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3.6万円で行くマレーシアの旅 – 中国東方航空編

特に目的も無く飛行機チケットをチェックしていると数日後発のUS$250、当時の為替で約3.6万円で行ける場所を見つけたので、単に安く行けるならということで2024年8月末に実際に行ってみました。

中国東方航空(China Eastern Airlines)を使う物で、行きは羽田発、上海経由、クアラルンプール。帰りはクアラルンプールから上海、成田着というルートです。
中国東方航空と言えば、以前から日本から西側に飛ぶ便を探す時に真っ先に出てくる安い便です。
この航空会社がどんなもんか調べる意味でも使ってみます。

趣味は航空チケット探し

2024年夏に安い航空チケットを探していると、US$850のLA、US$350のグアムなどがありましたが、台湾、香港あたりは微妙に高い。US$350のグアムはエコノミーの中の最も安いクラスで、カバンその他を入れると結構高くなるので、今回は無し。

いろいろみていると、バンコク行きがUS$250でした。中国東方航空の上海乗り継ぎで、乗り継ぎ時間は2時間。
ちょうど台風が来ている時期で、少しでも遅延したら乗り継げません。それも面白いですが、他をみてみると、マレーシアのクアラルンプール行きも同じ価格で、夜到着の乗り継ぎ時間は5時間。

5時間の乗り継ぎなら運が良ければ2時間くらいの現地入国も可能っぽいです。急いでの乗り継ぎ先の観光は大変なので、空港でぷらぷらするのも良いでしょう。

事前準備

中国東方航空はなぜか安いチケットを出していますが、日本から上海行きの便がすごく多いです。席が上手くさばけなかった時に安い便が出てくるのでしょうか。
サービスその他がどうなのかは使ったことないのでわかりませんが、オンラインチェックインしようとしてもなぜか出来ません。

中国東方航空でオンラインチェックイン不可のエラー

仕方ないので、アプリでとかやろうとしましたが、どうやらこの航空会社の会員にならないと実質何も出来ないようです。

終わってわかりましたが、とにかく様々な制約で、出来ない事、行きは出来たのに、帰りは出来ないとか謎なことが多かったです。

羽田発、上海便

羽田発上海便は、コードシェアで実際に乗るのは上海航空になります。
中国東方航空便ではMU 8634。上海航空便ではFM896です。

午後5時10分発、現地夜7時10分着の予定で、飛行時間は約3時間です。

羽田にて

オンラインチェックインが出来ないし、どうせ手続きも遅いでしょうから、何かあってもいいようにだいぶ早めの午後1時50分には空港に到着します。すると、2時10分からカウンターオープンと書いてあるので、20分前から並びます。実際に受付が始まったのは2時15分でした。先客は30名ほどのようでしたが、私の番が回ってきたのは午後2時35分なので、複数カウンターあるのに1人1分ほどかかっている計算です。
なぜか預入荷物は、係員がタグつけた後に手動で持っていきます。
念のためFace Express機能を使おうとしますが非対応でした。

荷物はそのままクアラルンプールまで行くそうで、上海からの乗り継ぎ便の搭乗券もその場で発券されました。

なお、この搭乗券にはブッキングクラスはZと書いてあります。

普通に遅延

念のため午後4時頃にはゲート前に行ってみますが当然何もありません。
空港ウロウロして、普通は搭乗が始まる4時40分頃になっても、何も始まる気配がありません。ゲート前に並ぶ人もいますが5時になっても何も無く、突然5時45分になった事が伝えられます。

よくわからない状態からやっとゲートが開く上海航空
やっと搭乗が始まった上海行き

5時45分なら、15分から搭乗開始と思いきや30分頃から搭乗が始まります。
私がゲートを通ったのは結局6時ちょい前でした。

この旅で唯一の個別ディスプレイ

席に着いたのが午後6時3分頃。
飛行機が動き出したのが午後6時30分頃です。
それからしばらくすると、空港内の中途半端な場所で止まりました。

羽田のこの位置で2時間止まります。

なぜ止まっているのかは不明ですが、しばらくすると、トラフィックコントロールがどうのこうのというアナウンスが一回入ったきりで、止まり続けます。
その間、ピーナッツなどが配られますが、アナウンスは何も無く、結局8時25分頃にようやく動き出します。
航空ログがわかるサイトによると8時37分に離陸のようになっていますが、実際にほぼその時刻のようです。

MU8634の機内食

機内食がでて、ログのサイトによると、現地9時52分到着なので、2時間半程度飛んでいたようです。
降機が始まったのは現地10時10分すぎくらいから、私が降りたのは10時15分頃でした。遅延時間は3時間です。飛んでいた時間より長いです。

