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動画も撮れるコンパクトデジカメを探す 2011年2月版

静止画は一眼レフ、動画は普通のビデオカメラがあるし、iPhone 4も使えるが、その機能に特化したコンパクトなデジカメが欲しい。
一眼レフで撮影すると大げさな場面も多いし、なにより重たいので持って行くのが面倒くさい。さらにビデオカメラと一緒に持って行くとさらに重くかさばる。iPhone 4は固定焦点で、レンズ周りの機能が専門機種に比べて劣る。
その手の機能が1つにつまった、いつでも持ち運べるコンパクトなのが欲しい次第である。

いくつかあるが、その中でも個人的に選ぶに値すると思っているのは次の2機種。
ソニー サイバーショット DSC-HX9V
キヤノン PowerShot SX230 HS
どちらも2011年春商戦向けの商品で、発売当初の価格は4万円くらいになるのだろう。

個人的に欲しい機能はレンズ周りは広角対応、望遠側は300mmくらいあるとうれしい。動画はプログレッシブ対応、広角側も含め手ぶれ補正機能、AVCHDじゃない方がいい。ついでに、GPSはあった方がいい、マクロ機能も優れていた方がいい、バッテリ駆動時間は長い方がいいとかそんなところ。
画素数はどうでもいいが、ISO 1600とかでノイズがあまり乗らない方がいい。メモリカードのSD系対応は当然。

レンズ機能は
DSC-HX9Vが24-384mm、SX230 HSが28-392mmで、望遠側は同程度だが、広角側はDSC-HX9Vの方がよい。しかし30mmくらいでいいと思っているので、SX230 HSの28mmからで不満はない。

動画系の機能は
DSC-HX9VはAVCHD的なファイル管理その他で面倒くさい。フルHDは60pまで対応する点は良い。
SX230 HSはフルHDで24pなのが映画的だが、720pとかでも撮れるので、まあ悪くはないが、スペック的にはDSC-HX9Vが勝っているだろう。
動画系の手ぶれ補正は、DSC-HX9Vは回転方向の手ぶれにも対応するというので、ダイナミックISとしか書かれておらず意味不明のSX230 HSよりは勝っている。

それ以外の付加機能では、ソニー系のスウィングパノラマは、PhotoShopを使わずパノラマが一発で撮れるので面倒くさくなくて良い。秒10コマ撮影は多分使わない。
SX230 HSは秒240コマ動画撮影機能があるらしいが、これは使いたい。

GPS系機能ではどちらも対応しているがDSC-HX9Vはコンパス機能で向きも記録するというので便利だ。あとはカメラの角度も記録するようになれば完璧だ。

DSC-HX9Vはカメラ内に動画編集機能(カット・結合)機能がある。SX230 HSは日本語と英語のメニュー表示がある。

バッテリ駆動時間は、DSC-HX9Vの方が長いようだ。
そもそもDSC-HX9VのバッテリはNP-BG1というバッテリのようだが、この商品にあわせた新しいバッテリのようで情報がない。前機種で使われていたNP-FG1と同等と仮定すると、SX230 HSに使われるNB-5Lと容量はほぼ同じ。
NB-5Lは実売4000円程度、NP-BG1はわからないが前機種のNP-FG1は実売5000円程度。さらに、NB-5Lは互換バッテリが存在する。ということで、バッテリのコストはキヤノンの方が優れている。

ということでまとめ。

レンズ どちらかといえば DSC-HX9V
動画 画質だけでは DSC-HX9Vかな
動画手ぶれ補正 DSC-HX9V
動画ファイル管理 SX230 HS
GSP周り DSC-HX9V
バッテリ 予備も考えるとSX230 HSかな

実売価格は発売数ヶ月で2万円台になるのだろうし、その後、前機種と同じならDSC-HX9Vは1万円台になるのだろう。
いつ買うかわからないし、他の機種が欲しくなるかもしれないが、機能だけで選ぶとDSC-HX9Vかな。国内のキヤノンサポートは謎だが、海外で故障したときのことを考えるとキヤノンだが、このクラスは現地で新しいのを買うという技も使えるので、その点はどっちでもいいか。

手ぶれ補正は魅力だが、AVCHDはファイル管理(と言ってもAVCHD以下を全コピーしかしない)が面倒だし、ソニー製品は何となく買う気がしないので、SX230 HSを買う方向で考えておこうかな。

欲しい機能全部入りの富士フイルム FinePix F550EXR 2011年初頭に続く

マイク入力がある軽量なビデオカメラ

撮影時には、画像はともかく、音がちゃんとしていると印象がガラッと変わる。
ということで、それに必要なのは外部マイクであるが、マイク入力のあるビデオカメラ自体が少ない。ここで言うマイク入力とは、民生品で一般的なステレオミニのプラグイン入力型コンデンサマイクが繋がる端子ということ。

