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SpaceXのStarship打ち上げを見に行く方法

SpaceXのStarshipは2020年代の宇宙ロケット打ち上げで最も熱いことは間違いありませんが、打ち上げから戻ってくるまでをどうにかすれば見学できるのも興味深い点です。

打ち上げ場所は、アメリカのテキサス州のメキシコとの国境に近いBoca Chicaという場所です。

Boca Chica Blvd, Brownsville, TX 78521, United States
https://maps.app.goo.gl/Y4bahLVQz8s9vVyi9

ここに一番近い空港はBrownsville-South Padre Island International Airport (BRO)で、UnitedやAmericanなどが運航しているようです。
しかし、近場のHouston(IAH)やDallas Fort Worth(DFW)間の就航で、例えばSan FranciscoやLos Angelesなどから1回で乗り継ごうと思っても難しいです。
そのため、日本からBoca Chicaに行くにはHoustonか、Dallas行きの直行便に乗り、BROへ乗り継いで行くか、HoustonやDallasから車で直行する形になると思います。

近場の国際空港から車で移動する場合

Boca Chicaに到着した場合、現地の移動手段は車が基本になると思います。
Uberなども使えるかも知れませんが、結局レンタカー借りて自分で運転したのと総合的なコストは変わらないでしょう。

そうすると、近場の国際空港から直行するという方法があります。
その場合の距離ですが、そこそこ時間がかかります。アメリカでの運転に慣れていない場合は、怖いかも知れません。(アメリカは基本的に日本よりも運転マナーは良いため安全運転している限り走りやすいです)

IAHから約6時間、約400マイル
DFWから約9時間、約600マイル

それでもここまで距離が離れていると大変なので、近場から行く場合は、San Antonio International Airport (SAT)からの方が若干近く、約5時間、約300マイルとなります。

この距離も厳しい場合はBROから車移動になるでしょう。
約30分、約20マイルです。

日本からHuston周辺直行便

日本からHuston周辺の直行便はStar Alliance系はIAH、One World系はDFWとなっている用です。運航便は曜日によりますが、次のようになります。

United 6
NRT-IAH
5:45pm – 2:35pm

All Nippon 114
HND-IAH
10:50am – 7:45am

Japan Airlines 12
HND-DFW
10:55am – 7:25am

American Airlines 176
HND-DFW
6:00pm – 2:30pm

他の国際空港より便が少ないので、そこからの車移動などを考えると、場合によっては、他の空港からSATなどに乗り継いだ方が便利かも知れません。

現地宿泊先と見学先

Boca Chicaでの宿泊先は、海岸線上のSouth Padre Islandか、メキシコとの国境の街のBrownsvilleになります。
どこで見学するかによりますが、South Padre Islandに宿泊して、そこからよく見える場所に移動するのが良さそうです。

一番人気なのがIsla Blanca ParkのSouth Padre Island Jettiesのようです。ここの場合はかなり混雑するようなので、島内に宿泊して歩いて見学場所に移動するのが良いかもしれません。
https://maps.app.goo.gl/Afj5FH8GsRju74ur8

他にも道端、メキシコ側など、様々な見学スポットがあるみたいなので探してみてください。
https://arctechphoto.com/launch-viewing-locations

見学先としては、船からの見学という方法もあります。

急に思い立った場合

日本時間の昼頃行きたくなった場合、でもUA6、AA176便では行けるので、約24時間後の打ち上げなら間に合います。
日本時間の午後2時(昼)に打ち上げ24時間前だった場合、AA176便の残席があればその場で予約。夕方4時頃までに空港に着けば飛行機自体は余裕で間に合います。
現地到着は午後3時頃(日本時間の当日午前6時頃)。午後4時に現地出発でレンタカーで9時間かけてBoca Chicaへ移動。現地到着は午前1時頃(日本時間午後3時)です。移動時間合計21時間くらいで何とか現地に行けます。
国際免許証、パスポート、ESTAなどは必要ですが、パスポートはともかく国際免許証が一番時間かかるでしょうか。間に合わない場合は全部Uber移動とかも出来るでしょう。

飛行機のタイミングなどによりますが打ち上げまで30時間くらいあれば、急に思い立っても何とかなるでしょう。
この場合は、現地での車の移動距離が短いIAH便の方が安全でしょう。

インド本

インド旅行ガイドブックの選び方

海外旅行のメジャーな行き先はいくつもありますが、いつの時代にも旅人の憧れの地で、様々なトラブルが実際にある場所ながら、多くの人が訪れているのがインドです。
インドという国への旅行は、日本人が旅するには様々なハードルがあります。その中でも十分注意しなければいけないのが、実際に多発している旅人をターゲットにした詐欺や犯罪です。
どの国でも注意は必要ですが、インドでは日本人含めた旅行者に対する詐欺が横行している世界でもトップクラスに危険な国です。
それらの詐欺に対抗するには手口を知ることが一番で、そのためには様々な情報元から、インドという国を知る必要があります。

海外旅行の基本的な注意点としてはわけわからない人と話さない、荷物の管理をしっかりするなどがあります。
このような基本はインドでもしっかりと対応するとして、訪問先で特有の様々な手口を事前に知っておくことが何よりも重要です。
その地域の情勢、危険な地域、旅行者向けの詐欺などが多発している現状があるなら、その手口を知っておけば、それに近づくこともなくなり、結果的に被害を防げるようになります。
インドでは様々な詐欺があなたを待ち受けています。その詐欺の手口は既に様々な場所で紹介されており、それを知るだけでも被害にあうことを防げます。

ちなみに治安というのは社会情勢のことで、犯罪発生率とは異なります。このような言葉の定義はしっかり理解しておかないと、誤読や勘違いの原因となります。

インドの情報を知る基本

インドでの様々なトラブルに関してまとまっているのが外務省関連の情報です。インドに行く事を決めた後、行く直前など、要所要所で何度も読み返して、しっかり理解してください。

これさえ読んで、理解して、行動すれば、ほぼすべての詐欺情報は理解出来ていることになるので、詐欺被害はほぼすべて避けられます。余計な本やブログなどを読む必要はなく、無駄に長いYouTube動画を見る必要もありません。
ネットで探すと出てくる詐欺の被害にあったという報告は、すべてここに書いてある手口です。このような情報を読まずに行動して被害にあうのは、基本が出来ていなかった事を報告しているようなことになります。

