奨はしていない。次のページには旅行会社トラブルの読者投稿内容(103)が記載されています。
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起が地図内にあります。(107)

パスポートとビザ関連で2ページ(604-605)、日本での出入国手続きで半ページ。(610)
トイレは半ページ。(623)

地球の歩き方 インド 2024-2025年版

2023年8月1日 初版第1刷発行

編集 KAILAS (松岡宏大、野瀬奈津子)
取材・執筆 松岡宏大、井生明、小川周佑、野瀬奈津子
デザイン 高木孝治(T.D.O.)
DTP 又吉昌弘 (開成堂印刷)
ページ数表記がある最後のページ数651

グルグラム(gurugram)に関する記載が2ページ。駐在2000人、出張を入れると5000人になった。(106-107)
関口真理著のデリーという都市の歴史(91)
関口真理著のムガル帝国人物史(118)
CoCo壱番屋が2020年に進出して初めての更新となったと思うが、まだ現地にカレーライスはない事になっている(627)

全面刷新とはなにか

地球の歩き方はほとんど毎年の用に新版が提供され、10年程度一度、全面刷新されています。
全面刷新では、本文デザイン、構成などが変わっていますが、内容は基本的には変わっていません。インド版では1994-1995、2020-2021版で全面刷新的な更新が行われているようです。
時代に合わせた内容、現地の情報は毎回更新されていますが、基本は同じで、初版の内容がそのまま残ったりしています。その状況を各版でどうなっているのかみてみましょう。

インドでの食事の項目では「インドにないもの、それは「カレーライス」」という内容。
なお、CoCo壱番屋が2020年8月にインドに初出店しました。

1982-1983版
インドといえば、「ともかくカレーを食べている」という常識が(いや非常識が)いまだにあるみたい。それも日本のカレーライスを連想して!
(中略)
インドには、どこを探してもあのカレー・ライスはない。(94)

1998-1999版
“インド人はともかくカレーを食べている”というイメージを日本人は持っているようだが、インドにはどこを探してもあのカレーライスはない。(121)

2006-2007版
「インド人はともかくカレーを食べている」というイメージを日本人は持っているようだが、インドにはどこを探してもあのカレーライスはない。(74)

2013-2014版
「マサーラー文化を知ろう」の欄外に「インドにないもの、それは「カレーライス」」があり。
「インド人はともかくカレーを食べている」というイメージを日本人は持っているようだが、インドにはどこを探してもあのカレーライスはない。(100)

2016-2017版
「マサーラー文化を知ろう」の欄外に「インドにないもの、それは「カレーライス」」があり。
「インド人はともかくカレーを食べている」というイメージを日本人は持っているようだが、インドにはどこを探してもあのカレーライスはない。(100)

2020-2021版
「マサーラー文化を知ろう」内で
インド=カレーというのはよく知られてイメージだが、インドには日本人の考えるカレーライスはない。(626)

インド旅行の予算設定の冒頭で「インドは「安い国」か?」という内容

1982-1983版
インドは物価の安い国と言われる。何もかも信じられないほど安くて、ボクらのお金が何倍にも生きてくるなどと聞くと、何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(53)

1998-1999版
インドは物価の安い国と言われる。さらに強い”円”のおかげで、日本から持って行ったお金が何倍にもなるような気がしてくる。何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(60)

2006-2007版
日本と比較すれば、確かにインドの物価は安い。日本から持って行ったお金の価値が何倍にもなるような気がしてくる。何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(38)

2013-2014版
日本と比較すれば、確かにインドの物価は安い。日本から持って行ったお金の価値が何倍にもなるような気がしてくる。何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(59)

2016-2017版
日本と比較すれば、確かにインドの物価は安い。日本から持って行ったお金の価値が何倍にもなるような気がしてくる。何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(59)

2020-2021版
日本と比較すれば、確かにインドの物価は安い。日本から持って行ったお金の価値が何倍にもなるような気がしてくる。何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(598)