上海航空 B787 エコノミークラスの席

ほとんどの乗客は中国人のようで、日本発ながら、日本人乗客はほとんどいませんでした。
前述したバンコク便も同じ便を使いますが、これに乗ってたら確実に乗れませんでした。その場合はどうしてたのでしょうか。

中国で乗り継ぎ

中国の個人生体情報自動収集機
中国の生体情報収集マシン

中国では入国時に外国人は指紋の登録が必要になるようで、自動登録機があります。
私の場合は入国せずに乗り継ぎできるはずですが、どうやって乗り継ぐのかはよくわかりません。

乗り継ぎの搭乗券があればTransitへ

歩いているとTransitとかいてあるので、それに沿って歩いて行きます。
何やらカウンターで話し込んでいる人がいますが、たまたま暇そうな係員に搭乗券を見せると、乗り継ぎのドアを開けてもらえました。

そのまま、道なりに歩いて行きます。

歩いて行くと、荷物検査があるので、手荷物の検査を受けますが、世界一レベルに厳しい検査でした。
パソコン類はもちろん、モバイルバッテリーは全部出さないと行けない。ケーブル類などを入れている小物入れも出さないといけないなど、IT機器を大量に持ち歩いている人には面倒くさすぎる検査ですが、検査するだけなので黙って従います。

夜中の上海空港。見た目は他の外国空港とほぼ同じ
上海空港

いろいろ繰り返して、そんなこんなで、乗り継ぎは出来たみたいです。
この時点で10時40分。ここからゲートに行きますが、夜という事もあってガラガラの空港で飛行機降りてから乗り継ぎのために荷物検査を受け終わるまで30分かかりました。

乗り継ぎ時間が2時間などの場合は、かなりギリギリになるのではと思います。まあ、今回は到着が3時間遅れたわけですが。

なお、通常この便では遅延がなければ現地午後7時には現地に着いているらしいです。

次の便へ

上海空港で飲める青島ビール
青島ビール

荷物検査を受け終わって解放された場所は免税店エリアですが、主要な店舗は午後10時という事で閉まってます。
飲食店がやってたので、せっかくなので見たことない入れ物の青島ビールを飲んでみます。30元(約600円)。VISAのタッチ決済で買えます。

上海空港の電車
上海空港の電車

そんなこんなで、乗る飛行機は、ターミナルなのか建物が違うらしいので、移動します。
移動はどこの空港でも名物の地下鉄みたいな乗り物です。

上海空港のアメリカ Hudson Market
Hudson Market

着いた先も免税店エリアですが、基本的に何も無く、便利店と書いてある看板が見えたので、そこへ行ってみます。
その便利店はHudson Marketでアメリカでした。アメリカの店舗はHudson Newsでロゴは同じで、資本がどうなっているのかは不明。

ビール売り場

中身は中国ですが、500mlくらいのビールが10から20元(200円から300円)で売ってます。
次の飛行機まで暇そうなので、ビールとお菓子を買います。

上海空港の電源コンセント
上海空港の電源コンセント 2024年版

ゲート近くに行くと椅子とテーブルエリアがあり、テーブルエリアでは電源が供給されていました。
コンセント形状はAタイプとOタイプに加えてUSB Aの端子がありました。AタイプはBかCと共用のようです。

上海、クアラルンプール

MU8571
MU8571

上海、クアラルンプールもコードシェアで実際の運行は上海航空です。
MU8571、FM863で午前0時10分発、現地5時40分着予定です。

当然、普通に遅延し、午後11時40分になってもゲートが開く気配がありません。
ここでも1回遅延しているというアナウンスがあったきり、どうなるのかわかりません。アナウンスを聞き逃すと何もわかりません。

実際にゲートが開いたのは午前0時30分ころで、私が飛行機の座席に着いたのは0時35分ころです。
それから遅いのはもう慣れっこで1時15分頃動き出し、実際の離陸は1時35分です。

MU8571の機内食
MU8571の機内食

深夜便なのに機内食は普通のメニューです。上段、真ん中の物は謎の豆スープ、緑豆沙で中国の夏の銘菓かなんからしいです。

現地へ到着し、飛行機から出たのが午前6時48分頃となります。

羽田で大幅遅延がありましたが、それを見越して長い乗り継ぎにしたおかけで、次の便にも乗れ、最終的な遅延時間は本来の到着朝6時頃の予定が、朝7時で遅れはたったの1時間となりました。

上海航空のビジネスクラス
真の富豪が使う上海航空のビジネスクラス

荷物ピックアップ

マレーシア入国
一部の国民はこちらマーク

上海からきたので、上海から来た便のレーンに行こうとするとありません。
あるのはSingaporeだ、Dhakaだで、他には知らないPudong(浦东)という表示しかありません。上海を探してさまよって、乗ってきた便名をみるとPudong(浦东)が上海の事だとわかりました。