外務省海外安全ホームページ インド
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_001.html

在インド大使館
https://www.in.emb-japan.go.jp/itpr_ja/Japanese_Travellers.html

ここにあるような内容はわかっていたが、うっかりその状況になってしまい、逃げるためにやむを得ず犯罪者へ支払いをしてしまうようなケースもあるようです。
うっかりそのような状況に陥らないようにするためにも、事前に情報はしっかり頭に入れて行動してください。

インドのガイドブック

詐欺関連の内容は前述した外務省関連の内容でほぼすべてカバーされています。
その上で、情報がまとまっているガイドブックを併用するのがいいでしょう。

ツアーや短期旅行向けガイドブック

地球の歩き方 インド おおむね2010年以降版
最新版が好ましいですが、詐欺情報、観光情報は取り立てて変わってもないので、2010年以降版で問題ないです。中古市場から比較的安く入手できます。
それ以前でもそこまで違いはありませんが、1990年代前半までの物はかなり時代を感じさせる古さです。

特に詐欺、トラブル事例や対処方法などは、情報が散らばっているので、全ページ読んで重要な情報をしっかり発見する必要があります。
本を普段読まない方、読解力が低い方がこれを読んでも詐欺、トラブル関連情報は見つけられない、理解出来ないかも知れません。
2010年くらいの版からは、犯罪被害にあう人の意識の低さについて疑問を呈している内容もこの本内にはあります。

各地域の見所情報が載っているので、その地域をザックリ観光するための情報元としてもちょうど良いです。
土産物、食べ物関連の内容も普通に載ってます。

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中長期旅行向けガイドブック

旅の賢人たちがつくったインド旅行最強ナビ 2019年発行

複数筆者の比較的しっかりした最近の旅行記などを中心に読めが、旅行記のような文章が中心なので、地域の観光スポット情報は特にないと考えてください。
ブログなどの旅行記などは間違っていたり、旅の初心者が書いた物が少なくないですが、こちらは旅慣れた人の旅行記がまとまっていると考えると良いかもしれません。
詐欺や犯罪被害被害などについても一部に書いてあります。実体験を元にした物で読み物としてはいいですが、外務省関連の情報を超える物ではありません。

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インドという国や人々を知るための本

インド史

インド観光では、タージマハルのように350年位前の建物など、500年前くらいからのムガル帝国時代に作られた建物などの歴史的建築物や宗教的な観光地が観光の中心になっています。
このあたりの歴史をある程度頭に入れておかないと、有名観光地にわけもわからず行っただけの人になります。
まずは高校レベルの世界史のインド関連を読んで大きな流れを理解しましょう。インド史に関する内容は、なじみがない名前が多く、ある程度の流れを理解していないと、フマユーン、アクバル、シャージャハーンなど、なじみのないカタカナを1回見たくらいでは、それが名前なのか他の何かなのかなどもわからず、見当もつかない状態に陥るかも知れません。
世界史一問一答のような本で、要点の用語だけを知ることから始めるのも、敷居が低くて入りやすいかもしれません。
ある程度の流れを知ったら、Wikipediaに書いてある事を読む事から始めるのでも良いでしょう。
その上で、ムガル帝国くらいから現代までの情報をどこかで読み、観光名所と結びつくようになれば、何となくわかってくるかも知れません。
歴史自体は変わらないので、古い本当でも問題ないし、Wikipediaや各種世界史のサイトの情報でもいいでしょう。

一冊でわかるインド史 (世界と日本がわかる 国ぐにの歴史) 2021年発行

ネットの情報ではなく、しっかりとまとまった本で情報を得たいなら、このような本で読んでおくといいでしょう。

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インド人とのつきあい方―インドの常識とビジネスの奥義 2009年発行

インド人が結果的になぜ嘘を言うのか、2桁の九九の実態、価格交渉についてなど、インドでの常識についてまとまっている本です。
少々古い内容もありますが、読んでおくと中長期旅行では役に立つし、駐在するような場合は必読書になると思います。

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決定版 インドのことがマンガで3時間でわかる本 2024年発行

すべてマンガではなく、文章とマンガが半々で構成されている、インドという国をわかりやすく知るための本になります。最近のインド関連のビジネス含めた情報を頭に入れておきたい方向けの物です。
観光情報、歴史の解説などは特に載ってません。

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近年の政治やビジネス関連は各種新書等として多く出版されています。

旅行記など

ほとんどの有名旅行記は既に古い物で、今ではあまり参考にはなりませんが、当時の状況などがよくわかる物も多く、読んでみると面白い物もあります。
インドの方々の実態としては現代とあまり変わっていないところもあるようです。
他にもありますが、旅行記として読んで損はない物をリストにしました。

最近は現地駐在の方が書いたインド生活の実際のような本も増えています。そのような本は駐在する場合には良いかもしれません。

インドなんて二度と行くか!ボケ!!―…でもまた行きたいかも 2006年発行

数ある旅行記の中でも最も読みやすい。

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新ゴーゴー・インド 2001年発行

1986年版を改訂した版で、少々古いがインドなんて二度と行くかと並んで、定番となっている旅行記。

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深夜特急3ーインド・ネパールー 元は1986年

一応入れといた。
単行本の場合は2巻。

インドの旅の軌跡
バンコク(Bangkok)、コルカタ(Kolkata)
コルカタ(Kolkata)、キウル(Kiul)、ガヤ(Gaya)、ブッダガヤ(Bodh Gaya)
ブッダガヤ(Bodh Gaya)、ガヤ(Gaya)、パトナ(Patna)、ラクソール(Raxual)、ビルガンジ(Birgunj)、カトマンズ(Katmandu)
カトマンズ(Katmandu)、ビルガンジ(Birgunj)、ラクソール(Raxual)、パトナ(Patna)、バラナシ(Varanasi)
バラナシ(Varanasi)、カジュラホ(Khajuraho)
カジュラホ(Khajuraho)、ジャンシー(Jhansi)、デリー(Delhi)
デリー(Delhi)、アグラ(Agra)、ムンバイ(Mumbai)、デリー(Delhi)、アムリトサル(Amritsar)、ラホール (Lahore)

