GoogleのProduct Expertプログラムに参加していると、1年に1回のPEサミット(PE Summit)というイベントに参加出来ます。旅費含めてこのイベントの参加費は無料です。
サミットでは、各プロダクトのセッション、各プロダクトのGooglerとの直接の交流、世界各地のプログラム参加者との交流などがあり、ほとんどは海外で開催されます。そのために最短でも数日間の海外旅行が必要になります。もちろん、航空券、宿泊費も無料です。
過去10年程度毎年リアルイベントがありましたが、新型コロナウイルスの関係でリアルイベントは2019年が最後となり、2020年からはオンラインのイベントとなりました。2022年は新型コロナウイルスの影響が減ってきたことから、規模を縮小したリアルイベントと、オンラインイベントを組み合わせたハイブリッドイベントになりました。
2022年は、北米地域が6月にニューヨーク、ヨーロッパ等は9月にダブリン、アジアパシフィックは11月に東京という、3つの地域で開催する計画が春に発表されました。
ニューヨークやダブリンはともかく、2022年春の時点で鎖国している東京では出来ないのではという意見もありました。主に米国の担当者は、開催予定の11月には何とかなっているだろうという、楽観的な計画だったのでしょう。
実際には9月の段階で日本の鎖国が解かれなかったため、準備の関係で開催地はシンガポール、開催日が12月へと変更されました。
今回の様なハイブリッド開催の場合、自分の参加地域外はオンラインで参加、地域のイベントの場合はリアル参加でハイブリッドに全イベントに参加出来るという利点もあり、それ自体興味深いです。
イベント日だけの内容は本番イベント編にあります。
3年ぶりの海外旅行
個人的には2020年に入ってから3年間で一番遠い移動先は幕張メッセとか、神奈川の海くらいで、海外旅行どころか国内移動もほとんどしていません。
9月に場所変更が発表されたため、何の準備も不用だった東京開催とは異なり、急遽パスポートの確認、ワクチン関連の準備も必要になってきました。
シンガポールはパスポートの有効期限が6ヶ月必要、日本への入国はワクチン接種3回が必要ということなので、10月中に準備をすまし、サミットの手続きを行います。
何よりもよくわからないのが、新型コロナ関係での、外国に行くときに必要な手続き、その国での必要な手続き、日本帰国時の手続き等です。海外旅行自体が3年ぶりなので、変わったところ含めて、何をどうしたら良いかもよくわからない状況です。
結局、一番ややこしいかったのが、ワクチン接種証明で、スマートフォン、マイナンバーカードを使ってうまくやる必要があります。
これがないと、Singapore Arrival Card(SGAC)の登録、Visit Japan Webへの登録が面倒な事になります。
ワクチン接種証明さえ出来れば、SGAC、Visit Japan Webの登録が比較的簡単にできるので、シンガポール入国、日本帰国に問題ない状態になるようです。
普段は入らない海外旅行保険も一応入っておきます。
現地で高熱が出たりして入院するようなときに備えて、3,000円くらいでカバーできるなら安いので、事前にオンラインで手続きしておきます。
日本出国、シンガポール入国
東京発のシンガポール便はほとんどが羽田発で、便数はほぼ通常状態に戻っているようです。
日本出国は深夜0時台出発の全日空便になったので、少しでも空港の施設が開いている時間帯に行こうと夜8時台には到着しましたが、ほとんどの店は閉店してました。
日本出国は事前にオンラインでチェックイン手続きをして、ワクチン接種証明も送信済み。空港カウンターはセルフバゲッジドロップが出来ると思いきや、機械でのセルフ手続き後に、同じ手続きを係員がまたやるという謎の手順でした。
制限エリアに入る際には、荷物の確認がありますが、羽田の国際線は鞄の中などを出す必要の無い新型の検査機でした。
最後の海外旅行だった2019年の段階で、自動化ゲートは無意味になっていましたが、事前登録不要の顔認証ゲートが標準になっているようでした。
一般エリアは一部の飲食店がやっていましたが、出国手続き後の制限エリア内はほとんどの店は9時台には閉店していました。
唯一開いていたのが、制限エリア内の土産物屋で、数年前の爆買い中国人風の人達が行列して買い物していました。買い物量は数年前に比べて激減してましたが。
制限エリアは、クレジットカードラウンジすら空いて無く、事前に食べ物飲み物の準備をしておいて正解でした。