Shanghai表示は無し

実に不親切です。

マレーシアにて

今回の旅で一番うまかった飲み物はスイカジュース。(これではない)

マレーシアの旅の様子はここでは書きません。

マレーシアから上海へ

帰国へのマレーシアから上海も中国東方航空の便で午後7時55分発、上海到着午前1時35分予定です。
MU8652、FM866です。

オンラインでのチェックインは当然出来ませんが、オンラインでなぜか事前座席指定だけは出来ます。
帰りの便は気が変わって乗る数日前にいったんやった指定を変更しようとしたのですが、なぜか変更出来ない状態になりました。謎です。

羽田の経験があるので3時間前には着いておきたいところです。比較的早めに宿泊先に預けていた荷物をピックアップ、途中でもろもろ間違えた物の空港には午後4時40分頃到着出来ました。

KUL中国東方航空のカウンター
クアラルンプール空港の中国東方航空のカウンターを待つ人

カウンター前に、先客は数十名いましたが、カウンターが開いたのは午後5時頃です。
今回は羽田よりスムーズで午後5時15分頃にはボーディングパスを渡されますが、上海行きのみです。聞いても成田まで荷物も行かないとしか答えないので、上海で荷物をピックアップする必要があるようです。謎です。

チェックインカウンター近くには鼎泰豊なんかがありましたが、中の方が良いだろうと思って、出国審査を受けます。
クアラルンプールの空港の出国審査前の荷物チェックはかなり簡略化された物で、ゲート前で入念なチェックをするシンガポール空港と同等タイプのようです。

KUL
クアラルンプールの空港内にはミニジャングルがあります

出国審査が終わったのが午後6時。
ゲートがある建物に到着したのが午後6時15分。その時点で、いつものように遅延表示です。予定時刻は午後8時20分になってました。

スマートフォンの電池がないので、飲食店で充電しようとしますが、入った飲食店には電源がありませんでした。
仕方なしにバーで割高のビールを飲んで充電します。

ゲート内セキュリティエリアに入る列
セキュリティゲートの出入り口は飛行機から降りる人、乗る人共通なので到着が遅延してるとセキュリティエリアに入るのも遅延します

そろそろ時間という事で、早めの7時30分にゲート前に行くと、ゲート内セキュリティエリアに入っている人と並んでいる人だらけです。早く行かないと電源を利用出来ません。
なぜか混乱して、乗り遅れると勘違いしている中国人客に、遅延してるから問題なしって教えてあげました。中国東方航空を使うのが初めてなのでしょうか。

何とかゲート内セキュリティエリアに入れたのが午後7時55分頃。マレーシア仕様のBFタイプ電源を確保し短時間でも充電します。
乗客は並び順が適当な中国人だらけのようでした。

搭乗が始まったのは午後8時5分頃。
席に着いたのが8時20分前です。

MU8652の機内食
MU8652の機内食

飛行機が動き出したのが、8時24頃、離陸は8時40分で今回は45分しか遅延しませんでした。
着陸は翌日午前1時45分、1時55分に止まりました。
遅延はたったの30分くらいになりました。

機体から降りたのが午前2時2分頃、2時20分頃には入国審査かトランジットかエリアに着き、ウロウロしますが、案内もなく、どうしたら良いかわかりません。
係員に聞くと、トランジットカードを書けとのこと。

中国のトランジットカード 白ベースに青い線が入っている物
中国の空港の入国カード記入テーブル

英語での正式名はTemporary Entry Foreignersという用紙に記入、指紋も登録して一時入国しないといけないそうです。

午後2時35分頃書き終わって、入国審査を受けようとすると、航空券を出せとのこと。
中国にはあるのか知りませんが、国際的に航空券なんかないので、搭乗券の意味と捉えますが、持ってるわけないので、ないと答えると、電子版で良いというので、日程を書いただけのスマートフォン内のメモを見せます。

グタグタ文句を言うけど、これしか無いので仕方ありません。

なんだかんだで一時入国許可をもらい、入国して荷物を受け取ります。
荷物は他の一般客用のは出払った後のようでした。

今回初めて実質中国に入国します。午前2時53分頃。飛行機到着から入国まで1時間かかりました。

中国で乗り継ぎがある場合は、航空券手配した際の正規の領収書等をPDF等で保存しておくと良さそうです。

夜の上海空港にて

深夜の上海空港出発フロア
深夜の上海空港出発フロア

上海国際空港というよりもPudong(浦东)空港の方が正しいのかも知れませんが、次の便は午前7時55分です。あと5時間ありますが、夜中の上海に観光へ行く気はしません。