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河童が覗いたインド 1985年

全編手描きの本。(全編手描きというのは、実際に見ないと意味がわからないと思います)
それはともかく、当時の様子がよくわかる内容とイラストです。

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インドを題材にした小説等

沢山ありますが、勝手に代表的な物だけを独断でピックアップ。

石井遊佳 百年泥 2018年

チェンナイで働く日本語教師が100年に一度の大洪水に見舞われ… 芥川賞受賞作

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遠藤周作 深い河 1993年

遠藤周作の代表作の一つとされる作品。五人の主人公がインド旅行に参加しガンジス河に行き…

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三島由紀夫 豊饒の海 第三巻 暁の寺 1970年

三島由紀夫最後の長編小説で、輪廻転生がテーマとなったタイ、インド編。

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インド料理関係

美味しんぼ 12, 24 (24巻は1990年)
12巻に日本風カレー
24巻はカレー勝負で12巻に登場したカレー店店主も登場し、スリランカ、インドへカレー取材。海原雄山とカレー対決をする。インド料理、カレーとは何かの導入には読みやすい。

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インド・カレー紀行 2009年発行

インド史研究で著名な著者の辛島氏によるインド料理本の集大成的な本。

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食べ歩くインド 2024年発行

2020年版を合冊補強版。
各地のインド料理がこれでもかと紹介されており、その取材力の高さには脱帽する。

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京大カレー部 スパイス活動 2017年

料理としてのスパイスの本、カレーライスの本などはいくつかありますが、インドでのスパイス栽培などに関して書かれている数少ない本の一つです。
この本はそれがメインではなく一部にあるだけで、特に深く掘り下げているわけでもないですが、どこで何のスパイスが主に栽培されているのか、現地農家の状況などがわかる入門的な位置づけの物になります。
他にもっと良い本を見つけたらこれと入れ替えます。

https://amzn.to/4dwtmid

ヒンディー語

インドでは基本的に英語で通じますが、基本的な挨拶などは現地語を使いたい場合もあると思います。
その場合はヒンディー語でもいい場合もありますが、タミル語の方が適した地域、他の言葉の方が良い場合もあります。

残念ながら日本語によるヒンディー語の本はほとんどありません。タミル語は皆無と良いって良いでしょう。

挨拶などのヒンディー語なら、新しい地球の歩き方にはタミル語と共にいくつか掲載されています。
それ以外の旅行向けヒンディー語は

ひとり歩きの会話集 ヒンディー語 2019年

https://amzn.to/4gNRG24

くらいしかないです。

言語自体をしっかり学びたい場合は、タミル語含めてニューエクスプレスプラスシリーズと、数冊しかありません。

英語でのヒンディー語学習書籍の方が圧倒的に多いため、インドでの英語を学習した上で英語でヒンディー語を学習した方が効率的かも知れません。

インド訛りの英語は、YouTubeなどで現地訛りのヒヤリング学習するのが良いと思います。

ブログやYouTubeなど

地域の情報や、比較的新しい内容、その時筆者が感じたこと、街の雰囲気を知るには悪くありませんが、前述したように間違っている事、勘違いしている場合も少なくないです。
詐欺の被害報告は外務省の内容の手口を超える物ではありません。

そういった情報が知りたい場合は、無駄に長い動画などを視聴するより、外務省関連の内容を何度も読んだ方が役に立ちます。

地球の歩き方 インド

地球の歩き方にみるインドの旅行者向け詐欺の進化

2024年現在のインド・ニューデリー近郊での詐欺は

  • 空港でホテルまでタクシーで移動しようとすると案内してくれる人が近づいてくる。500ルピーとまあ相場くらいの価格を言われるので、500ルピーをその人に渡す。タクシーで目的地に到着するとタクシーの運転手から1000ルピー要求される。空港にいた人は勝手にやってるガイド。
  • 空港からホテルまでのタクシーなどで、そのホテルは閉鎖されているなどと言われて、代わりの割高な詐欺師とグルのホテルに連れて行かれる。
  • チケットは使えない、ニューデリーは暴動が起きていて危ないから、すぐに他の都市に行った方が良いなどと言われて、政府公認のツーリストインフォーメーションに連れて行かれて、だいぶ高いツアーを組まされる。
  • 確認のためにそのホテルなどに電話をかけてくれる、インフォーメーションの電話を使わせてくれるが、つながっているのは詐欺師なので、都合が良く閉鎖されていることを教えてくれる。
  • ニューデリー駅あたりを歩いていると、そっちに行くのは許可証が必要だとかなんとか言われて、観光案内所を案内されて…
  • 駅で列車に乗ろうとすると、ここは閉まっているとか言われて、観光案内所に…
  • リキシャなどで移動しようとすると、そこは今日は閉まっている、その目的ならもっといいところがあるぞとか言われて、詐欺師御用達の店に連れて行かれる。
  • 観光地で勝手に観光ガイドをはじめて、最終的に金を要求する。
  • 貴金属やカーペットなどの運び屋をさせる詐欺。
  • 話しかけてきた人に今後のインドの旅行計画などを話すと、いろいろアドバイスしてくれる。翌日偶然観光地で出会い、親切な人なのでいろいろ任せていると、飲み物を買ってきてくれるので飲む。気がついたら身ぐるみ剥がされている。

などあたりが有名です。

インド近郊に広げると民芸店関連の詐欺などもあるようですが、インド各地でこのような旅行者向けの犯罪が行われています。

リキシャ(トゥクトゥク)に乗る時、相場の数倍の価格を言われたり、降りるときに追加料金を請求されるくらいで詐欺だなんだと言っているようでは、すぐに現地で死ぬでしょう。
そんなインドの詐欺がいつ頃から発達していったかを30冊以上発行されている過去の「地球の歩き方 インド版」で確認します。

(数字)はその記載があるページです。

まとめ

読者投稿が充実してきたのは1990年頃からですが、1982年版から、空港到着後のタクシー代高額請求などの問題などについては書かれています。しかし、1997年版程度までは基本的にはバックパッカーは旅先のホテルなど予約せずに、その場で探して、縛られた旅をしないことが醍醐味だとしていました。
1998年版では、空港からの移動トラブル報告が増えた来たことからか、慣れていない方には1泊目は事前に予約することや、送迎の手配をする事を推奨しています。

しつこい客引きなどの注意喚起などは以前の版から載っています。
1992年版には旅行代理店に連れて行かれて嘘を伝えられるなどして、割高なツアーを組まされるような事が掲載されています。

ニューデリー駅での注意喚起は明確には書かれていませんが、1990年代後半くらいには注意喚起があります。

インド旅行の様々なトラブル事例やそれらの対応方法については、地球の歩き方内に載っています。しかし、600ページ前後のその膨大な文章の中から見つける必要があります。
それができない人が、地球の歩き方をインドに持って行っているのに典型的な詐欺にあっている原因かも知れません。

