インドの氷河に行く人

インドのガンジス川源流ガンゴートリー氷河への行き方

インドへの旅行と言えば、バックパッカーがガンジス河で沐浴するだとか、ニューデリー周辺のゴールデントライアングルのオールドデリー、アグラ、ジャイプルあたりのムガル帝国の知識そこそこに観光名所を回るとかが多いのではと思います。
他には欧米に憧れた人がゴアに行くとか、ヨガを体験するとかでしょうか。鉄道好きにはインドの鉄道に乗るというのも面白いかも知れません。

なんだかんだで気になるのがガンジス河や沐浴やヨガでしょうか。
そのガンジス河やヨガの聖地と言える場所が、ガンジス川上流には沢山あります。その終着地点と言えるのがガンゴートリ氷河です。

ガンゴートリ氷河

ガンジス河はヒマラヤ山脈を源流に、ガンジス河へと流れる2500kmの大河で、流域での宗教、文化的にも重要な川となっています。河なのか川なのか、Riverなのかはよくわかりませんが、現地ではGangaなどと呼ばれているようです。英語だとthe Gangesになるようです。
ここではガンジス河と書きます。

大きな川になればなるほど、支流が沢山ありますが、デーヴァプラヤーグ(Devprayag)でバギーラティー川 (Bhagirathi)とアラクナンダー川(Alaknanda)が合流しガンジス河になります。
アラクナンダー川が本流らしいですが、ガンジス河の源流はバギーラティー川とされているそうです。

その上流にあり、ガンジス河の始まりとなるヒンズー教徒にとって聖水が溶け出しているのが、ガンゴートリ氷河(Gangotri Glacier)です。

ガンゴートリ氷河へ行くには

ヒマラヤ山脈の氷河というくらいなので、山の上にそれはあります。
その麓の街へ行くのもかなり大変です。車で行けるようですが、ノンストップでも丸一かかるようで、実質途中で宿泊しないとたどり着けないと思います。
その途中となる地点を紹介していきます。

ハリドワール

ヒマラヤ山脈の始まりと言える街はハリドワール(Haridwar)です。ここから山が始まります。ニューデリーから鉄道で行く場合、ここが鉄道の実質的な終着地点となるようです。
車でニューデリーからハリドワールへは約230km、約4時間かかります。

ハリドワール(Haridwar)
https://maps.app.goo.gl/U334FhGwXyd17f4p8

リシュケシュ

ハリドワールからその先のリシケシュには鉄道が通じていますが、一般的にはハリドワールからリシケシュ含めてバスや車で行けるところまで移動するようです。ハリドワールからリシケシュは1時間程度。
このリシュケシュには1968年にビートルズが訪れたというビートルズ・アシュラムなどがあります。

リシュケシュ(Rishikesh)
https://maps.app.goo.gl/NBcjtkvJ9CzvBKap7

デーヴァプラヤーグ

前述したガンジス河という名前の始まりがデーヴァプラヤーグです。リシュケシュから車で2時間ほどかかります。

デーヴァプラヤーグ(Devprayag)
https://maps.app.goo.gl/Tr3xxPHy2eo2Bey59

ウッタルカーシーまで

デーヴァプラヤーグから、ヒマラヤの入口となるウッタルカーシーへ向かいます。
ニューデリーから車で移動する場合は、一気にウッタルカーシーへ行く方法もあるようです。この場合は約400kmをノンストップで移動しても9時間ほどかかります。
デーヴァプラヤーグからの場合も約150kmほどで約5時間かかります。つまりかなりの山道だという事です。
どこを通るかによりますが、デーヴァプラヤーグまでは2車線ですが、ここからは1車線になります。

ウッタルカーシーまではいくつかダムがあります。その一つ、テハリダム(Tehri Dam)は260.5mで世界で13番目に高いダムだそうです。

テハリダム(Tehri Dam)
https://maps.app.goo.gl/BZgJq3xNCq7C8K5U8

ウッタルカーシー

ここが各種申請の地点となっている用で、ガンゴートリ氷河などに行くには申請が必要なようです。
現時点でオンライン申請などがどうなっているのかは不明ですが、行く人はしかり事前に調べるとか準備していきましょう。
DFO Uttarkashi Permit Officeあたりに行く必要があるとかないとか。

https://uttarkashi.nic.in

また、ここではバギーラティー川がAssi ganga riverという川と合流しています。

ウッタルカーシー(Uttarkashi)
https://maps.app.goo.gl/rN2Nmk3c1K7bc1GQ8

ガングナーニ

氷河に行く許可をとったら次はその麓へ向かいますが、その途中のガングナーニには温泉地があります。

ガングナーニ(Gangnani)
https://maps.app.goo.gl/r9Ldchc1ynKHy4e99

ガンゴートリ

氷河の麓となる街がその名もガンゴートリです。ここで標高は約3,400m。
ウッタルカーシーから約100km、車で4時間ほどかかるようです。

車で行けるのはここまでで、ここからは山登りとなります。氷河の先へも行く場合は当然ながら雪山の登山となります。
ウッタルカーシーではなく、ここの登山事務所で許可を取れば良いという説もあるようです。事前にしっかり確認してください。