なにより空港の入口にはセキュリティ検査があって、一歩でも外出ると面倒くさそうです。

スターバックスで寝てる人
スターバックスで寝てる人
航空会社のカウンターに係員がいたと思ったら寝てる人
航空会社のカウンター内で寝てる人

ということで、空港内で過ごすことにしますが、椅子という椅子は既に誰かに占有されています。
航空会社のカウンター内の椅子にも誰かが作業中かと思ったら、ただの寝てる人。
スターバックスなどの店のソファーも寝ている人で占領されています。

椅子がないのはともかく、売店がどこもやってません。

上海空港のローソン
到着フロアにあるローソン

唯一やってたのは、到着フロアのローソンのみです。
ここで飲み物とお菓子等を買って、夜食とします。

中国ローソンの飲み物
空港のローソンの’飲み物例
中国ローソンのお菓子
中国ローソンのお菓子例 亀田の柿の種が売ってます

この出発エリアでの問題は使える電源が一切無いということです。機内で満充電しておかないと路頭に迷うところでした。

椅子は端っこの方にかろうじてあったのでそこに座ります。
アジアの空港名物の熱いお湯マシーンもあるので、持ってきたボトルとスティックコーヒーを活用します。

上海空港の始発便
上海空港の早朝便

この空港で一番早い出発は午前7時10分。計算上、午前4時台に各種搭乗手続きが始まるはずです。
実際に何かの動きが始まったのは午前4時45分頃からでした。

上海から成田へ

成田便は今回初めてコードシェアではない中国東方航空MU727です。
午前7時55分発、午後12時00分着です。

暇なので、自分便の手続きを早く終わらすために午前5時頃からゲート前で並びます。実際に受付が始まったのは5時23分頃です。
5時40分頃にチェックイン手続きを終わらせ、出国審査を受けます。
中国の検査は一度やっているので、セキュリティでもスムーズです。すべての怪しそうに見える荷物は取りだしてレーンに載せます。
もめることも無く、1回のスキャンやり直しだけでセキュリティエリアに入れました。

上海空港のスターバックス
早朝営業していたスターバックスなど

出発ゲートのフロアには6時20分頃到着。
早朝やってるのはスターバックスくらいしかありません。
それにしても広い空港です。

端が見えない空港
長い空港

出発ゲート前に到着すると既に寝てる人が大勢います。
この人達は何時にここに到着したのでしょうか。入国不要のトランジット制度を利用出来た人としか考えられません。
それはともかく、ゲート前の椅子では電源確保が重要です。

後でわかりましたが、この機体はこの旅で唯一の電源が一切ない物でした。上海航空の方が良いです。

アジア名物熱湯マシン
熱湯マシンはセキュリティエリアにも出国前エリアにもあります

今回は午前7時15分頃からゲートでの手続きが始まりました。
席に着いたのは午後7時30分過ぎ。

上海空港で搭乗始まる

8時18分頃離陸で、めずらしく、ほとんど遅延しませんでした。
乗ってる乗客はオセアニア、東ヨーロッパ、中東方面が多そうです。中国人はほとんどいないようで、もちろん日本人(に見える人)もいません。

機内食には気になって仕方なくなる「緑豆沙」がついています。
別にうまくも無く、緑色でも無いけど、また食べたくなります。

MU727の機内食
MU727
中国東方航空食品 緑豆沙
中国で積み込まれるらしい緑豆沙
中国東方航空食品 緑豆沙
中国東方航空食品 緑豆沙

成田着陸は午後12時10分頃、機体から降りたのが12時20分頃です。
成田第2ターミナル名物の長々歩かされ、日本入国が12時50分頃となります。

上海発、成田行きの乗客のほとんどはオセアニア、中東、東欧系
成田行きなのに日本人がほぼいない乗客

税関の手続きは数ヶ月に一度の入国でも毎回変わってますね。毎回さっぱりわかりません。

ローコストバスに乗って東京駅に向かいます。乗れたバスは午後1時5分発でした。

中国東方航空を使うということ

中国東方航空はSkyteamです
Skyteam

LCCでもないのに異様に安いルートがあった場合には、過剰なサービス、定刻通りの運航を期待せずに乗れば、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
何よりも荷物預けに別途料金がかからない事が良すぎます。LCCのあれは何なんでしょうか。

上海での乗り継ぎになった場合、手続きがどうなるかはその時によると思いますが、いったん入国しての深夜の空港内での乗り継ぎはすることがなさ過ぎるのでおすすめしません。
それ以外での乗り継ぎは、どうせ遅延するので、それを見越したスケジュールならいいのではという感じでしょうか。
東アジア人は全員中国語で話しかけられると思いますが、スタッフは英語をしゃべれるようなので問題ないでしょう。