地球の歩き方 インド・ネパール 1982-1983年版

発行 1981年12月15日
主筆 恒河芥(河津一彦)
ページ数表記がある最後のページ数528
本文は黒と赤の印刷

記念すべき地球の歩き方インド編の第1弾となるのがこの年度版。

ここは詐欺らしい詐欺の手口はほぼ掲載されていないと言ってよさそうです。
オートリクシャーでメーターを使わないので交渉すること、バハール・ガンジの奧で非合法の両替がある事くらいです。

デリー空港に深夜到着して、タクシーでホテル探しをしていると、タクシー代を高額請求される可能性があるので、朝まで空港から出ないことを提案している。(197)
そのバハール・ガンジは安宿、安食堂、商店が多い所として紹介されている。宿にたどり着くまでのニュー・デリー駅前からのメイン・バザール周辺の注意事項についても特に注意事項はない。(213)

ツーリスト・インフォーメーションの活用を進めている。
ニューデリーならコンノート・プレイスにある、インド政府観光局や各州政府の観光案内所の活用を推奨している。

ガーンジャー(マリファナ)、チャラス(ハシーシ)について勧めては無いし、この時点でもほとんどの州では法律で禁止されている事が記載されているが、買うときの注意事項などが書かれている。(108)

こじき(76)

パスポートとビザ関連で6ページ(14-19)。
トイレは2ページ強(74-76)。

1ルピー、30円時代。
オーロ・リクシャー 初乗り1ルピーから、バス15から60パイサ。
チャパティー1枚15から25パイサ。ビリヤニ5から6ルピー。ターリー3から4ルピー。
サモサ1皿2個で50パイサ。
チャイ 20から50パイサ。

安宿シングル1泊5ルピーくらいからで、普通の安宿でも25ルピーくらいはするようだ。

地球の歩き方 インド 1990-1991年版

発行 1990年5月10日

ドラッグの記載が2ページになり、読者投稿でハシーシ体験が掲載されている。(109)

読者投稿に、アグーラでの政府の公認店、州政府の物産展はうそで偽物を買わされる注意喚起が掲載されている。(256)
このあたりが初めてインドでの明確な詐欺に関して掲載され始めたころになるようです。

地球の歩き方 インド 1992-1993年版

警察官詐欺(163)、ニューデリー駅前でのインフォーメーション詐欺(199)、メインバザールのガバメント・ツーリスト・オフィス詐欺(222)などが、読者投稿を元に掲載されています。

つまり、1992年版が発行された前年よりも以前から、この手の詐欺被害が発生しているということになります。
遅くとも1990年頃にはあった可能性が高いです。

ニューデリー駅前の外国人用オフィス前に、職員を装った詐欺師にヴァーラーナスィーは暴動が起きている、他の旅を案内するとか市内観光で$US185要求されたとかの35年後もよくある詐欺が存在していたようです。

メインバザールの詐欺ではヴァーラーナスィーはムスリムとヒンドゥーの戦争をやってるから危険。近くのガバメント・ツーリスト・オフィスに連れて行かれ、同じ話をし、飛行機の切符を勝手にシュリーナガル行きに切り替ようとし、日本人をどこからか連れてきてそれをすすめてきたといった、日本人もグルになっているパターンが掲載されています。

地球の歩き方 インド 1994-1995年版

1993年9月20日発行

この版から全面改定があり、詐欺に関しての記載や現地でのトラブル関連の内容が増えています。

法外な値段で売りつけられる、儲け話を持ちかけられて何千ドルも支払う、睡眠薬を飲まされる(142)ような内容から、勝手ガイド、見知らぬ人からの食べ物や飲み物の注意喚起、宝石やカーペットの運び屋、Varanasiで有人が犬にかまれた話。(143)のような事が乗り始めてます。

1992-1993年版のニュー・デリー駅前の詐欺が再掲載(208)され、240と241ページにはアグーラでの詐欺の読者投稿が2ページにわたって掲載されています。
418ページにもショッピングや交通系のトラブルが掲載されています。

465ページにはボンベイなどでの詐欺の内容も書かれており、地方都市デモ詐欺は広まっていることがわかります。
デリーのホテルオーナーが勧める、夜のプリペイドタクシー、政府のインフォーメーションでの相談については、発行から30年後の今ではこれすら使いにくい物になっています。
しつこい客引きやガイド、見知らぬ人との飲み、タクシーが指示に従わないことなどは、今でも通じる内容です。

地球の歩き方 インド 1997-1998年版

Main Writer 河津一彦
Reporters 斉藤由紀夫、有賀正博
Editors オフィス・ポストイット (末武千恵、永岡邦彦)
本文レイアウト 佐藤デザイン事務所
Cover Design 日出嶋明男
ページ数表記がある最後のページ数598
本文一部がフルカラー

ホテルは予約無しで泊まる物としている。(81)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起が地図内にあります。(209)
関口真理著の独立の父は今?(234-235)

地球の歩き方 インド 1998-1999年版

編集 オフィス・ポストイット 末武千恵、永岡邦彦
デザイン 佐藤デザイン事務所
ページ数表記がある最後のページ数614
本文一部がフルカラー

インドの基本情報、食べ物や文化、ビザ、航空券、ホテル、現地鉄道旅などの旅のTips 30-175
フルカラーで現地の様子がわかる内容が10ページほど

ホテルは予約無しで泊まる物としている。(111)
観光局などで騙された投稿が掲載されている。(184)
空港深夜到着時のトラブルや対処方法などが掲載されている。到着時のトラブル対策として、航空券予約時に同じ旅行代理店で1泊目のホテルと送迎を予約することを推奨している。(188-191)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起が地図内にあります。(210)
関口真理著の独立の父は今?(234-235)

ドラッグに関しては、軽く考えている人へ違法である事の注意喚起になっている。(132-133)
インド人紳士から聞いた話としてボリやすい1位が日本人、2位がイタリア人。騙しにくい1位がイスラエル人、2位がイギリス人という読者投稿が載っている。(141)

こじき(83)

パスポートとビザ関連で5ページ(36-40)、日本国内移動、出入国関連はなし。
トイレは実質2ページ。(81-83)

地球の歩き方 インド 2001-2002年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、末武千恵、髙砂真佐美、追田龍
デザイン 佐藤デザイン事務所
レイアウト 多賀茂里生
本文半分強がフルカラー、ページ数表記がある最後のページ数628

物乞い(71)

トイレは実質1ページ半ほど。(69-71)
空港から市内移動のトラブル(165)
関口真理著のデリーの歴史(171)
悪徳旅行会社について(182)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社の注意喚起が地図内に(209)
関口真理著のムガル帝国知って得する人物史(207)

