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MPEG2とかを全部MPEG4/AVC(H.264)化 その2

動画をH.264化する理由

そもそもなんで、わざわざかなり面倒くさく、時間のかかるMPEG2をH.264にエンコードし直すのか。

答え Apple TVで動画を見たいから。

CDをリッピングするのも、iTunesで管理してiPodで聞きたいからと同じような理由だ。


なんでApple TVなのかの前に、既に当たり前となったiTunes + iPodを考えると

1990年代前半 MP3登場

1994年くらいに出てきたエンコードソフトは 5分の曲をエンコードするのに当時のPCで1時間ほどかかるという超低性能。
はっきり言って使えないし、700MBが70MBになるといっても、その当時のHDD容量ではGB単位のHDDが珍しかったこともあり、PCで音楽を聴くという文化にならない。

その後、1990年後半になるとHDD容量も大きくなり、MP3プレーヤーも多数登場。なにより、リッピングが超高速で、CDを取り込むのと同時にリアルタイムにエンコードできるようになり非常に便利になった。

その後、MP3ファイルをフォルダ管理する人が多数登場。

なんだかんだで、iTunesとiPodが登場。iTunesの使い勝手がよく、iPodがなぜか人気になり、iTunesとiPodがほぼ標準に。
一方、Windows Vistaになっても、MicrosoftのWindows Media Playerは使う気にもなれない使い勝手で、他のソフトを含め、いつになってもiTunesの競合が現れない状態。
そんな中、据え置き版iPodとも言えるApple TVが登場。

似たようなコンセプトの製品はいくつかあったが、使い勝手ではApple TVがはるかに上を行っている。

ちなみに、iTunesが使いにくいという人も一部にいるが、初期のフォルダ管理が便利だと考えている人たちであり、iTunesのスマートプレイリストとかはあまり使いたくない人らしい。

今の、動画管理は、

2000年前半HDD容量が増えて、まともに動画をHDDに入れておくのも現実的になる。
2000年前半DivXとかが普及する。
2005年頃 H.264は標準でいいが、エンコードに時間がかかりすぎるので、敬遠される。
2007年 Apple TVという標準とも言える物が登場。これがサポートするのはH.264と普通のMPEG4だけ。

ということで、初期のMP3からiPodが出てくるまでの道のりに非常に似ている状況だ。

まだ、動画コンテンツも少なく、エンコードも自分でやろうと思うのはマニアだけだが、ビデオPodcastの充実ぶりやYouTube等の人気をみると、動画コンテンツをネット経由で取得して、PCで視聴するという形態は確実に浸透する。
そうなると、PCだけではなく、大画面のTVでも視聴したくなる物。

ということで、Apple TV(もしくは似たようなデバイス)は将来確実に普及するデバイスとなる。

自分の所有する動画ライブラリを、CDを全部リッピングしてiTunesに入れたのと同じように、このApple TVで視聴できるH.264の動画に入れたくなったのである。

H.264はPS3でもXbox360でもさまざまなデバイスで再生できるので、一度エンコードしてしまえば、将来も安心。
なによりMPEG2の数分の1になるのがよい。将来に備えていまからH.264の動画コンテンツを作り続けるのも悪くない。
と思う。

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