HD対応HDDレコーダーの将来
現行のHD対応HDDレコーダーはMPEG2をそのまま記録し、DVDやHD DVD-R、Blu-rayに書き込むことが可能。
デジタル放送を記録保存するには、基本的にセットメーカー製のレコーダーが必要で、光学メディアの価格も高く、ブルジョア階級でしか手がでない。
HDDでとりあえず保存しておこうにも、容量の関係もあるが、著作権処理がうるさくほとんど無理。
数年後には、H.264などでリアルタイムエンコードし、容量を減らし、光学メディア1枚あたり従来の倍などの時間記録できるようにする物も実現可能だろうが、その頃に光学メディアの価格が現行の半額以下になっているかどうかは怪しい。
そうなると目立つのがHDDの単価下落だ。ギガバイト単価90円だったのは2003年上旬、2006年12月の今では30円まで下落している。(秋葉原価格)
この3年で1/3になっているのだ。ちなみに、その前の下落はもっと急激だった。
HD DVD-Rは1層で1枚1,300円程度。同じ15GBあたりのHDDの単価は450円。これが数年で1/3とかになるのは確実だ。その頃には15GBあたりのHDD単価は150円となる。光学メディアにHDDと同じくらいの速度で価格を下げることは出来るのだろうか?
数年後にはHD放送の著作権処理ももう少しまともになるだろうが、その頃のHDDと光学メディアの単価の関係いかんでは、HDDレコーダーは単なるレコーダーではなく、メディアサーバーとなって数テラバイト以上の容量を持ち、デジタル放送を数百番組以上保存できるようになるのも予想できる。
そうなるとHD動画を配信する機能も搭載してくるだろう。
その頃には、HD動画のネット配信も普及しているだろうから、現行のHD DVD対Blu-rayは完全に忘れ去られ、ホームメディアサーバー対ネット配信という図式になっていることも考えられる。
その頃のPCも含めて考えると、なかなか楽しい世界だ。