このように年度毎に全く変わっていない項目、初版をかなり引きずっている項目があります。
初版から数え、編集プロダクションが変わる変化が、2回あったようですが、内容自体は時代とともに変わりつつある物の、中身はあまり変わっていない事がよくわかります。

後書き

記載内容は初版を最新版でもかなり引き継いでいるところがあり、時代とともにドラッグに関する記載内容が変わるなどしていて変化を分析するのはなかなか興味深いです。

地球の読み方を読んだが乗ってない手口だとか、事前に詐欺の手口を知っているのに騙されたとかの方は、読み込みが足らなし、本人の意識も欠けているのだろうと思います。
例えば地球の歩き方では、ホテルは予約しない物だが、別ページで旅行会社関連の詐欺事例を掲載するなどしているなど、記載が分散しており、しっかり読み込まないと何が正しく、どこを注しなければいけないかわからないし、本人がそれを元にしっかり考えないと行けません。
このような雑多な内容の本は、隅々までしっかり読み込んで、内容を読解するひつようがありますが、600ページ近いので普段読書をしない人には難しいのでしょうか。

私もすべては読み込んでいませんが、今後も読み込んで新発見があれば更新します。

地球の歩き方インド基本情報

発行状況
インド・ネパール編として 1982-1983版から発行
1983-1984版は無く、1986-1887版でインドとネパールが分離しインド単独へ、ネパール単独版は1988-1989版より。
1988-1989版、1993-1994版がなく、1994-1995版で全面刷新。その後しばらくは連続発行されたが2019-2020がなく2020-2021で全面刷新。
2021-2022、2022-2023がなく、2024-2025版で復帰。

インドと大麻
インドでは1985年に国としてNDPS法として、大麻などのドラッグを規制する法律が制定されました。
1980年代後半から90年台前半まではこれまでの記載を引き継ぎ、禁止されている物の手を出す人への注意事項が書かれていました。

インド旅行
インド旅行自体は1950年代のヨガ、著者の藤原新也氏が1968年から訪れた内容をまとめた「印度放浪」(1972)がベストセラーに。
同時期にNHKがインドの紀行番組などを放送したようで、1977年2月13日に海外リポート「史上最大の沐浴」インド・ガンジス河、1979年3月26日、4月8日に前後編で「永遠のガンジス」としてガンジス河特集を放送。このあたりからインド旅行が注目され始めたようです。
日本人の海外旅行が自由化されたのは1964年。円とアメリカドルが変動相場制に移行したのが1973年。その頃、ボーイング747のような大型機が搭乗し、航空運賃が大幅に下がるなどしました。
そして、80年代に入ると紀行文なども増え、テレビ番組などでも扱われる事が増えたことで、インド旅行に行く方も増えていったようです。

3.6万円で行くマレーシアの旅 – 中国東方航空編

特に目的も無く飛行機チケットをチェックしていると数日後発のUS$250、当時の為替で約3.6万円で行ける場所を見つけたので、単に安く行けるならということで2024年8月末に実際に行ってみました。

中国東方航空(China Eastern Airlines)を使う物で、行きは羽田発、上海経由、クアラルンプール。帰りはクアラルンプールから上海、成田着というルートです。
中国東方航空と言えば、以前から日本から西側に飛ぶ便を探す時に真っ先に出てくる安い便です。
この航空会社がどんなもんか調べる意味でも使ってみます。

趣味は航空チケット探し

2024年夏に安い航空チケットを探していると、US$850のLA、US$350のグアムなどがありましたが、台湾、香港あたりは微妙に高い。US$350のグアムはエコノミーの中の最も安いクラスで、カバンその他を入れると結構高くなるので、今回は無し。

いろいろみていると、バンコク行きがUS$250でした。中国東方航空の上海乗り継ぎで、乗り継ぎ時間は2時間。
ちょうど台風が来ている時期で、少しでも遅延したら乗り継げません。それも面白いですが、他をみてみると、マレーシアのクアラルンプール行きも同じ価格で、夜到着の乗り継ぎ時間は5時間。