ガンゴートリ(Gangotri)
https://maps.app.goo.gl/rgfycxXxeSarV4rY7

ガンゴートリ氷河へ

ここから氷河へのトレッキングです。
一般的には氷河から水が出ている場所へ行くと思います。ここはゴームクと呼ばれ、牛の口という意味のヒンズー教の聖地となっているようです。標高は約4,000mです。

ゴームクまでも片道20kmほどなので、途中で宿泊するようです。往復で1泊程度は通常のようです。

ゴームク(Gaumukh)
https://maps.app.goo.gl/6hVczz65Nnio7nCb6

タポバン(Tapovan)
https://maps.app.goo.gl/RRcirJsMiz4yfQvL7

Gangotri Glacier
https://maps.app.goo.gl/4tD7SoKN2758j4GT7

ガンゴートリー氷河は標高4,000m地点にあります。普通は4月から9月に行くそうです。

https://maps.app.goo.gl/dzKjgYqAa9A5AmqE8

Yahoo! JAPAN 欧州からのアクセスをブロック

Yahoo! JAPAN終了のお知らせ(個人的に)

先日、4年ぶりにイギリスに行ったところ、現地でYahoo! JAPANにアクセス出来ませんでした。

2022年4月以降、欧州経済領域でサービスを提供することはコストに合わないので、利用不可能にするということが事前に報じられていたようです。中国における金盾のような国家によるブロックでは無く、サービス提供者側の判断によるブロックです。

ユーザーに使わせないということなので、VPNやら何やらを使ってまで利用したいサービスがYahoo! JAPANには多くはないことから、使えない地域で困らないように、基本的に使うのを止めることにしました。

現地からアクセスすると表示される内容

もちろん、日本や欧州以外の地域で使いたいだけならそのまま使えますが、ブロックされている地域に行った際に使えなくなると途端に困る事になります。

それなら初めから使わなければいいだけで、普段から日常的に使っているサービスの利用を止めてしまえばいいわけです。
個人的によく使っていたのは、天気予報、リアルタイムアプリで、どちらも他のサービス等で代替できるので、使うのを止めるのは簡単でした。

他に使っているサービスはいくつかありますが、日常的に使っているわけではないので、必要なときにだけアクセスすれば良く、そんなに外国に行くわけでもないこともあり、使えなくても問題ありません。

このままだと、Yahoo! JAPANというサービス自体をそのうち忘れてしまうでしょう。

SIM

eSIMの機種変更はかなり面倒

スマートフォンなどの通信契約は、物理的なSIMカードを必要としないeSIMが徐々に普及しつつありますが、物理的なSIMとは違う面倒な部分があります。

新しい機種などに電話番号を入れ替える場合、物理的にSIMカードを引っこ抜いて、新しい機種に入れ直すだけですが、eSIMの場合はそれが出来ません。

eSIMを他の機種に移動させるにはeSIMの再発行という手続きが必要です。

eSIMの再発行は面倒くさい

SIMカードを引っこ抜いて入れ替えるだけで他の機種に利用出来る物理SIMに比べ、eSIMは再発行という手続きをしないと入れ替えられないのがかなり面倒です。

そのeSIMの再発行手続きは各社異なっており、基本的にオンラインで手続きしますが、手続きをしっかり理解して行わないと失敗する可能性が高いです。

再発行では、事前にその流れを確認し、契約している通信会社のアカウントにログインして、契約変更のための認証を出来る状態にしておく必要があります。
特に通信会社のアカウントなんかは、アカウント作成時に作ったきりで、アカウント自体もよくわからないというパターンが多いのではと思います。
認証出来ないと、パスワードの再発行やら、4桁の認証番号の確認やらが必要になることもあります。

eSIM再発行手続きでは例えば、au系は回線切り替えという手続きをしないと出来ません。
この手続きは日本ではau系だけにあるようです。

適当に手続きした場合

適当に手続きした場合、入れ替えるまで数日かかること上がります。

1日目
アカウントがわからず、何度も間違ったパスワードを入れたことで、キャリアのアカウントにログインできなくなる。

2日目
キャリアのアカウントに何とかログインできたが、例えばau系で回線切り替えをやっていないのに、再発行をやって、プロファイルのダウンロードやQRコードの表示が出来なくなる。
わからないので問い合わせようとしたが、問い合わせ時間が終わっている。