機内食や機内サービスは、普通にあるので、味やら何やらの注文がうるさくなければ問題ありません。
アルコールが無い、ブッキングクラスZではマイルが貯まらないなどの問題は些細なことでしょう。

今までは「中国東方航空 = あやしい」というイメージしかありませんでしたが、遅延と夜中の上海乗り継ぎさえ何とかすれば、安くてそれなりの航空会社というイメージに変わりました。

Google PE Summit 2022 Singapore – 3年ぶりの海外旅行編

GoogleのProduct Expertプログラムに参加していると、1年に1回のPEサミット(PE Summit)というイベントに参加出来ます。旅費含めてこのイベントの参加費は無料です。

サミットでは、各プロダクトのセッション、各プロダクトのGooglerとの直接の交流、世界各地のプログラム参加者との交流などがあり、ほとんどは海外で開催されます。そのために最短でも数日間の海外旅行が必要になります。もちろん、航空券、宿泊費も無料です。

過去10年程度毎年リアルイベントがありましたが、新型コロナウイルスの関係でリアルイベントは2019年が最後となり、2020年からはオンラインのイベントとなりました。2022年は新型コロナウイルスの影響が減ってきたことから、規模を縮小したリアルイベントと、オンラインイベントを組み合わせたハイブリッドイベントになりました。

2022年は、北米地域が6月にニューヨーク、ヨーロッパ等は9月にダブリン、アジアパシフィックは11月に東京という、3つの地域で開催する計画が春に発表されました。
ニューヨークやダブリンはともかく、2022年春の時点で鎖国している東京では出来ないのではという意見もありました。主に米国の担当者は、開催予定の11月には何とかなっているだろうという、楽観的な計画だったのでしょう。

実際には9月の段階で日本の鎖国が解かれなかったため、準備の関係で開催地はシンガポール、開催日が12月へと変更されました。

今回の様なハイブリッド開催の場合、自分の参加地域外はオンラインで参加、地域のイベントの場合はリアル参加でハイブリッドに全イベントに参加出来るという利点もあり、それ自体興味深いです。

イベント日だけの内容は本番イベント編にあります。

3年ぶりの海外旅行

個人的には2020年に入ってから3年間で一番遠い移動先は幕張メッセとか、神奈川の海くらいで、海外旅行どころか国内移動もほとんどしていません。
9月に場所変更が発表されたため、何の準備も不用だった東京開催とは異なり、急遽パスポートの確認、ワクチン関連の準備も必要になってきました。

シンガポールはパスポートの有効期限が6ヶ月必要、日本への入国はワクチン接種3回が必要ということなので、10月中に準備をすまし、サミットの手続きを行います。

新しいパスポートは浮世絵デザイン
浮世絵デザインのパスポートを入手

何よりもよくわからないのが、新型コロナ関係での、外国に行くときに必要な手続き、その国での必要な手続き、日本帰国時の手続き等です。海外旅行自体が3年ぶりなので、変わったところ含めて、何をどうしたら良いかもよくわからない状況です。

結局、一番ややこしいかったのが、ワクチン接種証明で、スマートフォン、マイナンバーカードを使ってうまくやる必要があります。
これがないと、Singapore Arrival Card(SGAC)の登録、Visit Japan Webへの登録が面倒な事になります。

ワクチン接種証明さえ出来れば、SGAC、Visit Japan Webの登録が比較的簡単にできるので、シンガポール入国、日本帰国に問題ない状態になるようです。

普段は入らない海外旅行保険も一応入っておきます。
現地で高熱が出たりして入院するようなときに備えて、3,000円くらいでカバーできるなら安いので、事前にオンラインで手続きしておきます。

日本出国、シンガポール入国

東京発のシンガポール便はほとんどが羽田発で、便数はほぼ通常状態に戻っているようです。
日本出国は深夜0時台出発の全日空便になったので、少しでも空港の施設が開いている時間帯に行こうと夜8時台には到着しましたが、ほとんどの店は閉店してました。

見た目普通に戻った羽田空港だがほとんど店がやってない

日本出国は事前にオンラインでチェックイン手続きをして、ワクチン接種証明も送信済み。空港カウンターはセルフバゲッジドロップが出来ると思いきや、機械でのセルフ手続き後に、同じ手続きを係員がまたやるという謎の手順でした。