5時間の乗り継ぎなら運が良ければ2時間くらいの現地入国も可能っぽいです。急いでの乗り継ぎ先の観光は大変なので、空港でぷらぷらするのも良いでしょう。

事前準備

中国東方航空はなぜか安いチケットを出していますが、日本から上海行きの便がすごく多いです。席が上手くさばけなかった時に安い便が出てくるのでしょうか。
サービスその他がどうなのかは使ったことないのでわかりませんが、オンラインチェックインしようとしてもなぜか出来ません。

中国東方航空でオンラインチェックイン不可のエラー

仕方ないので、アプリでとかやろうとしましたが、どうやらこの航空会社の会員にならないと実質何も出来ないようです。

終わってわかりましたが、とにかく様々な制約で、出来ない事、行きは出来たのに、帰りは出来ないとか謎なことが多かったです。

羽田発、上海便

羽田発上海便は、コードシェアで実際に乗るのは上海航空になります。
中国東方航空便ではMU 8634。上海航空便ではFM896です。

午後5時10分発、現地夜7時10分着の予定で、飛行時間は約3時間です。

羽田にて

オンラインチェックインが出来ないし、どうせ手続きも遅いでしょうから、何かあってもいいようにだいぶ早めの午後1時50分には空港に到着します。すると、2時10分からカウンターオープンと書いてあるので、20分前から並びます。実際に受付が始まったのは2時15分でした。先客は30名ほどのようでしたが、私の番が回ってきたのは午後2時35分なので、複数カウンターあるのに1人1分ほどかかっている計算です。
なぜか預入荷物は、係員がタグつけた後に手動で持っていきます。
念のためFace Express機能を使おうとしますが非対応でした。

荷物はそのままクアラルンプールまで行くそうで、上海からの乗り継ぎ便の搭乗券もその場で発券されました。

なお、この搭乗券にはブッキングクラスはZと書いてあります。

普通に遅延

念のため午後4時頃にはゲート前に行ってみますが当然何もありません。
空港ウロウロして、普通は搭乗が始まる4時40分頃になっても、何も始まる気配がありません。ゲート前に並ぶ人もいますが5時になっても何も無く、突然5時45分になった事が伝えられます。

よくわからない状態からやっとゲートが開く上海航空
やっと搭乗が始まった上海行き

5時45分なら、15分から搭乗開始と思いきや30分頃から搭乗が始まります。
私がゲートを通ったのは結局6時ちょい前でした。

この旅で唯一の個別ディスプレイ

席に着いたのが午後6時3分頃。
飛行機が動き出したのが午後6時30分頃です。
それからしばらくすると、空港内の中途半端な場所で止まりました。

羽田のこの位置で2時間止まります。

なぜ止まっているのかは不明ですが、しばらくすると、トラフィックコントロールがどうのこうのというアナウンスが一回入ったきりで、止まり続けます。
その間、ピーナッツなどが配られますが、アナウンスは何も無く、結局8時25分頃にようやく動き出します。
航空ログがわかるサイトによると8時37分に離陸のようになっていますが、実際にほぼその時刻のようです。

MU8634の機内食

機内食がでて、ログのサイトによると、現地9時52分到着なので、2時間半程度飛んでいたようです。
降機が始まったのは現地10時10分すぎくらいから、私が降りたのは10時15分頃でした。遅延時間は3時間です。飛んでいた時間より長いです。

上海航空 B787 エコノミークラスの席

ほとんどの乗客は中国人のようで、日本発ながら、日本人乗客はほとんどいませんでした。
前述したバンコク便も同じ便を使いますが、これに乗ってたら確実に乗れませんでした。その場合はどうしてたのでしょうか。

中国で乗り継ぎ

中国の個人生体情報自動収集機
中国の生体情報収集マシン

中国では入国時に外国人は指紋の登録が必要になるようで、自動登録機があります。
私の場合は入国せずに乗り継ぎできるはずですが、どうやって乗り継ぐのかはよくわかりません。