ということで、代表的な物をいくつか調べてみた。

Panasonic TM750 380g
Sony HDR-CX550V 440g
Canon HF R11 270g
Sanyo DMX-HD2000 268g
Kodak Zi8 118g
本体のみ。DMX-HD2000は2.5mm

一般的ビデオカメラならCanonのHF R11などが最適。
それ以外ならKodakのZi8は非常に魅力的。

キヤノン デジタル一眼レフ 謎のサポート

台湾のキヤノンサポートでは融通も利いて素晴らしい体験をしたが、本家日本のサポートはいくつか謎の対応だったのでメモしたい。

EOS 5D Mark IIと少し古いストロボ430EXの組み合わせで、ストロボを認識しなくなるという不都合が発生した。
原因は一切わからないが、カメラ側からストロボを認識しないので、銀座にあるキヤノンのサポートセンターに持ち込み見せようとすると、問題なく動作した。

当日はカメラ本体を使う予定があったので、念のためストロボだけ故障の原因と考えられる部分の交換をしてもらうことにした。
当日受けた説明では、接点周りの交換ということで、6,000円ほどの修理代金がかかるとのことだった。
翌日、サポートから連絡があり、6,000円ほどの料金は間違いで7,000円ほどかかると連絡があった。
それから2日後の金曜日には修理が終わったらしく、電話連絡があったようだが、不在で着信履歴のみ残っていた。
実際に修理終了の連絡を受けたのはよく土曜日の午後で、数日後に修理品を受け取りに行くと修理料金は5,000円ほどだった。

一応、カメラに取りつけてみると問題なく動作する。
そこで、それから数日カメラを使わなくても問題なかったので、カメラ本体も修理および点検に出すことにした。実は、ストロボの修理終了の連絡を受けた後、カメラ本体の不都合を見つけていたのだ。

ファインダーからのぞいたとき、ストロボのフォーカス位置が合う時に光る赤い光が、いくつかあるフォーカス位置の最も上の部分が光るときのみ、その上にゴーストのように赤く光っていることに気づいた。
多分この辺含めて壊れているのだろう。

ということで、これをサービスセンターで説明し、状況を確認してもらい修理およびメンテナンスということになった。

数日すると電話で連絡があり、赤い光はEOS 5D Mark IIなどに初めからある仕様とのことで故障ではないとのこと。
それならそれで受付時にわからなかったのはなぜだろうか。

数日してカメラ本体を受け取りに行くと、電話と同じ説明を受け費用は無料だった。
ストロボを取りつけた動作も、もちろん問題ない。

いくつか謎のサポートをうけた物の、ストロボの不都合はいったい何だったのだろうか。

FUJIFILM FinePix REAL 3D W3を買ってみて

富士フイルムの3DデジタルカメラFinePix REAL 3D W3を買って、いろいろ撮影してみた。
3Dなので、立体視で撮影できるわけで、静止画だけでなく720pの動画も撮影できる。
720pの動画は一応HDだが、コーディックなどの関係でそれほど綺麗ではない物の、とりあえず使えるレベルの動画が撮影できるし、静止画もちゃんととれれば立体感も非常に楽しい物が撮影できそうだ。

しかしながら問題もいくつかある

一番の問題は、撮影したデータを楽しむ環境がほとんど無いと言うこと。
NVIDIAの3D Visionに対応できる液晶などを買えばいいが、現時点で5万円程度とそれほど高くはないが、3D Visionメガネは自分の耳に合わないしうす暗いのであまり買う気になれない。
もちろん大型の3D対応テレビは性能はともかく、日本の価格では判断にも入ってこない。

結局、立体視で楽しむには、背面液晶で見るしかないが、それ以外にも、3Dのデータをどうやって管理するかという点もある。
撮影するだけならいいが、総合的に管理できるようになるまではまだまだ時間がかかりそうだ。
ここに掲載している画像も本来3Dで撮影しているが、3D映像を管理保存できるWeb系サービスがほとんど無いため2Dとなっている。

撮影後の事はともかく、撮影もなかなか難しい。
適当に撮影しても立体感は出てきて楽しいが、より立体感を出しやすいという条件がいくつかある。

FUJIFILM 3D プリント : 3Dプリントに適した画像例
に書いてあることほとんどそのままだが、風景などを撮影してもいまいち立体感は出てこない。

Shinjyuku
手前に見える照明の立体感はあるが、遠くに見えるビルの立体感はいまいち。

街の風景を撮影するなら、道を歩いている人を入れて撮影すると立体感は出る物の、単に立体的で楽しいというだけの写真になり、今はいいが立体視が当たり前になるかもしれない将来はつまらない写真になると思われる。