地球の歩き方 インド 2002-2003年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、末武千恵、追田龍、髙砂真佐美
デザイン 佐藤デザイン事務所
レイアウト 多賀茂里生
本文半分強がフルカラー、ページ数表記がある最後のページ数612

ホテルは予約無しで泊まる物としている。(95)
旅行会社関連のトラブルを避ける方法として、初日のホテルと送迎を予約するしかない事を提案している。(167)
関口真理著のムガル帝国知って得する人物史(209)

物乞い(71)

パスポートとビザ関連で4ページ(26-29)、日本国内移動、出入国関連はなし。
トイレは実質1ページ半ほど。(70-71)

地球の歩き方 インド 2003-2004年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、末武千恵
デザイン&レイアウト 高木美保 (文進電脳情報株式会社)
本文がほぼフルカラー
ページ数表記がある最後のページ数470

パスポートとビザ関連で3ページ(21-23)、日本国内移動、出入国で2ページ(24-25)。
トイレは実質1ページほど。(51-52)

地球の歩き方 インド 2004-2005年版

韓国人はケチだから騙されない。日本人は隙がある。(39)
空港からのプリペイドタクシーで怪しい旅行会社に作れて行かれた。(50)リクシャーで土産物屋に連れて行くこと(56)などが掲載され。このような詐欺の被害にあった場合は待つのツーリストオフィスへの相談を推奨している。(94)
一方で偽物の観光局(118)、コンノートプレイスの私設旅行会社の注意喚起(121)など、詐欺被害の事例についてはかなり充実している。

地球の歩き方 インド 2006-2007年版

編集 オフィス・ポストイット 末武千恵、稲見さとみ、永岡邦彦
デザイン 日比真由美
ページ数表記がある最後のページ数527
本文はフルカラー

ドラッグに関する記載は、酒、タバコとあわせた完全な注意喚起目的になっています。(88-89)
病気、違法滞在、交通事故、詐欺、外国人ツーリスト風詐欺などのトラブル事例が掲載されています。(94-97)
一般の旅行者はホテルなどを予約して縛られる旅をしないと記載されている。(82)
一方で、旅行会社関連のトラブルが多いため、到着初日は事前に予約。宿泊と送迎がセットになっている物もあることを紹介している。(97)
ホテル代には普通は食事は含まれないと記載している。(85)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起が地図内にあります。(149)

トラベラーズチェックが便利だとしています。(26)
パスポートとビザ関連で3ページ(21-23)、日本国内移動、出入国で2ページ。(24-25)
トイレは実質1ページほど。(53-54)

地球の歩き方 インド 2007-2008年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、末武千恵
取材・撮影 前原利行、柴田徹之、カネコマサアキ、中嶋貴義、多賀茂里生、斉藤由紀夫 (C.P.C.)
デザイン 日比真由美
ページ数表記がある最後のページ数535

空港から旅行代理店や違うホテルに連れて行く詐欺が紹介されている(131)
偽政府観光局に騙される方が続出していることが投稿とともに書かれている。(132)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起、駅の嘘つき情報が地図内にあります。(154)

地球の歩き方 インド 2009-2010年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、前原利行、福間一、菅沼佐和子
デザイン 戸部明美(at)
ページ数表記がある最後のページ数567

偽政府観光局に騙される方が続出していることが投稿とともに書かれている。(137)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起、駅の嘘つき情報が地図内にあります。(162)

地球の歩き方 インド 2010-2011年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、前原利行、福間一、菅沼佐和子
デザイン 戸部明美(at)
ページ数表記がある最後のページ数567

睡眠薬強盗、運び屋詐欺の報告は少なくなっている。詐欺などの被害者は異口同音に根拠のない「自分は大丈夫」という自信が原因ではとしている。(137)

地球の歩き方 インド 2011-2012年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、前原利行、福間一、菅沼佐和子
デザイン 戸部明美(at)
ページ数表記がある最後のページ数583

ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起、駅の嘘つき情報が地図内にあります。(162)

地球の歩き方 インド 2013-2014年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、永川銀珠
デザイン 戸部明美(at)
ページ数表記がある最後のページ数599

トラベラーズチェックの記載はある。(72)
自由旅行をする人はホテルを予約して縛られる旅をしないと記載されている。(96)
一方で、旅行会社関連のトラブルが多いため、到着初日は事前に予約し、送迎も手配することを紹介している。(163)
睡眠薬強盗、運び屋詐欺の報告は減っていると記載されています。(163)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起、駅の嘘つき情報が地図内にあります。(168)
グルガオンに関する記載がある。駐在2000人、出張を入れると4000人と書いてある。(172)

トラベラーズチェックは枠外に記載されています。(72)
パスポートとビザ関連で3ページ(68-70)、日本での出入国手続きで1ページ。(77)
トイレは半ページ。(95)

地球の歩き方 インド 2014-2015年版

グルガオンに関する記載(165)、様々なトラブルで共通する要素に根拠も無く自分は大丈夫だと思ったというものがあること(178)などが掲載されています。

地球の歩き方 インド 2016-2017年版

編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦
デザイン 戸部明美(at)
ページ数表記がある最後のページ数649
フルカラー

トラベラーズチェックに関する記載は無くなり、ドラッグに関しては完全に違法な物であるという記載になっています。(108)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起、駅の嘘つき情報が地図内にあります。(169)

パスポートとビザ関連で3ページ(69-71)、日本での出入国手続きで1ページ。(77)
トイレは半ページ。(95)

地球の歩き方 インド 2020-2021年版

1981年12月15日 初版発行
2020年3月25日 改訂35版第1刷発行

編集 野瀬奈津子、松岡宏大(KAILAS)
取材・執筆 松岡宏大、野瀬奈津子、井生明、前原利行、山本高樹
デザイン 高木孝治(T.D.O.)
ページ数表記がある最後のページ数649

インドの基本情報、食べ物や文化などについての情報 8-67
ビザ、航空券、ホテル、現地鉄道旅などの旅のTips 594-641

グルグラム(gurugram)に関する記載が2ページに増えました。駐在2000人、出張を入れると4000人情報は以前から変わらず。(114-115)
関口真理著のムガル帝国人物史(126)
ツーリストインフォーメーションの説明がある。(594)
Uberなどに関する記載がある。(621)
ホテルは予約なしでもいいが、よほど慣れていないなら到着初日は予約することを推奨している。(624)
ドラッグに関しては完全に違法な物として説明されています。(632)

