任天堂の2011年度(2011年4月から2012年3月)の決算が2012年4月26日に発表された。
3DSの販売数は、国内480万台、アメリカ大陸468万台、その他407万台。
社長説明をまとめる。
3DSは国内ではともかく、海外ではまだまだ。
今期(2012年度)
Wii UはE3で最終形を公表するが、各地域での発売日や価格はその後に発表される。
3DSの逆ざやは今期の半ば(2012年9月頃?)までに解消。
任天堂プラットフォームで問題になる任天堂タイトルばかりが目立ちすぎるという点は
「プラットフォームを普及させていく過程では、ファーストパーティソフトでプラットフォーム普及を牽引することは、プラットフォームホルダーとしての任天堂の重要な役割である」と、従来からかわらない。
定番タイトルと、有力タイトルの継続投入は
「スーパーマリオ 3Dランド」、「マリオカート7」が世界各国での定番へ
日本は「モンスターハンター3G」、海外では「ゼルダの伝説 時のオカリナ」、「nintendogs + cats」を定番へ。
「新・光神話 パルテナの鏡」、「ファイアーエムブレム 覚醒」はゲーム熟練者向けだが、こちらも定番へ。
「ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2」がでるが、3DS用のソフトと組み合わせて3DSを活性化へ。
「New スーパーマリオブラザーズ 2」は欧米市場でも8月に出すが、昨年は夏から秋にかけて市場が盛り上がらなかったし、Wii Uの年末商戦への投入も控えているので、早めに出して市場を活性化する。
「どうぶつの森」の最新作は日本で秋に発売するが、海外展開は改めてお知らせする。
「鬼トレ」は国内で夏に、海外でも順次展開する。
それ以外に今期発売予定のソフトは、カルッチョビット、ペーパーマリオ、ルイージマンション2、マリオテニス、トモダチコレクション、カルドセプト、ガールズモードなどがある。
サードパーティーの発売予定ソフトもいくつかあるが、E3ではさらに充実する。
海外ソフトメーカーのマインドが変化している。アジア地域で販売する。
ニンテンドーeショップ訪問のリピート率が過去のプラットフォームと比較し大きく向上。
「New スーパーマリオブラザーズ 2」でダウンロード販売を開始、「鬼トレ」も予定。
パッケージとダウンロードはそれぞれメリットデメリットがあるので、客に選んでもらえるようにする。
小売店でも、ダウンロード販売の決済が出来るようにする。
小売店で、ダウンロード版を購入すると、引き替え番号をもらえ、それでダウンロードできる。
能動的にニンテンドーeショップを訪問する方を対象にしていたら、デジタルビジネスは拡大できない。
小売店でのダウンロード版の価格は、基本的に小売店が決められる。
Wii Uはハード発売時からダウンロード販売を開始する。
最後にゲームを知らないマスメディア向けのメッセージとして。
「追加コンテンツ販売を意識するあまり、パッケージとして未完成と受け止められるような商品を任天堂としてご提案するつもりはない」、「ネットワークを通じてコンテンツを配信することで、さらにお客様に長く、深く遊んでいただくために、追加コンテンツ販売を行っていくが、この際には、あくまでお客様に提供するクリエイティブなコンテンツを制作したことに対する対価として、お客様にお金を支払っていただけるようにする」、すなわち「構造的に射幸心を煽り、高額課金を誘発するガチャ課金型のビジネスは、仮に一時的に高い収益性が得られたとしても、お客様との関係が長続きするとは考えていないので、今後とも行うつもりはまったくない」
質疑応答は公開されてから。