乗り継ぎの搭乗券があればTransitへ

歩いているとTransitとかいてあるので、それに沿って歩いて行きます。
何やらカウンターで話し込んでいる人がいますが、たまたま暇そうな係員に搭乗券を見せると、乗り継ぎのドアを開けてもらえました。

そのまま、道なりに歩いて行きます。

歩いて行くと、荷物検査があるので、手荷物の検査を受けますが、世界一レベルに厳しい検査でした。
パソコン類はもちろん、モバイルバッテリーは全部出さないと行けない。ケーブル類などを入れている小物入れも出さないといけないなど、IT機器を大量に持ち歩いている人には面倒くさすぎる検査ですが、検査するだけなので黙って従います。

夜中の上海空港。見た目は他の外国空港とほぼ同じ
上海空港

いろいろ繰り返して、そんなこんなで、乗り継ぎは出来たみたいです。
この時点で10時40分。ここからゲートに行きますが、夜という事もあってガラガラの空港で飛行機降りてから乗り継ぎのために荷物検査を受け終わるまで30分かかりました。

乗り継ぎ時間が2時間などの場合は、かなりギリギリになるのではと思います。まあ、今回は到着が3時間遅れたわけですが。

なお、通常この便では遅延がなければ現地午後7時には現地に着いているらしいです。

次の便へ

上海空港で飲める青島ビール
青島ビール

荷物検査を受け終わって解放された場所は免税店エリアですが、主要な店舗は午後10時という事で閉まってます。
飲食店がやってたので、せっかくなので見たことない入れ物の青島ビールを飲んでみます。30元(約600円)。VISAのタッチ決済で買えます。

上海空港の電車
上海空港の電車

そんなこんなで、乗る飛行機は、ターミナルなのか建物が違うらしいので、移動します。
移動はどこの空港でも名物の地下鉄みたいな乗り物です。

上海空港のアメリカ Hudson Market
Hudson Market

着いた先も免税店エリアですが、基本的に何も無く、便利店と書いてある看板が見えたので、そこへ行ってみます。
その便利店はHudson Marketでアメリカでした。アメリカの店舗はHudson Newsでロゴは同じで、資本がどうなっているのかは不明。

ビール売り場

中身は中国ですが、500mlくらいのビールが10から20元(200円から300円)で売ってます。
次の飛行機まで暇そうなので、ビールとお菓子を買います。

上海空港の電源コンセント
上海空港の電源コンセント 2024年版

ゲート近くに行くと椅子とテーブルエリアがあり、テーブルエリアでは電源が供給されていました。
コンセント形状はAタイプとOタイプに加えてUSB Aの端子がありました。AタイプはBかCと共用のようです。

上海、クアラルンプール

MU8571
MU8571

上海、クアラルンプールもコードシェアで実際の運行は上海航空です。
MU8571、FM863で午前0時10分発、現地5時40分着予定です。

当然、普通に遅延し、午後11時40分になってもゲートが開く気配がありません。
ここでも1回遅延しているというアナウンスがあったきり、どうなるのかわかりません。アナウンスを聞き逃すと何もわかりません。

実際にゲートが開いたのは午前0時30分ころで、私が飛行機の座席に着いたのは0時35分ころです。
それから遅いのはもう慣れっこで1時15分頃動き出し、実際の離陸は1時35分です。

MU8571の機内食
MU8571の機内食

深夜便なのに機内食は普通のメニューです。上段、真ん中の物は謎の豆スープ、緑豆沙で中国の夏の銘菓かなんからしいです。

現地へ到着し、飛行機から出たのが午前6時48分頃となります。

羽田で大幅遅延がありましたが、それを見越して長い乗り継ぎにしたおかけで、次の便にも乗れ、最終的な遅延時間は本来の到着朝6時頃の予定が、朝7時で遅れはたったの1時間となりました。

上海航空のビジネスクラス
真の富豪が使う上海航空のビジネスクラス

荷物ピックアップ

マレーシア入国
一部の国民はこちらマーク

上海からきたので、上海から来た便のレーンに行こうとするとありません。
あるのはSingaporeだ、Dhakaだで、他には知らないPudong(浦东)という表示しかありません。上海を探してさまよって、乗ってきた便名をみるとPudong(浦东)が上海の事だとわかりました。