観光局に関しての記載はある(102)が特に推奨はしていない。次のページには旅行会社トラブルの読者投稿内容(103)が記載されています。
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起が地図内にあります。(107)

パスポートとビザ関連で2ページ(604-605)、日本での出入国手続きで半ページ。(610)
トイレは半ページ。(623)

地球の歩き方 インド 2024-2025年版

2023年8月1日 初版第1刷発行

編集 KAILAS (松岡宏大、野瀬奈津子)
取材・執筆 松岡宏大、井生明、小川周佑、野瀬奈津子
デザイン 高木孝治(T.D.O.)
DTP 又吉昌弘 (開成堂印刷)
ページ数表記がある最後のページ数651

グルグラム(gurugram)に関する記載が2ページ。駐在2000人、出張を入れると5000人になった。(106-107)
関口真理著のデリーという都市の歴史(91)
関口真理著のムガル帝国人物史(118)
CoCo壱番屋が2020年に進出して初めての更新となったと思うが、まだ現地にカレーライスはない事になっている(627)

全面刷新とはなにか

地球の歩き方はほとんど毎年の用に新版が提供され、10年程度一度、全面刷新されています。
全面刷新では、本文デザイン、構成などが変わっていますが、内容は基本的には変わっていません。インド版では1994-1995、2020-2021版で全面刷新的な更新が行われているようです。
時代に合わせた内容、現地の情報は毎回更新されていますが、基本は同じで、初版の内容がそのまま残ったりしています。その状況を各版でどうなっているのかみてみましょう。

インドでの食事の項目では「インドにないもの、それは「カレーライス」」という内容。
なお、CoCo壱番屋が2020年8月にインドに初出店しました。

1982-1983版
インドといえば、「ともかくカレーを食べている」という常識が(いや非常識が)いまだにあるみたい。それも日本のカレーライスを連想して!
(中略)
インドには、どこを探してもあのカレー・ライスはない。(94)

1998-1999版
“インド人はともかくカレーを食べている”というイメージを日本人は持っているようだが、インドにはどこを探してもあのカレーライスはない。(121)

2006-2007版
「インド人はともかくカレーを食べている」というイメージを日本人は持っているようだが、インドにはどこを探してもあのカレーライスはない。(74)

2013-2014版
「マサーラー文化を知ろう」の欄外に「インドにないもの、それは「カレーライス」」があり。
「インド人はともかくカレーを食べている」というイメージを日本人は持っているようだが、インドにはどこを探してもあのカレーライスはない。(100)

2016-2017版
「マサーラー文化を知ろう」の欄外に「インドにないもの、それは「カレーライス」」があり。
「インド人はともかくカレーを食べている」というイメージを日本人は持っているようだが、インドにはどこを探してもあのカレーライスはない。(100)

2020-2021版
「マサーラー文化を知ろう」内で
インド=カレーというのはよく知られてイメージだが、インドには日本人の考えるカレーライスはない。(626)

インド旅行の予算設定の冒頭で「インドは「安い国」か?」という内容

1982-1983版
インドは物価の安い国と言われる。何もかも信じられないほど安くて、ボクらのお金が何倍にも生きてくるなどと聞くと、何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(53)

1998-1999版
インドは物価の安い国と言われる。さらに強い”円”のおかげで、日本から持って行ったお金が何倍にもなるような気がしてくる。何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(60)

2006-2007版
日本と比較すれば、確かにインドの物価は安い。日本から持って行ったお金の価値が何倍にもなるような気がしてくる。何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(38)

2013-2014版
日本と比較すれば、確かにインドの物価は安い。日本から持って行ったお金の価値が何倍にもなるような気がしてくる。何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(59)

2016-2017版
日本と比較すれば、確かにインドの物価は安い。日本から持って行ったお金の価値が何倍にもなるような気がしてくる。何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(59)

2020-2021版
日本と比較すれば、確かにインドの物価は安い。日本から持って行ったお金の価値が何倍にもなるような気がしてくる。何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(598)

このように年度毎に全く変わっていない項目、初版をかなり引きずっている項目があります。
初版から数え、編集プロダクションが変わる変化が、2回あったようですが、内容自体は時代とともに変わりつつある物の、中身はあまり変わっていない事がよくわかります。

後書き

記載内容は初版を最新版でもかなり引き継いでいるところがあり、時代とともにドラッグに関する記載内容が変わるなどしていて変化を分析するのはなかなか興味深いです。

地球の読み方を読んだが乗ってない手口だとか、事前に詐欺の手口を知っているのに騙されたとかの方は、読み込みが足らなし、本人の意識も欠けているのだろうと思います。
例えば地球の歩き方では、ホテルは予約しない物だが、別ページで旅行会社関連の詐欺事例を掲載するなどしているなど、記載が分散しており、しっかり読み込まないと何が正しく、どこを注視しなければいけないかわからないし、本人がそれを元にしっかり考えないと行けません。
このような雑多な内容の本は、隅々までしっかり読み込んで、内容を読解する必要がありますが、600ページ近いので普段読書をしない人には難しいのでしょうか。

私もすべては読み込んでいませんが、今後も読み込んで新発見があれば更新します。

地球の歩き方インド基本情報

発行状況
インド・ネパール編として 1982-1983版から発行
1983-1984版は無く、1986-1887版でインドとネパールが分離しインド単独へ、ネパール単独版は1988-1989版より。
1988-1989版、1993-1994版がなく、1994-1995版で全面刷新。その後しばらくは連続発行されたが2019-2020がなく2020-2021で全面刷新。
2021-2022、2022-2023がなく、2024-2025版で復帰。

インドと大麻
インドでは1985年に国としてNDPS法として、大麻などのドラッグを規制する法律が制定されました。
1980年代後半から90年台前半まではこれまでの記載を引き継ぎ、禁止されている物の手を出す人への注意事項が書かれていました。

インド旅行
インド旅行自体は1950年代のヨガ、著者の藤原新也氏が1968年から訪れた内容をまとめた「印度放浪」(1972)がベストセラーに。
同時期にNHKがインドの紀行番組などを放送したようで、1977年2月13日に海外リポート「史上最大の沐浴」インド・ガンジス河、1979年3月26日、4月8日に前後編で「永遠のガンジス」としてガンジス河特集を放送。このあたりからインド旅行が注目され始めたようです。
日本人の海外旅行が自由化されたのは1964年。円とアメリカドルが変動相場制に移行したのが1973年。その頃、ボーイング747のような大型機が搭乗し、航空運賃が大幅に下がるなどしました。
そして、80年代に入ると紀行文なども増え、テレビ番組などでも扱われる事が増えたことで、インド旅行に行く方も増えていったようです。

