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Adobe製品のApple Silicon最適化を考える

IntelからApple Siliconへ移行したMacBook Proなどが登場し、各ソフトがApple Siliconに順次ネイティブ対応しています。
その中でもAdobe製品は単なるネイティブ対応に加え、Apple Siliconへの最適化がかなり進んでいます。

定期的なAdobe CC製品のアップデートの中で、AdobeはApple Siliconに最適化したことで数倍高速になったことをアピールしています。
そもそもこのApple Siliconの最適化は他のCPUやGPUに比べてどうなんでしょうか。

2022年2月8日発表したAdobe Premier Proの「音声のテキスト化」に関するアップデートではオフラインのテキスト化に対応し、Core i9(12900K)とApple M1で3倍高速に、他のCPUでは2倍とされています。

今回はApple M1シリーズに加えて、なぜかIntel Core i9向けにも最適化がされたようです。
CPUのどの機能を使っているのかなどは不明ですが、特定のCPUに真っ先に対応するというのはどのような考えでやっているのでしょうか。

技術者的視点で考えてみる

年に一度開催するAdobe製品のクリエイター向けイベントAdobe MAXの中に、Sneaksという人気のイベントがあります。
これは同社の技術者が今後製品に搭載するかどうかは不明ながら、ユーザーがビックリするような機能を紹介するイベントです。

今では当たり前に使える画像に写っている物を消したりなど、初めてお披露目したときはビックリ仰天するような事、すごかったけどどっかに行った物もある気がしますが、多くのデモは公開から数年程度で製品に実装されています。

注目なのがこのようなデモ自体では無く、これをやる技術者がいるし、社内がそのような体制になっているという事です。

おそらく、次のMAX用にこんな機能を開発しろと会社が命令しているのでは無く、技術者が自主的に新技術を開発したり研究しているのでしょう。

技術者的には上司に言われた誰かが適当に実装した結果のつまらないバグとりより、クールな新機能を実装したいわけで、

今注目の新CPUは最適化するとかなり早くなりそうだからやってみよう。実際、やってみたら数倍高速化した。これをやった俺ってすごい。

のような経緯で、技術者が自主的にやっているに違いありません。
Windows含めて最もユーザーが多いだろIntel Core i7の各CPUに最適化する事でも何割かは高速化できるでしょうが、よりクールなのは新しいアーキテクチャのApple Siliconです。

NVIDIA Jetsonのロードマップ2022年1月版

NVIDIA Jetsonのロードマップは知らない間に更新されています。(どっかで発表されているのかも知れないけど、Enthusiastic follower(なんだそれ)でもなければ気づかない)
2022年、2023年のロードマップも知らない間に更新されていました。

ここに書く内容は2022年1月現在の情報です。

従来は2022年の予定製品名等は何も公表されていませんでしたが、知らない間に公開されていました。

Jetsonのモジュールは2022年に$899からのAGX OrinAGX Xavier 64GBに加えて$249からのOrin NXXavier NX 16GBがリリースされます。RTX 30系列と同じAmpere世代になるようです。
エントリー向けで$99からは現行モデルはNanoですが、Nano Nextは2023年にリリースされます。

2021年末まで現役モデルだったAGX Xavier、Xavier NX、TX2 NX、NanoなどはVolta世代で2025年から2026年にサポート終了になります。

JetsonのソフトウェアJetPackは2021年末現在で4.6系列ですが、2022年にJetPack 5.0が提供される予定で、メインストリーム以上で利用出来るようになるようです。Nano NextはJetPack 5.0対応になるのでしょうか。

JetPack 4.6はCUDA 10系で、CUDA 11になるのがJetPack 5.0からです。

2022年までエントリーモデルのJetson NanoはMaxwell世代なので、2023年のモデルでどうなるのでしょうか。

https://developer.nvidia.com/embedded/develop/roadmap

2022年3月 GTC 2022関連追記

GTC 2022での発表
GTC 2022でのJetPack 5.0の発表

GTC 2022, NVIDIA Jetson Software: Bringing NVIDIA Accelerated Technologies to the Edge [SE2245]
において、JetPack 4.6.1が2022年3月10日にリリース。JetPack 5.0(Kernel 5.10, Ubuntu 20.04, UEFIなど)のDeveloper Previewのリリース。
JetPack 5.0 Preview 2が2022年Q3、Production Releaseが2022年Q4になる事が公表された。

Amazon以外から直接買う電子書籍

電子書籍は将来起こりえるプラットフォームの衰退による問題を考えると、AmazonのKindleか、楽天のKoboのどちらかと考えている方が多いと思います。

この2つも5年後は大丈夫でしょうが、10年後はわかりません。
実際の所、正解は特定のプラットフォームに依存しないPDFやePubなどによる直接の購入です。

PDFやePubで直接購入できる出版社を調べました。(PDFなどは罠があるかも知れないので購入時は注意しましょう)