Shanghai表示は無し

実に不親切です。

マレーシアにて

今回の旅で一番うまかった飲み物はスイカジュース。(これではない)

マレーシアの旅の様子はここでは書きません。

マレーシアから上海へ

帰国へのマレーシアから上海も中国東方航空の便で午後7時55分発、上海到着午前1時35分予定です。
MU8652、FM866です。

オンラインでのチェックインは当然出来ませんが、オンラインでなぜか事前座席指定だけは出来ます。
帰りの便は気が変わって乗る数日前にいったんやった指定を変更しようとしたのですが、なぜか変更出来ない状態になりました。謎です。

羽田の経験があるので3時間前には着いておきたいところです。比較的早めに宿泊先に預けていた荷物をピックアップ、途中でもろもろ間違えた物の空港には午後4時40分頃到着出来ました。

KUL中国東方航空のカウンター
クアラルンプール空港の中国東方航空のカウンターを待つ人

カウンター前に、先客は数十名いましたが、カウンターが開いたのは午後5時頃です。
今回は羽田よりスムーズで午後5時15分頃にはボーディングパスを渡されますが、上海行きのみです。聞いても成田まで荷物も行かないとしか答えないので、上海で荷物をピックアップする必要があるようです。謎です。

チェックインカウンター近くには鼎泰豊なんかがありましたが、中の方が良いだろうと思って、出国審査を受けます。
クアラルンプールの空港の出国審査前の荷物チェックはかなり簡略化された物で、ゲート前で入念なチェックをするシンガポール空港と同等タイプのようです。

KUL
クアラルンプールの空港内にはミニジャングルがあります

出国審査が終わったのが午後6時。
ゲートがある建物に到着したのが午後6時15分。その時点で、いつものように遅延表示です。予定時刻は午後8時20分になってました。

スマートフォンの電池がないので、飲食店で充電しようとしますが、入った飲食店には電源がありませんでした。
仕方なしにバーで割高のビールを飲んで充電します。

ゲート内セキュリティエリアに入る列
セキュリティゲートの出入り口は飛行機から降りる人、乗る人共通なので到着が遅延してるとセキュリティエリアに入るのも遅延します

そろそろ時間という事で、早めの7時30分にゲート前に行くと、ゲート内セキュリティエリアに入っている人と並んでいる人だらけです。早く行かないと電源を利用出来ません。
なぜか混乱して、乗り遅れると勘違いしている中国人客に、遅延してるから問題なしって教えてあげました。中国東方航空を使うのが初めてなのでしょうか。

何とかゲート内セキュリティエリアに入れたのが午後7時55分頃。マレーシア仕様のBFタイプ電源を確保し短時間でも充電します。
乗客は並び順が適当な中国人だらけのようでした。

搭乗が始まったのは午後8時5分頃。
席に着いたのが8時20分前です。

MU8652の機内食
MU8652の機内食

飛行機が動き出したのが、8時24頃、離陸は8時40分で今回は45分しか遅延しませんでした。
着陸は翌日午前1時45分、1時55分に止まりました。
遅延はたったの30分くらいになりました。

機体から降りたのが午前2時2分頃、2時20分頃には入国審査かトランジットかエリアに着き、ウロウロしますが、案内もなく、どうしたら良いかわかりません。
係員に聞くと、トランジットカードを書けとのこと。

中国のトランジットカード 白ベースに青い線が入っている物
中国の空港の入国カード記入テーブル

英語での正式名はTemporary Entry Foreignersという用紙に記入、指紋も登録して一時入国しないといけないそうです。

午後2時35分頃書き終わって、入国審査を受けようとすると、航空券を出せとのこと。
中国にはあるのか知りませんが、国際的に航空券なんかないので、搭乗券の意味と捉えますが、持ってるわけないので、ないと答えると、電子版で良いというので、日程を書いただけのスマートフォン内のメモを見せます。