インドの氷河に行く人

インドのガンジス川源流ガンゴートリー氷河への行き方

インドへの旅行と言えば、バックパッカーがガンジス河で沐浴するだとか、ニューデリー周辺のゴールデントライアングルのオールドデリー、アグラ、ジャイプルあたりのムガル帝国の知識そこそこに観光名所を回るとかが多いのではと思います。
他には欧米に憧れた人がゴアに行くとか、ヨガを体験するとかでしょうか。鉄道好きにはインドの鉄道に乗るというのも面白いかも知れません。

なんだかんだで気になるのがガンジス河や沐浴やヨガでしょうか。
そのガンジス河やヨガの聖地と言える場所が、ガンジス川上流には沢山あります。その終着地点と言えるのがガンゴートリ氷河です。

ガンゴートリ氷河

ガンジス河はヒマラヤ山脈を源流に、ガンジス河へと流れる2500kmの大河で、流域での宗教、文化的にも重要な川となっています。河なのか川なのか、Riverなのかはよくわかりませんが、現地ではGangaなどと呼ばれているようです。英語だとthe Gangesになるようです。
ここではガンジス河と書きます。

大きな川になればなるほど、支流が沢山ありますが、デーヴァプラヤーグ(Devprayag)でバギーラティー川 (Bhagirathi)とアラクナンダー川(Alaknanda)が合流しガンジス河になります。
アラクナンダー川が本流らしいですが、ガンジス河の源流はバギーラティー川とされているそうです。

その上流にあり、ガンジス河の始まりとなるヒンズー教徒にとって聖水が溶け出しているのが、ガンゴートリ氷河(Gangotri Glacier)です。

ガンゴートリ氷河へ行くには

ヒマラヤ山脈の氷河というくらいなので、山の上にそれはあります。
その麓の街へ行くのもかなり大変です。車で行けるようですが、ノンストップでも丸一かかるようで、実質途中で宿泊しないとたどり着けないと思います。
その途中となる地点を紹介していきます。

ハリドワール

ヒマラヤ山脈の始まりと言える街はハリドワール(Haridwar)です。ここから山が始まります。ニューデリーから鉄道で行く場合、ここが鉄道の実質的な終着地点となるようです。
車でニューデリーからハリドワールへは約230km、約4時間かかります。

ハリドワール(Haridwar)
https://maps.app.goo.gl/U334FhGwXyd17f4p8

リシュケシュ

ハリドワールからその先のリシケシュには鉄道が通じていますが、一般的にはハリドワールからリシケシュ含めてバスや車で行けるところまで移動するようです。ハリドワールからリシケシュは1時間程度。
このリシュケシュには1968年にビートルズが訪れたというビートルズ・アシュラムなどがあります。

リシュケシュ(Rishikesh)
https://maps.app.goo.gl/NBcjtkvJ9CzvBKap7

デーヴァプラヤーグ

前述したガンジス河という名前の始まりがデーヴァプラヤーグです。リシュケシュから車で2時間ほどかかります。

デーヴァプラヤーグ(Devprayag)
https://maps.app.goo.gl/Tr3xxPHy2eo2Bey59

ウッタルカーシーまで

デーヴァプラヤーグから、ヒマラヤの入口となるウッタルカーシーへ向かいます。
ニューデリーから車で移動する場合は、一気にウッタルカーシーへ行く方法もあるようです。この場合は約400kmをノンストップで移動しても9時間ほどかかります。
デーヴァプラヤーグからの場合も約150kmほどで約5時間かかります。つまりかなりの山道だという事です。
どこを通るかによりますが、デーヴァプラヤーグまでは2車線ですが、ここからは1車線になります。

ウッタルカーシーまではいくつかダムがあります。その一つ、テハリダム(Tehri Dam)は260.5mで世界で13番目に高いダムだそうです。

テハリダム(Tehri Dam)
https://maps.app.goo.gl/BZgJq3xNCq7C8K5U8

ウッタルカーシー

ここが各種申請の地点となっている用で、ガンゴートリ氷河などに行くには申請が必要なようです。
現時点でオンライン申請などがどうなっているのかは不明ですが、行く人はしかり事前に調べるとか準備していきましょう。
DFO Uttarkashi Permit Officeあたりに行く必要があるとかないとか。

https://uttarkashi.nic.in

また、ここではバギーラティー川がAssi ganga riverという川と合流しています。

ウッタルカーシー(Uttarkashi)
https://maps.app.goo.gl/rN2Nmk3c1K7bc1GQ8

ガングナーニ

氷河に行く許可をとったら次はその麓へ向かいますが、その途中のガングナーニには温泉地があります。

ガングナーニ(Gangnani)
https://maps.app.goo.gl/r9Ldchc1ynKHy4e99

ガンゴートリ

氷河の麓となる街がその名もガンゴートリです。ここで標高は約3,400m。
ウッタルカーシーから約100km、車で4時間ほどかかるようです。

車で行けるのはここまでで、ここからは山登りとなります。氷河の先へも行く場合は当然ながら雪山の登山となります。
ウッタルカーシーではなく、ここの登山事務所で許可を取れば良いという説もあるようです。事前にしっかり確認してください。

ガンゴートリ(Gangotri)
https://maps.app.goo.gl/rgfycxXxeSarV4rY7

ガンゴートリ氷河へ

ここから氷河へのトレッキングです。
一般的には氷河から水が出ている場所へ行くと思います。ここはゴームクと呼ばれ、牛の口という意味のヒンズー教の聖地となっているようです。標高は約4,000mです。

ゴームクまでも片道20kmほどなので、途中で宿泊するようです。往復で1泊程度は通常のようです。

ゴームク(Gaumukh)
https://maps.app.goo.gl/6hVczz65Nnio7nCb6

タポバン(Tapovan)
https://maps.app.goo.gl/RRcirJsMiz4yfQvL7

Gangotri Glacier
https://maps.app.goo.gl/4tD7SoKN2758j4GT7

ガンゴートリー氷河は標高4,000m地点にあります。普通は4月から9月に行くそうです。

https://maps.app.goo.gl/dzKjgYqAa9A5AmqE8

台湾格安旅行の嘘と本当 2014年版

taiwan his

2泊3日で総額19,800円の台湾、台北への旅行がある。
通常、航空券には空港使用料などが含まれた料金だが、ついていない場合があり、追加で2,090円(成田空港の場合)と、1,000円くらい(台湾)かかり、ツアー代金は最終的に23,000円くらいになるが、これでもかなり安いだろう。
このツアーの場合、そのときの原油価格によって決まる燃料費のサーチャージが含まれた料金なので、良心的なところではある。