制限エリアに入る際には、荷物の確認がありますが、羽田の国際線は鞄の中などを出す必要の無い新型の検査機でした。

最後の海外旅行だった2019年の段階で、自動化ゲートは無意味になっていましたが、事前登録不要の顔認証ゲートが標準になっているようでした。

全然進まない爆買いお土産物列

一般エリアは一部の飲食店がやっていましたが、出国手続き後の制限エリア内はほとんどの店は9時台には閉店していました。
唯一開いていたのが、制限エリア内の土産物屋で、数年前の爆買い中国人風の人達が行列して買い物していました。買い物量は数年前に比べて激減してましたが。
制限エリアは、クレジットカードラウンジすら空いて無く、事前に食べ物飲み物の準備をしておいて正解でした。

カードラウンジ閉鎖

食べ物飲み物の準備がない場合で、ビジネスクラス等で航空会社のラウンジが使えない場合、飲み物は水飲み機から水を飲むか、自動販売機で買うくらいしかない状態でした。

それ以外は通常と同じです。

機内でワールドカップの生中継も視聴できる

機材はBoeing 787でしたが、座席の画面でニュースやスポーツなどのライブ中継も視聴できるので、ワールドカップの中継も視聴できました。
Wi-Fiにも接続してネット接続も可能でしたが、機内Wi-Fiに接続しただけでは設定不能で、画面を見て設定しないと出来ない事が説明無く、全く意味不明のサービスでした。
機能を理解したのが着陸2時間くらい前なので、結局サービスは利用しませんでした。

機内の紙の雑誌類もなぜかありませんでした。免税品販売は画面で注文する形式でしたが、全く買う気にならないUIでした。売上げは従来より激減していると思います。

離陸後のお菓子

この便では、ブラジル対クロアチア、オランダ対アルゼンチンという激アツの試合をやってましたが、途中気絶して半分もわからない状態でした。

到着直前の朝食

深夜便でつまらないのが食事ですが、今回のNH843便は、離陸してすぐはお菓子だけでした。
着陸前の食事は朝食という事で普通の食事が出ました。
気流がどうので温かい飲み物が出なかったのが不満ですが、たいした揺れもありませんでした。

ということで、シンガポールに到着です。シンガポール到着の第一印象は蒸してるなってことでしょうか。アメリカから日本に帰ってきた時の、湿気を感じるのと同じ感覚です。

緑のYESはいいけど、自動入国レーンの入口がわかりにくいという罠もあり

そんなことはともかく、シンガポール空港では普通にやってる各種免税店を無視して、入国審査に進みますが、今までとは入国方法が変わっているようです。
SGACの事前登録が必要なのはもちろんですが、一部の国からの場合は自動化ゲートのような所を通るようです。間違えてシンガポール国民のゲートに入ると無事にはじかれましたが、自動化ゲートを通り、顔認証、指紋登録をして通過。

その後は荷物を受け取り、税関検査を抜けて入国です。入国自体の手続きはスムーズで、事前のSGAC以外は通常時と同じでした。

荷物受け取りでは2021年発売のAirtagがやっと役に立ちます。tileでもいいのですが、荷物の流れを監視することなく、出てきたらすぐにわかるのは便利で良いですね。

結局、羽田空港、シンガポール空港含めて、新型コロナ関係で必要だったのは、オンラインチェックイン時のワクチン接種証明画面添付、事前のSGACくらいで、他にはほぼ何も必要ありませんでした。

シンガポールの税関検査は何も稼働していないような状態でしたが、無事に入国しました。
アジアでは入国したらSIMカードの入手ですが、今回はeSIM対応のM1にするか、5G対応のSingtelにするかの2択、もしくは両方にしようと思っていました。

ぼったくりSIMカード屋

Singtelは事前に予約しておくと、5G対応で一番安い30ドルが1割引きの27ドル(2700円ほど)くらいで入手できるので、それを使って事前予約しておきました。ターミナル3に移動して受け取りという手はずなのですが、なぜかシステムダウンだという理由でSIMカードを受け取れません。

それ以外でターミナル1で販売しているSIMカードはほぼすべて50ドル(5000円ほど)の物のみで、殿様商売ぶりがよくわかります。
普通は20ドルから30ドルで購入できます。

ということで、iPadなど用に事前に購入しておいたeSIMのデータ通信を現地で、探り探りなんとか設定し、有効化したのちに、MRTで一旦宿泊場所に移動することにします。

香港の契約をローミングで使うと言うeSIMをオンラインで事前に契約しますが、APNの設定が不明でややこしかったです。

サミット標準日程で行けば、迎えの人がいますが、シンガポール入国は自己負担で日程を1日増やしたので、空港からの移動は自分で何とかしないと行けません。

シンガポール観光、サミット

この後から、シンガポール出国までは別記事で。

シンガポール出国、日本入国

シンガポールへ入国は、サミットの標準日程よりも前の日に入ったので、移動は自分で手配する必要がありました。
帰国はサミットの標準日程なので、空港移動も手配済みのため宿泊ホテルから移動します。

