« これからの松井に期待 | メイン | 自分に都合のよい調査結果 »

2009年ころの第七世代ゲーム機を振り返る記事予想

2005年末に発売されたXbox360は日本市場を除いて、品不足になるほどの人気を得たまま E3 2006 では、Windows Vista や携帯電話との連携、ソフトウェアの豊富なラインアップが公表された。HD DVD ドライブはこの時点では詳細にはふれられなかったが、一応紹介された。
一方、SONY の PS3 は価格と発売日が発表された物のあまりの価格の高さ故、全く盛り上がらずに、E3 2006 では新感覚の操作方法を提示した任天堂 Wii の一人勝ちとなってしまった。

その年の9月に東京で行われたゲームショーで公表された Wii の価格は挑戦的で、業界にかなりの衝撃を与えた。販売もゲーム史上まれに見るほど好調で、全世界市場で品切れが相次ぎ2007年中は順番待ちが続いていた。
Wii人気は、ようやく供給が安定し、ソフトウェアも豊富になったXbox360の売り上げにも貢献してしまったようで、Wiiが無いため仕方なくXbox360を購入という方も多かったようだ。
世界市場では、Wii と Nintendo DS が一番の売り上げを記録したが、北米市場ではXbox360の圧倒的強さはそのままの状態が続いた。
PS3はPSPの時と同じように廉価版はほとんど出回らず、高価な物しか購入できない状態で、日本市場では初期出荷品は品切れとなったが、その後は店頭在庫も豊富でいつでも買える状態が続いた。PS3は日本市場では一応成功を見せるが、北米やヨーロッパでは鳴かず飛ばずの状態で、価格もさることながら、対応ソフトの少なさも売り上げに影響していたようだ。

Xbox360はWindows Vista と連携が出来るようになり、北米市場での売り上げも好調だが、日本での苦戦は続き、Wiiは全世界市場での好調な状態で E3 2007 が開幕した。SONYのPS3強化策などが公表された物の Wii の最新ソフトの方が人気が高く、なによりもマイクロソフトが公表した携帯版 Xbox とXbox360の新版に注目が集中した。
インテルのUMPC用プロセッサを搭載し、HDDと無線LAN機能を搭載することで、長時間バッテリ駆動、ソフトウェアのネットワーク配信が可能となっており、Windows Vista との連携も容易などハイエンド携帯型ゲーム機としてはPSPを凌駕する性能で2007年末に販売というアナウンスされた。
Xbox360の新版はHD DVDドライブ標準搭載版と、電源ユニットの小型版となり、DVDドライブ版は価格が下がった物の、HD DVD 版は価格据え置きとなった。HD DVD版も電源ユニットは小型の物が採用されている。

2007年末までにXbox360の日本向けソフト複数リリースされた物の、Wiiの一人勝ちの状態は変わらず、ハイエンド携帯ゲーム機ではマイクロソフトの物もある程度の人気があるが、Nintendo DS や PSP ほどの人気を得るには至っていない。PS3はBDのソフトも増え、コンスタントには売れる物の、歴代PSシリーズの時のような売り上げは期待できず、値下げの要求が強まり、2007年末に値下げに踏切、さらに廉価版を登場させた物の、Wiiなどの人気に奪われ、まったく注目されない。
世界的にみるとPS3は同じような状況だが、もっとも強いのは Xbox360 で、Wii が2番手で追いかかるという状況。

2008年になるとPS3の価格もようやく一般消費者の手の届くところまで下がり、性能を生かしたゲームが多数登場するようになった物の、数年前までのPS2の勢いを取り戻すことは出来ていない。
BD と HD DVD も優劣がはっきりとし、Xbox360 は廉価版の登場で、日本市場でもようやく受け入れられ始めた。
PS3のエンターテイメントマシンというコンセプトも低価格パソコンが登場したことで崩れてしまい、立て直しは急務となった。

2009年のE3では Xbox 360 の後継機が発表になるとみられているが、SONYがPS3不振にどのような対策を打ち出してくるのかも注目される。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.