最先端業務システムは結局営利企業発
ほんの数年前までのUNIXコミュニティでは、メール検閲のための仕組みをSendmailなどに仕込むことはタブーとされてきたが、ネットを使った企業活動が一般化しそんなことも言ってられなくなっている。
マイクロソフトの最新Exchange Severはいろいろな機能があるが、電話番号などの個人情報が含まれたメールを自動的にチェックし、送信されない仕組みまで用意されている。
全社員コンピュータテクノロジを当たり前のように使える一般企業なら、そんな仕組みが無くてもあまり問題ないが、その専門会社でない限り、その会社が必要とする業務スキルに加え、コンピュータに関するスキルも豊富な人材なんてほとんどいない。
悪意がある場合はどんな手段を使っても偽装できるだろうが、平均的ユーザーが間違えて部外秘であるはずのデータを、送信してしまうようなミスを防ぐ手段を用意するのは当然の流れだろう。
マイクロソフトが言うインフォメーション・ワーカー向けのさまざまなソリューションは、これからの時代に向けて必要となるだろう機能が多数搭載されており非常に興味深いが、マイクロソフト以外にこの辺の分野で突出した企業というのはあまり見たことがない。
オープンソースから出てくると面白いが、現状のオープンソースは既にある物をオープンソース化した物ばかりで新しい物はほとんど無い。
マイクロソフトの時代を見据えた開発力は賞賛すべき物があるが、コンピュータ技術の最先端分野をマイクロソフトなど営利企業だけに独占させる時代もなんとかしなければならないだろう。