グタグタ文句を言うけど、これしか無いので仕方ありません。

なんだかんだで一時入国許可をもらい、入国して荷物を受け取ります。
荷物は他の一般客用のは出払った後のようでした。

今回初めて実質中国に入国します。午前2時53分頃。飛行機到着から入国まで1時間かかりました。

中国で乗り継ぎがある場合は、航空券手配した際の正規の領収書等をPDF等で保存しておくと良さそうです。

夜の上海空港にて

深夜の上海空港出発フロア
深夜の上海空港出発フロア

上海国際空港というよりもPudong(浦东)空港の方が正しいのかも知れませんが、次の便は午前7時55分です。あと5時間ありますが、夜中の上海に観光へ行く気はしません。

なにより空港の入口にはセキュリティ検査があって、一歩でも外出ると面倒くさそうです。

スターバックスで寝てる人
スターバックスで寝てる人
航空会社のカウンターに係員がいたと思ったら寝てる人
航空会社のカウンター内で寝てる人

ということで、空港内で過ごすことにしますが、椅子という椅子は既に誰かに占有されています。
航空会社のカウンター内の椅子にも誰かが作業中かと思ったら、ただの寝てる人。
スターバックスなどの店のソファーも寝ている人で占領されています。

椅子がないのはともかく、売店がどこもやってません。

上海空港のローソン
到着フロアにあるローソン

唯一やってたのは、到着フロアのローソンのみです。
ここで飲み物とお菓子等を買って、夜食とします。

中国ローソンの飲み物
空港のローソンの’飲み物例
中国ローソンのお菓子
中国ローソンのお菓子例 亀田の柿の種が売ってます

この出発エリアでの問題は使える電源が一切無いということです。機内で満充電しておかないと路頭に迷うところでした。

椅子は端っこの方にかろうじてあったのでそこに座ります。
アジアの空港名物の熱いお湯マシーンもあるので、持ってきたボトルとスティックコーヒーを活用します。

上海空港の始発便
上海空港の早朝便

この空港で一番早い出発は午前7時10分。計算上、午前4時台に各種搭乗手続きが始まるはずです。
実際に何かの動きが始まったのは午前4時45分頃からでした。

上海から成田へ

成田便は今回初めてコードシェアではない中国東方航空MU727です。
午前7時55分発、午後12時00分着です。

暇なので、自分便の手続きを早く終わらすために午前5時頃からゲート前で並びます。実際に受付が始まったのは5時23分頃です。
5時40分頃にチェックイン手続きを終わらせ、出国審査を受けます。
中国の検査は一度やっているので、セキュリティでもスムーズです。すべての怪しそうに見える荷物は取りだしてレーンに載せます。
もめることも無く、1回のスキャンやり直しだけでセキュリティエリアに入れました。

上海空港のスターバックス
早朝営業していたスターバックスなど

出発ゲートのフロアには6時20分頃到着。
早朝やってるのはスターバックスくらいしかありません。
それにしても広い空港です。

端が見えない空港
長い空港

出発ゲート前に到着すると既に寝てる人が大勢います。
この人達は何時にここに到着したのでしょうか。入国不要のトランジット制度を利用出来た人としか考えられません。
それはともかく、ゲート前の椅子では電源確保が重要です。

後でわかりましたが、この機体はこの旅で唯一の電源が一切ない物でした。上海航空の方が良いです。

アジア名物熱湯マシン
熱湯マシンはセキュリティエリアにも出国前エリアにもあります

今回は午前7時15分頃からゲートでの手続きが始まりました。
席に着いたのは午後7時30分過ぎ。

上海空港で搭乗始まる

8時18分頃離陸で、めずらしく、ほとんど遅延しませんでした。
乗ってる乗客はオセアニア、東ヨーロッパ、中東方面が多そうです。中国人はほとんどいないようで、もちろん日本人(に見える人)もいません。