移動は同じ時間帯の人達と一緒でしたが、今回は同じ便の人達、同じ時間帯の韓国組などと一緒に20人乗りくらいのバスで移動です。
バスに荷物が入らないので、荷物は別途トラックが運ぶというシステムです。

JEWELの滝

今回はバス移動時にガイドさんがついてくるシステムで、空港のカウンター、JEWELに行った方が良いなどいろいろ説明してくれますが、私はオンラインチェックインをしていなかったことに気づいて、バスの中で慌ててやってました。オンラインチェックインでのワクチン接種証明関連で手間取って、うまく出来たのかよくわからない状態になってしまいました。

そんなこんなで、空港に着いた物の、出発4時間ほど前という早すぎる到着なので、全日空のカウンターが空いてません。(それはともかく、空港では大声出して何かが使えない事に電話の相手に切れている日本人がいました)
仕方なくJEWELなどに行く物の、荷物が邪魔で移動もほとんど不可能の、平面移動だけで何とかするという状態でした。

一部航空会社対応の早めに来てもなんとかできるシステム

いろいろ見ていると、航空会社によっては荷物預けだけは、はやめにできるシステムがあるので、こんな航空会社を使いたかった物です。(本当はシンガポール航空を希望したが拒否された)

ANAのカウンターオープン待ち列

出発3時間前になるとやっとカウンターが開いて、チェックイン手続きです。
シンガポール空港での全日空のカウンターは昔ながらの手動システムで、この時にワクチン接種証明画面の確認がありました。
不要なボーディングパスの発行も強制的に行われました。

Jewelあたりにある安めの店

チェックイン手続きが終わって身軽になったら腹ごなしです。
この段階で夜10時台の全日空便で何が出てくるかよくわからなかったので、あまり重くなく、高くもない店に行ってみます。

SN1 Signature
この店のタイのシグネチャーというサンプルとはだいぶ違う麺料理 7.5ドル

シンガポール最後の食事はこれになりました。まずくはないですが、特別おいしくもなかったです。

食事では同行者と話が弾んでJewel観光が何も出来なくなりましたので、食事が終わったら制限エリアに入ります。制限エリアは自動検査なのでスムーズですが、この段階では荷物検査はされません。

各ゲート前に荷物検査があるシステム

シンガポール空港は各ゲート前に荷物検査がある事を忘れていました。

シンガポール空港の制限エリア内はもう普通の状態になっていて、シンガポール国内の公共交通機関にはマスク着用ルールがありますが、空港内はありません。
店は夜9時台でほぼすべての店が開いていて、店員の多くがマスクをしている状況以外は、ここだけみると通常の状態に戻っています。

日本発の飛行機ゲート前あたりから、日本的な状況に戻ってきます。機内に入る前にマスクが必須という状態です。
それまでほぼマスクせずにすごしていたのが嘘のようです。

今回もWi-Fiは使わないかな

行きの便はほぼ満員ながらたまたま隣が空席でしたが、帰りの便は隣も人がいる普通の状態です。
始めに座席の番号と、飛行機のゲート番号を間違えて別の席に向かっていたことは内緒です。

出発後の食事

出発後の食事は行きと同じでお菓子でした。夜10時台のNH844でもこれなら、Jewelでもっといいものを食べておけば良かったです。

帰りは何もする気が無いので、ドラゴンボール超 スーパーヒーローを鑑賞しますが、飛行時間ほとんどかけてやっと視聴できました。途中で気絶しまくったので、巻き戻しまくりです。

日本到着直前の食事

出発前日から、Singtelから交換した元の日本のSIMカードを探していたのですが、どこを探してもありません。SingtelのSIMカードを入手した直後にどこかにしまったはずですが、財布にしまったような記憶があるものの、財布にはありません。
SingtelのクレジットカードサイズのSIMホルダーみたいなのに入れた事のみ覚えていましたが、それっぽいところをどこを探してもありません。

最悪は、日本に帰ってから再発行すればいいのですが、これだけが心残りな状態で日本に向かいます。

丸一日探していた日本のSIMカード発見

飛行機に乗って数時間すると、もしかしたらそのSIMカードと関係ない、別のスマートフォンケースのカバーの裏にしまったかもなと思いつき、機内で鞄からそれを出すとしっかりありました。