食べ物飲み物の準備がない場合で、ビジネスクラス等で航空会社のラウンジが使えない場合、飲み物は水飲み機から水を飲むか、自動販売機で買うくらいしかない状態でした。
それ以外は通常と同じです。
機材はBoeing 787でしたが、座席の画面でニュースやスポーツなどのライブ中継も視聴できるので、ワールドカップの中継も視聴できました。
Wi-Fiにも接続してネット接続も可能でしたが、機内Wi-Fiに接続しただけでは設定不能で、画面を見て設定しないと出来ない事が説明無く、全く意味不明のサービスでした。
機能を理解したのが着陸2時間くらい前なので、結局サービスは利用しませんでした。
機内の紙の雑誌類もなぜかありませんでした。免税品販売は画面で注文する形式でしたが、全く買う気にならないUIでした。売上げは従来より激減していると思います。
この便では、ブラジル対クロアチア、オランダ対アルゼンチンという激アツの試合をやってましたが、途中気絶して半分もわからない状態でした。
深夜便でつまらないのが食事ですが、今回のNH843便は、離陸してすぐはお菓子だけでした。
着陸前の食事は朝食という事で普通の食事が出ました。
気流がどうので温かい飲み物が出なかったのが不満ですが、たいした揺れもありませんでした。
ということで、シンガポールに到着です。シンガポール到着の第一印象は蒸してるなってことでしょうか。アメリカから日本に帰ってきた時の、湿気を感じるのと同じ感覚です。
そんなことはともかく、シンガポール空港では普通にやってる各種免税店を無視して、入国審査に進みますが、今までとは入国方法が変わっているようです。
SGACの事前登録が必要なのはもちろんですが、一部の国からの場合は自動化ゲートのような所を通るようです。間違えてシンガポール国民のゲートに入ると無事にはじかれましたが、自動化ゲートを通り、顔認証、指紋登録をして通過。
その後は荷物を受け取り、税関検査を抜けて入国です。入国自体の手続きはスムーズで、事前のSGAC以外は通常時と同じでした。
荷物受け取りでは2021年発売のAirtagがやっと役に立ちます。tileでもいいのですが、荷物の流れを監視することなく、出てきたらすぐにわかるのは便利で良いですね。
結局、羽田空港、シンガポール空港含めて、新型コロナ関係で必要だったのは、オンラインチェックイン時のワクチン接種証明画面添付、事前のSGACくらいで、他にはほぼ何も必要ありませんでした。
シンガポールの税関検査は何も稼働していないような状態でしたが、無事に入国しました。
アジアでは入国したらSIMカードの入手ですが、今回はeSIM対応のM1にするか、5G対応のSingtelにするかの2択、もしくは両方にしようと思っていました。
Singtelは事前に予約しておくと、5G対応で一番安い30ドルが1割引きの27ドル(2700円ほど)くらいで入手できるので、それを使って事前予約しておきました。ターミナル3に移動して受け取りという手はずなのですが、なぜかシステムダウンだという理由でSIMカードを受け取れません。
それ以外でターミナル1で販売しているSIMカードはほぼすべて50ドル(5000円ほど)の物のみで、殿様商売ぶりがよくわかります。
普通は20ドルから30ドルで購入できます。
ということで、iPadなど用に事前に購入しておいたeSIMのデータ通信を現地で、探り探りなんとか設定し、有効化したのちに、MRTで一旦宿泊場所に移動することにします。
香港の契約をローミングで使うと言うeSIMをオンラインで事前に契約しますが、APNの設定が不明でややこしかったです。
サミット標準日程で行けば、迎えの人がいますが、シンガポール入国は自己負担で日程を1日増やしたので、空港からの移動は自分で何とかしないと行けません。
シンガポール観光、サミット
この後から、シンガポール出国までは別記事で。
シンガポール出国、日本入国
シンガポールへ入国は、サミットの標準日程よりも前の日に入ったので、移動は自分で手配する必要がありました。
帰国はサミットの標準日程なので、空港移動も手配済みのため宿泊ホテルから移動します。
移動は同じ時間帯の人達と一緒でしたが、今回は同じ便の人達、同じ時間帯の韓国組などと一緒に20人乗りくらいのバスで移動です。
バスに荷物が入らないので、荷物は別途トラックが運ぶというシステムです。
今回はバス移動時にガイドさんがついてくるシステムで、空港のカウンター、JEWELに行った方が良いなどいろいろ説明してくれますが、私はオンラインチェックインをしていなかったことに気づいて、バスの中で慌ててやってました。オンラインチェックインでのワクチン接種証明関連で手間取って、うまく出来たのかよくわからない状態になってしまいました。
