いつもと同じけだるい朝。
MacBook Airを開き、日課というよりも生理現象に近いメールの確認をする。
重要なメールなんて来るはずもない。まして月曜の朝なんて、日曜の深夜、地球の裏側でも日曜の午前中にメールを送ってくるような暇人は愚かなスパムメール業者でしかない。
そもそも、2週間前のメールにもまだ返事をしていないのだ。などと思っていると何かのアップデートだというので、いつものように何を気にすることもなく、そのままアップデートを承認すると、再起動しろだとかいう前時代的なメッセージが表示される。
再起動もくだらないスパムのチェックよりましかと思い、ほったらかしてみていると、様子がいつもとは違う。
なにやらエラーで起動しなくなってしまった。
これが世に言うカーネルパニックだとか言う物か。そもそも、起動すらしなくなるとはどういう事か。
コンピュータなど起動しなくなったら単なる箱だが、MacBook Airに限っては単なるアルミの板。
この板をそのままにして産業廃棄物にするには単価が高すぎるので、仕方なしに復旧方法を考える。
一応、画面には再起動しろといくつかの言語で表示されているので、何度か再起動するが何も変わらない。
何たらリセットというのがあったなと思って、コントロールとコマンドを押しながらの起動。
電源入れてからのオプション、コマンド、P、Rを押すとかいろいろやったが何も変わらない。
MacBook Air用の外付け光学ドライブを接続し、Cを押しながらの起動で光学ドライブのOSインストールディスクから起動してみた。
ここからTime Capsuleのデータを無線経由で読みに行くと正常に認識される。基本的なハードウェアに異常はないようだ。
それではどこに問題があるというのだ。コンピュータなんていくら見た目が良くなったとはいえ、これだから未完成品なのだ。
最後にシフトを押しながらの電源起動をしてみた。これがダメだったらバックアップからの復旧しかないだろう。
セーフブートとか言うものらしい。正確には電源入れて起動音が聞こえたらシフトを押しという面倒な手順のある方法だ。
これで待っているとセーフモードとやらで起動した。
この状態で、アップデートを確認すると、Bluetooth、Safari、Javaの3つがあった。
このどれかをアップデートする際に異常があったのだろうか。
とりあえず前回の再現をすべくもう一度アップデートをしてみた。
また再起動するというので、どうせまた起動しなくなるんだろうと思いつつやってみると、今度は問題なく起動する。
次にBluetoothのアップデートだというのでやってみる。問題なくアップデートできる。
念のためもう一度電源を切って再起動してみる。念には念を入れた方がいいだろう。
問題ない。
普段は重くなるので、定期的にしか使わないTime Capsuleで最新の状態を保存しておこう。
ここまで1時間半。今週もくだらないことから始まった。