2024年現在のインド・ニューデリー近郊での詐欺は
- 空港でホテルまでタクシーで移動しようとすると案内してくれる人が近づいてくる。500ルピーとまあ相場くらいの価格を言われるので、500ルピーをその人に渡す。タクシーで目的地に到着するとタクシーの運転手から1000ルピー要求される。空港にいた人は勝手にやってるガイド。
- 空港からホテルまでのタクシーなどで、そのホテルは閉鎖されているなどと言われて、代わりの割高な詐欺師とグルのホテルに連れて行かれる。
- チケットは使えない、ニューデリーは暴動が起きていて危ないから、すぐに他の都市に行った方が良いなどと言われて、政府公認のツーリストインフォーメーションに連れて行かれて、だいぶ高いツアーを組まされる。
- 確認のためにそのホテルなどに電話をかけてくれる、インフォーメーションの電話を使わせてくれるが、つながっているのは詐欺師なので、都合が良く閉鎖されていることを教えてくれる。
- ニューデリー駅あたりを歩いていると、そっちに行くのは許可証が必要だとかなんとか言われて、観光案内所を案内されて…
- 駅で列車に乗ろうとすると、ここは閉まっているとか言われて、観光案内所に…
- リキシャなどで移動しようとすると、そこは今日は閉まっている、その目的ならもっといいところがあるぞとか言われて、詐欺師御用達の店に連れて行かれる。
- 観光地で勝手に観光ガイドをはじめて、最終的に金を要求する。
- 貴金属やカーペットなどの運び屋をさせる詐欺。
- 話しかけてきた人に今後のインドの旅行計画などを話すと、いろいろアドバイスしてくれる。翌日偶然観光地で出会い、親切な人なのでいろいろ任せていると、飲み物を買ってきてくれるので飲む。気がついたら身ぐるみ剥がされている。
などあたりが有名です。
インド近郊に広げると民芸店関連の詐欺などもあるようですが、インド各地でこのような旅行者向けの犯罪が行われています。
リキシャ(トゥクトゥク)に乗る時、相場の数倍の価格を言われたり、降りるときに追加料金を請求されるくらいで詐欺だなんだと言っているようでは、すぐに現地で死ぬでしょう。
そんなインドの詐欺がいつ頃から発達していったかを30冊以上発行されている過去の「地球の歩き方 インド版」で確認します。
(数字)はその記載があるページです。
まとめ
読者投稿が充実してきたのは1990年頃からですが、1982年版から、空港到着後のタクシー代高額請求などの問題などについては書かれています。しかし、1997年版程度までは基本的にはバックパッカーは旅先のホテルなど予約せずに、その場で探して、縛られた旅をしないことが醍醐味だとしていました。
1998年版では、空港からの移動トラブル報告が増えた来たことからか、慣れていない方には1泊目は事前に予約することや、送迎の手配をする事を推奨しています。
しつこい客引きなどの注意喚起などは以前の版から載っています。
1992年版には旅行代理店に連れて行かれて嘘を伝えられるなどして、割高なツアーを組まされるような事が掲載されています。
ニューデリー駅での注意喚起は明確には書かれていませんが、1990年代後半くらいには注意喚起があります。
インド旅行の様々なトラブル事例やそれらの対応方法については、地球の歩き方内に載っています。しかし、600ページ前後のその膨大な文章の中から見つける必要があります。
それができない人が、地球の歩き方をインドに持って行っているのに典型的な詐欺にあっている原因かも知れません。
地球の歩き方 インド・ネパール 1982-1983年版
発行 1981年12月15日
主筆 恒河芥(河津一彦)
ページ数表記がある最後のページ数528
本文は黒と赤の印刷
記念すべき地球の歩き方インド編の第1弾となるのがこの年度版。
ここは詐欺らしい詐欺の手口はほぼ掲載されていないと言ってよさそうです。
オートリクシャーでメーターを使わないので交渉すること、バハール・ガンジの奧で非合法の両替がある事くらいです。
デリー空港に深夜到着して、タクシーでホテル探しをしていると、タクシー代を高額請求される可能性があるので、朝まで空港から出ないことを提案している。(197)
そのバハール・ガンジは安宿、安食堂、商店が多い所として紹介されている。宿にたどり着くまでのニュー・デリー駅前からのメイン・バザール周辺の注意事項についても特に注意事項はない。(213)
ツーリスト・インフォーメーションの活用を進めている。
ニューデリーならコンノート・プレイスにある、インド政府観光局や各州政府の観光案内所の活用を推奨している。
ガーンジャー(マリファナ)、チャラス(ハシーシ)について勧めては無いし、この時点でもほとんどの州では法律で禁止されている事が記載されているが、買うときの注意事項などが書かれている。(108)
こじき(76)
パスポートとビザ関連で6ページ(14-19)。
トイレは2ページ強(74-76)。
1ルピー、30円時代。
オーロ・リクシャー 初乗り1ルピーから、バス15から60パイサ。
チャパティー1枚15から25パイサ。ビリヤニ5から6ルピー。ターリー3から4ルピー。
サモサ1皿2個で50パイサ。
チャイ 20から50パイサ。
安宿シングル1泊5ルピーくらいからで、普通の安宿でも25ルピーくらいはするようだ。
地球の歩き方 インド 1990-1991年版
発行 1990年5月10日
ドラッグの記載が2ページになり、読者投稿でハシーシ体験が掲載されている。(109)
読者投稿に、アグーラでの政府の公認店、州政府の物産展はうそで偽物を買わされる注意喚起が掲載されている。(256)
このあたりが初めてインドでの明確な詐欺に関して掲載され始めたころになるようです。
地球の歩き方 インド 1992-1993年版
警察官詐欺(163)、ニューデリー駅前でのインフォーメーション詐欺(199)、メインバザールのガバメント・ツーリスト・オフィス詐欺(222)などが、読者投稿を元に掲載されています。
つまり、1992年版が発行された前年よりも以前から、この手の詐欺被害が発生しているということになります。
遅くとも1990年頃にはあった可能性が高いです。