機内食には気になって仕方なくなる「緑豆沙」がついています。
別にうまくも無く、緑色でも無いけど、また食べたくなります。

MU727の機内食
MU727
中国東方航空食品 緑豆沙
中国で積み込まれるらしい緑豆沙
中国東方航空食品 緑豆沙
中国東方航空食品 緑豆沙

成田着陸は午後12時10分頃、機体から降りたのが12時20分頃です。
成田第2ターミナル名物の長々歩かされ、日本入国が12時50分頃となります。

上海発、成田行きの乗客のほとんどはオセアニア、中東、東欧系
成田行きなのに日本人がほぼいない乗客

税関の手続きは数ヶ月に一度の入国でも毎回変わってますね。毎回さっぱりわかりません。

ローコストバスに乗って東京駅に向かいます。乗れたバスは午後1時5分発でした。

中国東方航空を使うということ

中国東方航空はSkyteamです
Skyteam

LCCでもないのに異様に安いルートがあった場合には、過剰なサービス、定刻通りの運航を期待せずに乗れば、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
何よりも荷物預けに別途料金がかからない事が良すぎます。LCCのあれは何なんでしょうか。

上海での乗り継ぎになった場合、手続きがどうなるかはその時によると思いますが、いったん入国しての深夜の空港内での乗り継ぎはすることがなさ過ぎるのでおすすめしません。
それ以外での乗り継ぎは、どうせ遅延するので、それを見越したスケジュールならいいのではという感じでしょうか。
東アジア人は全員中国語で話しかけられると思いますが、スタッフは英語をしゃべれるようなので問題ないでしょう。

機内食や機内サービスは、普通にあるので、味やら何やらの注文がうるさくなければ問題ありません。
アルコールが無い、ブッキングクラスZではマイルが貯まらないなどの問題は些細なことでしょう。

今までは「中国東方航空 = あやしい」というイメージしかありませんでしたが、遅延と夜中の上海乗り継ぎさえ何とかすれば、安くてそれなりの航空会社というイメージに変わりました。

インドの氷河に行く人

インドのガンジス川源流ガンゴートリー氷河への行き方

インドへの旅行と言えば、バックパッカーがガンジス河で沐浴するだとか、ニューデリー周辺のゴールデントライアングルのオールドデリー、アグラ、ジャイプルあたりのムガル帝国の知識そこそこに観光名所を回るとかが多いのではと思います。
他には欧米に憧れた人がゴアに行くとか、ヨガを体験するとかでしょうか。鉄道好きにはインドの鉄道に乗るというのも面白いかも知れません。

なんだかんだで気になるのがガンジス河や沐浴やヨガでしょうか。
そのガンジス河やヨガの聖地と言える場所が、ガンジス川上流には沢山あります。その終着地点と言えるのがガンゴートリ氷河です。

ガンゴートリ氷河

ガンジス河はヒマラヤ山脈を源流に、ガンジス河へと流れる2500kmの大河で、流域での宗教、文化的にも重要な川となっています。河なのか川なのか、Riverなのかはよくわかりませんが、現地ではGangaなどと呼ばれているようです。英語だとthe Gangesになるようです。
ここではガンジス河と書きます。

大きな川になればなるほど、支流が沢山ありますが、デーヴァプラヤーグ(Devprayag)でバギーラティー川 (Bhagirathi)とアラクナンダー川(Alaknanda)が合流しガンジス河になります。
アラクナンダー川が本流らしいですが、ガンジス河の源流はバギーラティー川とされているそうです。

その上流にあり、ガンジス河の始まりとなるヒンズー教徒にとって聖水が溶け出しているのが、ガンゴートリ氷河(Gangotri Glacier)です。

ガンゴートリ氷河へ行くには

ヒマラヤ山脈の氷河というくらいなので、山の上にそれはあります。
その麓の街へ行くのもかなり大変です。車で行けるようですが、ノンストップでも丸一かかるようで、実質途中で宿泊しないとたどり着けないと思います。
その途中となる地点を紹介していきます。

ハリドワール

ヒマラヤ山脈の始まりと言える街はハリドワール(Haridwar)です。ここから山が始まります。ニューデリーから鉄道で行く場合、ここが鉄道の実質的な終着地点となるようです。
車でニューデリーからハリドワールへは約230km、約4時間かかります。