自分で電子書籍を直接販売している出版社

オライリー・ジャパン
https://www.oreilly.co.jp
ePub、PDF

インプレス
https://book.impress.co.jp
PDF

翔泳社
https://www.seshop.com
PDF

マイナビ出版
https://book.mynavi.jp
PDF

他に見つけたら追加します。

無い所

SBクリエイティブ
秀和システム
MdN
小学館
講談社
集英社
新潮社
学研
かんき出版

2021年12月17日調べ

AppleとGoogleのアプリ内課金の制限が緩和された後に予想されること

AppleやGoogleなどのプラットフォームは、アプリ内課金などを自社のプラットフォームからに制限している。
2020年のFortniteとの裁判、日本の公正取引員会の調査などもあり、この制限は緩和されようとしている。

https://www.apple.com/jp/newsroom/2021/09/japan-fair-trade-commission-closes-app-store-investigation/

簡単に言えば、アプリ内課金でAppleやGoogleのプラットフォームを使わずに、自社の決済サイト等へのリンクを設置出来るようになる。
これによって、AppleやGoogleによる30%などの手数料をアプリ提供側が支払わなくて良くなるので、ユーザーはより低価格にサービスを利用出来るようになる。

実際には外部リンクを設置しなくても、わかっているユーザーは自分でお得な所を見つけて決裁すればいいだけの話。スキルの低いユーザーやリテラシーの低いユーザーにとっては選択肢が広がる。

問題はこのリテラシーの低いユーザーだ。

アプリによっては悪意を持った外部サイトを設定することがあり得る。
そんな悪意を持ったサイトにクレジットカード情報等を入力する事で、新たな詐欺の被害にあうことが考えられる。

今までは決裁はAppleやGoogleのプラットフォーム上で行っているので、何かあればAppleやGoogleに苦情を入れる事が出来た。
今後は自分で各サービスに決裁情報を入力するので、その後にどうなるかはわからない。全ては自己責任になる。

プラットフォーム側もある程度審査するだろうが、それを回避するような事も多数発生することになるだろう。

プラットフォームとしてはそれによる危険が認知されることは自社の囲い込みに有利になることもあり得る。

iTunesとYouTubeの映画字幕サイズを比較する

YouTubeもようやくiTunesの用に1つ購入するだけで複数言語に対応するようになったが、字幕サイズが各プラットフォームで異なる状況な事がわかったので、いくつか調べてみた。

iTunesで販売、レンタルされる映画は、2017年頃から字幕版と吹き替え版という形態ではなく、1つ購入するだけで数カ国語の音声、何十カ国語の字幕が含まれた状態になっていた。

YouTubeやGoogle PlayでもiTunesに追いつき始め、2021年頃からiTunesと同様に1つ購入するだけで複数言語に対応するようになっている。
ちなみに、Google Playで購入した映画はYouTubeで再生可能で、YouTubeで購入した映画はGoogle Playで再生可能。

従来の字幕版は映像自体に字幕の文字が埋め込まれ、字幕を消す事が出来なかったが、複数の字幕に対応した物は、文字だけを映像の上に表示する形なので、字幕文字を消すことも他の言語に対応するのも簡単に可能。

しかしながら、この文字サイズ等はシステムで自動的に設定されているので、ユーザーが勝手に変更できないのは残念だ。しかもプラットフォームによってフォントやサイズもかなり異なっている。

iTunesとYouTubeの字幕サイズ比較

YouTube埋込というが従来の画像に文字が埋め込まれた字幕で、日本では数十年間親しまれたサイズになるだろう。
16:9の一般的なディスプレイで表示した場合、各プラットフォームが表示する字幕はiTunesは小さめ、YouTubeは大きめになっている。

映画でよくある16:9以上のワイドサイズのスコープサイズの場合、iTunesでは上下の黒枠部分を使わずにスコープサイズ準拠の文字サイズになる。
このため、iTunesでスコープサイズの場合はさらに小さくなる。
YouTubeはスコープサイズでもディスプレイの表示サイズ基準の文字を表示している。
2021年8月現在

iTunesとYouTubeの字幕サイズを確認する

1920×1080 72ppiで文字サイズを比較するとフォントが異なるので正確ではないがおおむねこのようになる。

2:39:1 iTunes 36pt
1.79:1(16:9) iTunes 50pt
YouTube埋込 67pt
YouTube 72pt

つまり、従来の画像に埋め込まれた長年親しまれた字幕サイズが67ptだとすると、YouTubeの字幕は1割程度大きく、iTunesは2割程度小さい。iTunesはスコープサイズの場合はさらに小さくなる。