Shinjyuku
人や道路にある看板などの立体感が非常に出ている。

Roppongi
バスやバス停とその後ろに見える高速道路や、歩道を歩いている人などの立体感は素晴らしい。

難しいのは近接撮影(マクロ)で、料理が並んだ写真などを効果的に撮れれば楽しそうだが、近すぎるとなかなか難しい。

Rice
比較的接写したが、あまり立体感は出ていない。特にこのような細かな模様になるとより難しくなる。

画角は判断が分かれるところだろうか。
一般的にコンパクトデジタルカメラは4:3。一眼レフは3:2、動画は16:9が基本だ。このカメラはコンパクトデジカメに分類されるので4:3で撮ってもみたが再生環境を考えると16:9が適していると思われる。

南方神社

16:9にしたところで、センサーの上下を使っていないだけだが、立体視の映像は基本的に電子デバイスで見ることになる。
電子デバイスのディスプレイは16:9などのワイドが基本だ。
この電子デバイスを考えればワイドで撮影した方が見た目はより大きく表示されるだろう。もちろん、撮影した物を後で上下カットしてもいいが、撮影するときに4:3と16:9の両方に対応できるように撮影するのは素人には難しい。
ならば、初めから16:9で撮影すればいい。

撮影し始めて1週間経っていないが、経験を積めばよりそれっぽく見える立体視映像が撮れるようになっていくだろか。
立体視の映像は単に撮影する技術だけではなく、立体的に見えるような構図なども必要になってくるのでなかなか難しい。
このカメラに搭載されている背面液晶の立体感はそこそこ素晴らしいし、大きすぎないので持ち運びにも邪魔にならない。
動画を撮影する場合、30分撮影できるかどうかというバッテリ容量など問題点もいくつかあるが、カメラ自体の不満点は現時点ではあまりない。

一番の問題は、立体視映像を楽しみ環境が整っていないこと。立体視データの管理も問題だが、富士フイルムが添付している管理ソフトの出来が悪い事も問題だ。

カメラ自体には不満はあまりなく、将来より高性能の3Dカメラが登場するまでの練習用にも、4万円前後で販売されているFinePix REAL 3D W3は、立体視映像に興味ある方には買いと言っていい。

Roppongi

キヤノンの海外サポート利用メモ

壊れた EOD 5DMark II

台湾の台北にて、キヤノンのデジタル一眼レフカメラEOS 5D Mark IIを壊してしまった。
壊れたのはカメラの液晶画面の表面ガラスで、ここに硬い物をぶつけて割ってしまった。
よく見ると壊れたのは本当に表面だけで、液晶部分は無事なようだ。ファインダー部分の視力矯正用の部品も壊れたが、これはとりあえず差し障りがないので今回は気にしないことにした。

壊れた状態で使ってもいが、使い続けることで被害が拡大しても困るので、何とかすぐに修理できないか調べてみた。
知りたいのは、台北に日本と同じような即日修理拠点があるかどうかという点。これを日本語の情報で探すが見つからなかったので、英語の情報で探すがこれもわからなかった。
仕方無しにキヤノンの台湾サイトを開き、現地後メニューしかないので服務とか修理らしき漢字からそれっぽい物を探す。
すると、ショールーム兼サポート拠点みたいなのが、台北にあることを発見。
どこかのMRT(地下鉄とかのこと)駅近くにあることがわかったので、その駅を地図から探し出し、MRTで行って見ることにした。

午後6時頃につくと日本のキヤノンと同じような店舗デザインになっており日本で親しんだキヤノンそのもの偽物っぽさもない。日本語は片言が通じる人のみだったが、英語で相談してみると即日修理が可能となった。

修理料金は部品代NT$800に、基本料金みたいなのがNT$2500の合計NT$3300。日本円で1万円ほど。基本料金みたいなのは台湾で買ったりすると無いようだが、まあまあの価格設定だろう。

1時間ほどで修理が終わるとのことで、近所を観光して時間どおりに受け取りにに行くと当然ながら修理は終わっている。修理のついでに外観も掃除しているようで、若干きれいになっている。
修理後の仕上がりは万全だと思うが、壊れた部品張り付け時に出来るちょっとした隙間が気になるといえば気になる。
これは日本で修理したりするとどうなのかは気になる部分である。

コンパクトデジカメやビデオカメラではどうなのか知らないが、世界各国にこのような迅速に修理できるサポート拠点があるにはすばらしい。
これからはこんなサービスが充実している会社の製品から選ぶのは間違いない。