ハリドワール(Haridwar)
https://maps.app.goo.gl/U334FhGwXyd17f4p8

リシュケシュ

ハリドワールからその先のリシケシュには鉄道が通じていますが、一般的にはハリドワールからリシケシュ含めてバスや車で行けるところまで移動するようです。ハリドワールからリシケシュは1時間程度。
このリシュケシュには1968年にビートルズが訪れたというビートルズ・アシュラムなどがあります。

リシュケシュ(Rishikesh)
https://maps.app.goo.gl/NBcjtkvJ9CzvBKap7

デーヴァプラヤーグ

前述したガンジス河という名前の始まりがデーヴァプラヤーグです。リシュケシュから車で2時間ほどかかります。

デーヴァプラヤーグ(Devprayag)
https://maps.app.goo.gl/Tr3xxPHy2eo2Bey59

ウッタルカーシーまで

デーヴァプラヤーグから、ヒマラヤの入口となるウッタルカーシーへ向かいます。
ニューデリーから車で移動する場合は、一気にウッタルカーシーへ行く方法もあるようです。この場合は約400kmをノンストップで移動しても9時間ほどかかります。
デーヴァプラヤーグからの場合も約150kmほどで約5時間かかります。つまりかなりの山道だという事です。
どこを通るかによりますが、デーヴァプラヤーグまでは2車線ですが、ここからは1車線になります。

ウッタルカーシーまではいくつかダムがあります。その一つ、テハリダム(Tehri Dam)は260.5mで世界で13番目に高いダムだそうです。

テハリダム(Tehri Dam)
https://maps.app.goo.gl/BZgJq3xNCq7C8K5U8

ウッタルカーシー

ここが各種申請の地点となっている用で、ガンゴートリ氷河などに行くには申請が必要なようです。
現時点でオンライン申請などがどうなっているのかは不明ですが、行く人はしかり事前に調べるとか準備していきましょう。
DFO Uttarkashi Permit Officeあたりに行く必要があるとかないとか。

https://uttarkashi.nic.in

また、ここではバギーラティー川がAssi ganga riverという川と合流しています。

ウッタルカーシー(Uttarkashi)
https://maps.app.goo.gl/rN2Nmk3c1K7bc1GQ8

ガングナーニ

氷河に行く許可をとったら次はその麓へ向かいますが、その途中のガングナーニには温泉地があります。

ガングナーニ(Gangnani)
https://maps.app.goo.gl/r9Ldchc1ynKHy4e99

ガンゴートリ

氷河の麓となる街がその名もガンゴートリです。ここで標高は約3,400m。
ウッタルカーシーから約100km、車で4時間ほどかかるようです。

車で行けるのはここまでで、ここからは山登りとなります。氷河の先へも行く場合は当然ながら雪山の登山となります。
ウッタルカーシーではなく、ここの登山事務所で許可を取れば良いという説もあるようです。事前にしっかり確認してください。

ガンゴートリ(Gangotri)
https://maps.app.goo.gl/rgfycxXxeSarV4rY7

ガンゴートリ氷河へ

ここから氷河へのトレッキングです。
一般的には氷河から水が出ている場所へ行くと思います。ここはゴームクと呼ばれ、牛の口という意味のヒンズー教の聖地となっているようです。標高は約4,000mです。

ゴームクまでも片道20kmほどなので、途中で宿泊するようです。往復で1泊程度は通常のようです。

ゴームク(Gaumukh)
https://maps.app.goo.gl/6hVczz65Nnio7nCb6

タポバン(Tapovan)
https://maps.app.goo.gl/RRcirJsMiz4yfQvL7

Gangotri Glacier
https://maps.app.goo.gl/4tD7SoKN2758j4GT7

ガンゴートリー氷河は標高4,000m地点にあります。普通は4月から9月に行くそうです。

https://maps.app.goo.gl/dzKjgYqAa9A5AmqE8