3日目
問題がわかって、再度やってやっと切り替え出来た。

トラブルがあってスムーズに出来た場合でもこんな感じになります。
他に問題がある場合はさらに数日余計に時間がかかる場合があります。

面倒な事を避けたい場合はeSIMではなく物理SIMの利用をお勧めします。

iPhoneの場合

eSIM クイック転送という便利な機能があります。iPhoneユーザーの方はこの機能を活用しよう。

スラりん

映画 ドラゴンクエスト ユア・ストーリー は視聴者の想像力を計る

この内容は、映画ドラゴンクエスト ユア・ストーリーの内容が含まれています。

この映画は、ゲームのドラゴンクエストVの内容をそのまま映画にした「映画版 ドラゴンクエストV」ではありません。
ドラゴンクエストVを題材にしたオリジナル映画です。映画の終盤までは、ゲームの内容をそのままなぞっているので「映画版 ドラゴンクエストV」だと思って感情移入しすぎた結果、最後の方でがっかりした人も多いようです。

本人がこの映画で何を考えるか、どんな「ユアストーリー」を作れるかによって印象は変わってくるようです。

それではどのような映画なのか、まずは主な登場人物や世界観を見てみましょう。
映画を見ていない方は、映画を見てから、これ以下の内容を読んでください。

ドラゴンクエスト ユア・ストーリーの世界観や登場人物

バーチャル世界
アミューズメント業界を賑わせている超人気コンテンツ「スーパーリアル体験・DRAGON QUEST EXPERIENCE」
映画の終盤で、主人公がこのバーチャル世界で遊んでいる内容だったことがわかる。

主人公
9歳の誕生日に母からプレゼントされたドラゴンクエストVに夢中になった。
テレビゲームで遊んでいただけだが、ゲーム内の冒険の書が消えたこと、ゲーム内の出来事含めて、ゲームで遊んだ事は主人公の現実の思い出になっている。
本人は社会人になり、現実世界でやらなければいけない仕事は沢山あるが、懐かしいバーチャル世界でドラクエを遊ぶためにほっぽり出して遊びに来た。

リュカ
実世界の主人公がバーチャル世界の主人公用に設定した名前。
(この名前は別途揉めているようです)

スラりん
この物語の序盤、冒険の途中で何かに気づいて主人公に近づき、仲間になるスライム。
冒険の仲間だが、実際はアンチウイルスプログラム。

マーサ
バーチャル世界内の主人公の母親。ミルドラースに連れ去られる。
ミルドラースの違和感を感じ取っていたため「今回のミルドラース」と警告している。
セキュリティプログラムの機能もあったのかもしれない。

老女
フローラとビアンカのどちらかを選ぶか、本当の心に出会える聖水を渡す。
主人公はバーチャル世界開始時に、フローラを選ぶように自己暗示プログラムを設定していた。

ミルドラース
本作のラスボス。マーサを連れ去る。
実際にはミルドラースにウイルスが擬態している。

ミルドラースを作った人間
ゲームに熱中しているバーチャル世界の住人が嫌いでミルドラースに擬態したウイルスを作る。バーチャル世界の住民達に対して「大人になれ」とウイルスを通して伝え、現実に戻らせようとする。
自由を得られる日が来ると信じて、敷かれたレールで成長していったが、そのレールの上でしか生きていけない状態になっている。自由に生きているバーチャル世界を楽しんでいるユーザーが憎い。

映画の流れ

ドラクエVの子ども時代はゲーム画面でのダイジェスト、そこからゲームの流れに沿って3D CGによる物語が進行していきます。

そして最後のミルドラースを対峙する場面で、擬態していたウイルスの真の姿が現れます。

このウイルスは現実の思い出を否定し、バーチャル世界を破壊しようとします。主人公が思い出を破壊しようとするウイルスに対し、強い意志で抵抗し、スラりんからワクチンを受け取り、ウイルスを破壊。世界を救った真の勇者になるというような流れです。

映画版 ドラクエV では無い事はどこで気づけるか

内容を知らない場合、終盤のウイルスとの戦いで、この映画が単なる「映画版ドラクエV」ではなかったことに気づく事になります。
内容を知った上で再度見返すと、スラりんの初登場シーン、老女から受け取った聖水を吞んだ後のシーン、マーサから「今回のミルラドース」と警告されたシーンが終盤のヒントになっていた事がわかります。

ミルラドースに擬態したウイルス

ウイルスの作者は天才プログラマだとされています。そして、バーチャル世界を楽しんでいるユーザーが憎いのだそうです。
おそらく、本人はほとんど遊ばずに勉強漬けの生活のような状況だったのでしょう。その結果、プログラミングに関しては天才と言われるレベルになったが、真剣に遊ぶような経験がほとんど無かったのかもしれません。ウイルス作者はゲームを楽しんだ事が無く、ゲームは子どもの遊び、時間の無駄でしか無い物と認識した、従来からいる大人から見たゲームのステレオタイプのような状態なのでしょう。
そんな、ゲームの楽しみが見いだせず、敷かれたレールの外に行けない生活になってしまっているウイルス作者にとって、ゲームを楽しみ、人生を謳歌しているユーザーは自分の敵という認識になってしまっているのでしょう。