そんなこんなで、空港に着いた物の、出発4時間ほど前という早すぎる到着なので、全日空のカウンターが空いてません。(それはともかく、空港では大声出して何かが使えない事に電話の相手に切れている日本人がいました)
仕方なくJEWELなどに行く物の、荷物が邪魔で移動もほとんど不可能の、平面移動だけで何とかするという状態でした。
いろいろ見ていると、航空会社によっては荷物預けだけは、はやめにできるシステムがあるので、こんな航空会社を使いたかった物です。(本当はシンガポール航空を希望したが拒否された)
出発3時間前になるとやっとカウンターが開いて、チェックイン手続きです。
シンガポール空港での全日空のカウンターは昔ながらの手動システムで、この時にワクチン接種証明画面の確認がありました。
不要なボーディングパスの発行も強制的に行われました。
チェックイン手続きが終わって身軽になったら腹ごなしです。
この段階で夜10時台の全日空便で何が出てくるかよくわからなかったので、あまり重くなく、高くもない店に行ってみます。
シンガポール最後の食事はこれになりました。まずくはないですが、特別おいしくもなかったです。
食事では同行者と話が弾んでJewel観光が何も出来なくなりましたので、食事が終わったら制限エリアに入ります。制限エリアは自動検査なのでスムーズですが、この段階では荷物検査はされません。
シンガポール空港は各ゲート前に荷物検査がある事を忘れていました。
シンガポール空港の制限エリア内はもう普通の状態になっていて、シンガポール国内の公共交通機関にはマスク着用ルールがありますが、空港内はありません。
店は夜9時台でほぼすべての店が開いていて、店員の多くがマスクをしている状況以外は、ここだけみると通常の状態に戻っています。
日本発の飛行機ゲート前あたりから、日本的な状況に戻ってきます。機内に入る前にマスクが必須という状態です。
それまでほぼマスクせずにすごしていたのが嘘のようです。
行きの便はほぼ満員ながらたまたま隣が空席でしたが、帰りの便は隣も人がいる普通の状態です。
始めに座席の番号と、飛行機のゲート番号を間違えて別の席に向かっていたことは内緒です。
出発後の食事は行きと同じでお菓子でした。夜10時台のNH844でもこれなら、Jewelでもっといいものを食べておけば良かったです。
帰りは何もする気が無いので、ドラゴンボール超 スーパーヒーローを鑑賞しますが、飛行時間ほとんどかけてやっと視聴できました。途中で気絶しまくったので、巻き戻しまくりです。
出発前日から、Singtelから交換した元の日本のSIMカードを探していたのですが、どこを探してもありません。SingtelのSIMカードを入手した直後にどこかにしまったはずですが、財布にしまったような記憶があるものの、財布にはありません。
SingtelのクレジットカードサイズのSIMホルダーみたいなのに入れた事のみ覚えていましたが、それっぽいところをどこを探してもありません。
最悪は、日本に帰ってから再発行すればいいのですが、これだけが心残りな状態で日本に向かいます。
飛行機に乗って数時間すると、もしかしたらそのSIMカードと関係ない、別のスマートフォンケースのカバーの裏にしまったかもなと思いつき、機内で鞄からそれを出すとしっかりありました。
ということで、機内でSIMカードの交換作業を始めます。無事にSIMカード再発行はしないで良くなりましたが、今度からはeSIMに変更しようと思います。
通路側の席なので、現在地がよくわからないうちに着陸です。
着陸後の機内アナウンスは日本語で、日本入国では、全日空が到着後に日本入国と乗り継ぎで飛行機を降りる順番を分けるとか案内していました。その後に英語でもアナウンスしてましたが、おそらく意味がわかってない日本語以外の話者はそのまま普通に降りていたと思います。
到着した羽田空港の中は室内なのに寒いという印象しかありません。
入国審査は自動化ゲートを通りますが、なぜか入国スタンプの窓口は行列、私は素通りして荷物受け取りに行きますが、出てくるまでが結構時間かかりました。
なんだかんだで受け取った後は税関検査ですが、日本らしくしっかり検査し、Visit Japan Webの画面を操作された揚げ句に、内容の確認をされ、QRコードを読み取るなどややこしい手続きがありました。
京急線で品川駅まで到着。
ラッシュ前で空いていますが、やっと日本に帰ってきた感がある物の、とにかく寒いです。