ということで、機内でSIMカードの交換作業を始めます。無事にSIMカード再発行はしないで良くなりましたが、今度からはeSIMに変更しようと思います。

通路側の席なので、現在地がよくわからないうちに着陸です。
着陸後の機内アナウンスは日本語で、日本入国では、全日空が到着後に日本入国と乗り継ぎで飛行機を降りる順番を分けるとか案内していました。その後に英語でもアナウンスしてましたが、おそらく意味がわかってない日本語以外の話者はそのまま普通に降りていたと思います。

到着した羽田空港の中は室内なのに寒いという印象しかありません。

入国審査は自動化ゲートを通りますが、なぜか入国スタンプの窓口は行列、私は素通りして荷物受け取りに行きますが、出てくるまでが結構時間かかりました。

なんだかんだで受け取った後は税関検査ですが、日本らしくしっかり検査し、Visit Japan Webの画面を操作された揚げ句に、内容の確認をされ、QRコードを読み取るなどややこしい手続きがありました。

品川駅到着

京急線で品川駅まで到着。
ラッシュ前で空いていますが、やっと日本に帰ってきた感がある物の、とにかく寒いです。

ロサンゼルスに超短期間滞在する方法 LAバカ旅行

超短期間でロサンゼルス旅行するスケジュールの例
2013年6月24日に調べてみた。

現地滞在時間を最大化した例

2013年7月1日
DL284 NRT-LAX
午後3:25発、午前9:40着フライト時間 10時間15分 機体 777-200LR
233,270円

2013年7月2日(現地時間)
NH1005 LAX-NHD
午前1:10発、午前5:00着(日本時間7月3日着)
USD916.40
フライト時間 11時間50分 機体 777

それぞれ片道で購入した場合の料金で、ANAは日本のサイトからはなぜか買えない。

この場合、Deltaで到着なので、到着後1時間前後で入国審査、税関から解放されるだろうから、午前11時にはなんとか外に出れているだろう。
現地発は夜中の1時なので、夜11時に空港着として、現地滞在は12時間ほどと言うことになる。

日本時間におけるスケジュールの流れ
7月1日午前中は自由
7月1日 昼すぎ 成田着
7月1日の深夜LA着
7月2日の早朝(3時とか)よりLAでの活動開始 (LA時間昼前頃)
7月2日の午後3時頃LAでの活動終了 (LA時間夜11時頃)
7月3日朝5時羽田着 その後自由

成田着から羽田着までの合計時間は約40時間ほど
現地での自由時間は多くて14時間ほど、フライト時間は24時間ほど、それ以外の4時間くらいは空港でぐだぐだしている時間。

仮にデルタで7月1日発、7月2日現地発で行くと
帰りは7月2日の午後1:10発で、日本は7月3日午後4:25着。
372,200円。

日本を離れている時間を最短化し、現地での自由時間をなるべく多くする場合

MH92 NRT-LAX
午後8:30発、午後2:35着
フライト時間 10時間5分 777-200
102,000円(エコノミーがないのでビジネスのプロモーション価格)

2013年7月2日(現地時間)
NH1005 LAX-NHD
午前1:10発、午前5:00着(日本時間7月3日着)
USD916.40
フライト時間 11時間50分 機体 777

現地滞在時間10時間弱。
これなら日本で昼過ぎまで普通に活動して、夕方のLAでのイベントに出席できて、日本は帰ってきた朝から活動できる。
LAではTBIT到着だろうから、外に出るまでかなり時間がかかることも考えられる。

海外旅行で現地通貨を使い切るってのはなんなのかな

海外旅行に行った際、どうしても現金が必要になる。
最近はそれなりの金額になればクレジットカードが基本だが、数百円とか数十円の物を購入したりするにはどうしても現金が必要になってくる。

ということで、両替したり、ATMなどで下ろしたりいろいろな手段で現地の通貨を手に入れるわけだが、旅行の最終日などに合わせて現地通貨を使い切る人が多いらしい。

実際、現地通貨を日本に持ち帰っても役に立たないが、個人的には使い切らない現地通貨はそのまま保存しておくのが基本だ。
おそらく、両替しすぎたりした人は、また日本円に変えたりするのだろうが、現地で入手する現金数万円分のうち数千円から1万円程度をいちいち両替し直してもしょうがない。

また行くときに使えばいい。もしくは記念に所有しておくのを基本にしている。
そのため、意味も無く10カ国くらいの通過を所有することになってしまう。
もう二度と行かないという国もあるし、紙幣なども変わるかもしれないが、いつ行くかわからないので基本的にとっておくのが基本だ。変わったり、国が無くなったりしたらそれはそれでコレクションアイテムとしては楽しい。

よく行くアメリカなどは、チップ用などに1ドル札やいろいろと便利な25セント硬貨をたくさん所有していて、いつ行ってもすぐに現地でなじめるようにしている。