いつも同じ生活をして、楽しみがない自分とは違い、いつまでも子どもの頃の用にゲームを楽しめている敵であるユーザーに、自分の価値観であるゲームは子どもの遊びという概念を押しつけ、ゲーム世界自体を破壊するためにウイルスを作成したのかもしれません。
そこで、ユーザーに対して「大人になれ」などのメッセージを送った上で、ゲーム世界を破壊しようとしたというような事も考えられます。

視聴者にとって「大人になれ」などのメッセージをどう受け取るか

ゲームなんか時間の無駄、子どもの遊び、大人になってからも子どものようにゲームなんか遊ぶな。というような意見を聞き飽きた。そんな昔のことは今さら聞きたくもないというゲーマーは多いようです。
そんな人にとって、映画の主人公に感情移入して楽しんでいる中で、映画の中からそんなメッセージが発せられれば、急に現実に戻ってしまうでしょう。楽しんでいるゲーム世界が台無しになり、腹が立つという状況もありえます。

一方で、ゲームは時間の無駄にも見えるが、他のエンターテイメントなどと同様に、楽しむための時間は無駄とは言えないのが現在の多くの認識になっています。ゲームは時間の無駄、子どもの遊びだという古い価値観のような物はどのようなエンターテインメントにもあり得ます。
そのような状況をわかっていて、ウイルス作者からのメッセージをあざ笑えるような状態なら、なにもアップデート出来ていない頭の固い認識しか出来ない発言で、その発信者の発言は取るに足らない、何もわかってない老人による発言のような受け取りになるでしょう。

この映画を「映画 ドラクエV」だと思って主人公に感情移入して視聴し、価値観の古い発言をいまだに腹を立てるような方にとって、この映画は前世代のむかつく価値観を押しつける駄作に感じるのかも知れません。
「映画 ドラクエV」だとおもってたら、終盤で古い価値観の登場人物が出てくる。今はそんな古い認識を改める必要があるが、古い価値観の登場人物は、映画の中で主人公の強い意志によって倒し、ゲーム内ストーリーだけで無く、バーチャル世界も救う勇者になった。
「映画 ドラクエV」ではなくドラクエVを題材にした、ひねったストーリーの過去の視聴者との現実ともからめた一つの「ユアストーリー」として楽しめるかが試されているのではないでしょうか。

この映画は、古い価値観の発言に拒否反応を示し、自分の中のドラクエVと違う事に違和感を感じてしまうと、映画自体が胸くそ悪い出来になります。
映画の中で価値観の古い発言含めた現実世界とのリンクなど、単なるゲームの映画化では無く、多くのことを想像できる場合は、もう一度視聴し直したくなるゲームの2週目をやりたくなるような作品になる事もあるでしょう。

billboard Global chart

音楽のグローバルチャートはどう計測されているのか

音楽のグローバルチャートは、全世界のランキングという事になっているが、単純な人口比でみると、インドや中国で人気の音楽が上位に入るべきだ。しかし、そうなっておらずグローバルチャートの常連は欧米の音楽が常連で、インドや中国、もしくは他のアジア圏などの音楽がチャートに入っているのを見たことがない。

最近は、韓国系や、日本の一部の音楽がランキングに食い込むこともある。韓国系で各国で比較低上位になっている曲を除くと、日本の曲が欧米のランキングで上位になっている事はなく、そもそもチャートに入っていることもほとんど無い状況ながら、なぜかグローバルチャートの上位に入っていることがある。

グローバルチャートは一体どのように計測されているのだろうか。

単純に考えると、全世界のランキングを総合しただけになるだろう。アメリカとヨーロッパの人口を合計しても10億程度。インドと中国の人口はそれぞれ14億程度。
仮にインドで大ヒットしていた場合、人口14億の半分の7億人に人気の曲が常にランキング上位に入るはずだが、そうはなっていない。

ここから推定されるのは、グローバルチャートは人口なども計算された上で計測されているのではないかということ。
つまり、インドで人気の場合と、日本で人気の場合は、人口比の関係で同じようにならないようになっているのでは無いかということ。それぞれの国で同じように人気でも、インドと日本はグローバルチャートでの反映される内容が違うのではないか。

例えばインドで1億枚売れた物と、日本で1000万枚売れた物は人口比で同じにしているのではないかということ。
その結果、日本での人気はグローバルで極端に上位に入ってしまう可能性があるという事。

その結果、各国の一部層にしか知られていないが、日本でダントツ一位の楽曲がグローバルで人気だと勘違いしてしまわれかねないという事だ。