こんな格安ツアーでよく言われている事にはウソと、一般的には知られていないことも含まれている。

本当のことは、空港使用料の支払いの義務が生ずるのは当然だが、例えばHISの2014年5月頃の超格安ツアーはLCCのスクートを利用する。
LCCは格安航空会社だが、通常の料金はそのときの空き状況にもよるが、往復で2万円から3万円が平均的なところ。
HISのツアーはホテル代、現地送迎料金その他込みでこの価格なので、航空券より安い。

これは、だいぶ前に航空券を1人あたり往復15,000円かそれ以下で確保しているからだろう。実際、スクートでの成田、台北間の片道の最安値は7,000円くらいなので、計算上このくらいなら航空会社は損にはならない。
しかし、この料金は機内持ち込み手荷物が10kgまで、預け入れ荷物は有料、機内食なしという条件なので、場合によっては鞄のために追加の支払いが必要になる場合もあり注意が必要だ。
つまり荷物をかなり減らす必要があると言うこと。2泊3日なのでたいした量はないと思うけど、リュックサック1つで海外旅行に行くイメージになる。

もちろん、自宅から成田への往復料金もかかる。
一般的に、往復で5,000円はかかるだろう。

この時点でツアー代金、空港使用料、成田への往復料金の合計で28,000円ほどの支払いが生じている。

そして到着時刻だが
成田発が11:55、台湾着が14:25で普通。金曜日は全体的に3時間ほど遅れる。
台湾は出発の2時間前にはつく必要があるので、10時前に到着する必要がある。ここで、HISなどから連絡された航空会社のカウンターに行って、チェックインなどの手続きを自分で行い、飛行機のゲートまで行く。
この辺の手続きがわからないなら、日本出発からいろいろとやってくれる添乗員付きのツアーを使うしか無い。

現地では、着いて、入国審査などを済ませて最短で空港から出てこれるのが午後3時頃。
ここで、一般的に現地の係員が送迎をしてくれるので、その係員を探さなければならない。

係員をみつけたら、ここから台北市内まで現地係員がバスで送ってくれると思うが、移動時間は最短でも1時間程度。

台北のホテルに着く最短の時間は午後4時頃となる。

しかし、ホテルに着く前にお楽しみの免税店へ立ち寄ってくれる。
免税店に1時間くらい滞在して、買い物をしてからホテルへ送ってくれる。免税店は海外旅行で一般的なデューティーフリーの化粧品やら酒やらブランド物がある店や、台湾土産の定番のウーロン茶の店とかいろいろある。買うか買わないかは自由だが、絶対に免税店には行かされる。到着などが深夜、早朝で店がやっていなくてしょうがない無い時を除く。

現地で使う現金を現地のガイドに両替を頼む人もいるようだが、一般的には空港の両替店で両替すればいい。ガイドの両替は手数料が含まれて割高だ。
通常の両替店より割安に両替し自分が損するアホなガイドは存在しない。手数料含めて儲かるから現地ガイドはホイホイと両替に応じる。

結局、ホテルに着くのは最短で午後5時頃なので、この後、ホテルで一休みしてから午後6時頃から市内などへ遊びに行くことは可能だ。
これは乗る飛行機が事前に決まっているツアーだからであって、利用旅行会社未定の場合は免税店その他へよって、午後9時とか10時もしくはもっと遅くに到着する場合もあり、現地では着いたらすぐ寝るだけというパターンもあり得る。

翌日は、基本的に自由だ。
HISのツアーの場合、ホテル内のラウンジ無料、Wi-Fi無料、朝食無料とか書かれたりしているが、一般的なホテルでは朝食が無料かどうかはともかく、台北のホテルは、Wi-Fiやらなにやらは無料だったり、市内の無料Wi-Fiスポットもあったりするので、損は無いが、取り立てて利点では無い。

丸一日自由だが、別途料金を支払えば市内ツアーもある。
これをどうするか自由ではあるが、一般的に格安旅行のツアーはお楽しみの免税店へ強制的に連れて行ってももらえる。
この日しか自由時間は無いので、存分に楽しもう。

そして、最終日だが、このツアーの場合はただ帰るだけだ。
台北発は早朝の6:35なので、移動時間を含め、3時間前の3時半にはホテルを出発しないと間に合わない。
つまり、前日は早めに寝るか、睡眠時間をかなり短くするしかない。飛行機の中で寝てもいいけど。

成田到着は10:45なので、昼過ぎには東京に帰ってこれる。そこから地方へ移行するならかなり余裕を持ったスケジュールだ。

なんだかんだで、現地で自由にいられるのは到着日の夜と、翌日のみ。これで最低3万円弱というのは安いのか高いのか。

また、台湾は一般的に親日国で日本語が通じることが多いと言われているが、実際にはほぼ通じない。
言語は、文字は複雑な漢字で、中国本土では使われていない古いタイプの中国語で、話し言葉は基本的に北京語。それ以外の言語はほぼ通じない。
時々、日本語がわかる人がいるだけ。特に観光地に多く、台湾の一般的な人達は日本人が英語を話せないのと同じように、日本語は全くわからない。
観光地でしか話をしないならあまり問題にならないと思うが、屋台みたいなところや、その辺の店で買い物をする際などには困るだろう。

英語も通じない、例えば「台北101」という巨大建築物があるが、タクシーの運転手でも「Taipei One O One」という英語の名称も通じない事がある。
また、同じくタクシーの運転手は、老眼でホテルの住所やら観光地の場所や名前が書かれた紙を見せても読めないことが日本以上にある。

タクシー代は日本の1/3くらいなので、それだけは利点。
他に、バス、MRT(電車)も安くて乗り方さえわかれば便利。

中国語は漢字なので筆談が出来ると言われているが、例えば「牛肉麺」と書かれていたら、「牛肉麺」と書くのでは無く「ビーフ」と言った方が早く通じる。筆談なんかし手いる暇があったら会話した方が速い事が多い。

何はともあれ、古い日本の雰囲気も、ちょっとこぎれいな中国的な雰囲気も楽しめる台湾旅行をお楽しみください。