ニューデリー駅前の外国人用オフィス前に、職員を装った詐欺師にヴァーラーナスィーは暴動が起きている、他の旅を案内するとか市内観光で$US185要求されたとかの35年後もよくある詐欺が存在していたようです。
メインバザールの詐欺ではヴァーラーナスィーはムスリムとヒンドゥーの戦争をやってるから危険。近くのガバメント・ツーリスト・オフィスに連れて行かれ、同じ話をし、飛行機の切符を勝手にシュリーナガル行きに切り替ようとし、日本人をどこからか連れてきてそれをすすめてきたといった、日本人もグルになっているパターンが掲載されています。
地球の歩き方 インド 1994-1995年版
1993年9月20日発行
この版から全面改定があり、詐欺に関しての記載や現地でのトラブル関連の内容が増えています。
法外な値段で売りつけられる、儲け話を持ちかけられて何千ドルも支払う、睡眠薬を飲まされる(142)ような内容から、勝手ガイド、見知らぬ人からの食べ物や飲み物の注意喚起、宝石やカーペットの運び屋、Varanasiで有人が犬にかまれた話。(143)のような事が乗り始めてます。
1992-1993年版のニュー・デリー駅前の詐欺が再掲載(208)され、240と241ページにはアグーラでの詐欺の読者投稿が2ページにわたって掲載されています。
418ページにもショッピングや交通系のトラブルが掲載されています。
465ページにはボンベイなどでの詐欺の内容も書かれており、地方都市デモ詐欺は広まっていることがわかります。
デリーのホテルオーナーが勧める、夜のプリペイドタクシー、政府のインフォーメーションでの相談については、発行から30年後の今ではこれすら使いにくい物になっています。
しつこい客引きやガイド、見知らぬ人との飲み、タクシーが指示に従わないことなどは、今でも通じる内容です。
地球の歩き方 インド 1997-1998年版
Main Writer 河津一彦
Reporters 斉藤由紀夫、有賀正博
Editors オフィス・ポストイット (末武千恵、永岡邦彦)
本文レイアウト 佐藤デザイン事務所
Cover Design 日出嶋明男
ページ数表記がある最後のページ数598
本文一部がフルカラー
ホテルは予約無しで泊まる物としている。(81)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起が地図内にあります。(209)
関口真理著の独立の父は今?(234-235)
地球の歩き方 インド 1998-1999年版
編集 オフィス・ポストイット 末武千恵、永岡邦彦
デザイン 佐藤デザイン事務所
ページ数表記がある最後のページ数614
本文一部がフルカラー
インドの基本情報、食べ物や文化、ビザ、航空券、ホテル、現地鉄道旅などの旅のTips 30-175
フルカラーで現地の様子がわかる内容が10ページほど
ホテルは予約無しで泊まる物としている。(111)
観光局などで騙された投稿が掲載されている。(184)
空港深夜到着時のトラブルや対処方法などが掲載されている。到着時のトラブル対策として、航空券予約時に同じ旅行代理店で1泊目のホテルと送迎を予約することを推奨している。(188-191)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起が地図内にあります。(210)
関口真理著の独立の父は今?(234-235)
ドラッグに関しては、軽く考えている人へ違法である事の注意喚起になっている。(132-133)
インド人紳士から聞いた話としてボリやすい1位が日本人、2位がイタリア人。騙しにくい1位がイスラエル人、2位がイギリス人という読者投稿が載っている。(141)
こじき(83)
パスポートとビザ関連で5ページ(36-40)、日本国内移動、出入国関連はなし。
トイレは実質2ページ。(81-83)
地球の歩き方 インド 2001-2002年版
編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、末武千恵、髙砂真佐美、追田龍
デザイン 佐藤デザイン事務所
レイアウト 多賀茂里生
本文半分強がフルカラー、ページ数表記がある最後のページ数628
物乞い(71)
トイレは実質1ページ半ほど。(69-71)
空港から市内移動のトラブル(165)
関口真理著のデリーの歴史(171)
悪徳旅行会社について(182)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社の注意喚起が地図内に(209)
関口真理著のムガル帝国知って得する人物史(207)
地球の歩き方 インド 2002-2003年版
編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、末武千恵、追田龍、髙砂真佐美
デザイン 佐藤デザイン事務所
レイアウト 多賀茂里生
本文半分強がフルカラー、ページ数表記がある最後のページ数612
ホテルは予約無しで泊まる物としている。(95)
旅行会社関連のトラブルを避ける方法として、初日のホテルと送迎を予約するしかない事を提案している。(167)
関口真理著のムガル帝国知って得する人物史(209)
物乞い(71)
パスポートとビザ関連で4ページ(26-29)、日本国内移動、出入国関連はなし。
トイレは実質1ページ半ほど。(70-71)
地球の歩き方 インド 2003-2004年版
編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、末武千恵
デザイン&レイアウト 高木美保 (文進電脳情報株式会社)
本文がほぼフルカラー
ページ数表記がある最後のページ数470
パスポートとビザ関連で3ページ(21-23)、日本国内移動、出入国で2ページ(24-25)。
トイレは実質1ページほど。(51-52)
地球の歩き方 インド 2004-2005年版
韓国人はケチだから騙されない。日本人は隙がある。(39)
空港からのプリペイドタクシーで怪しい旅行会社に作れて行かれた。(50)リクシャーで土産物屋に連れて行くこと(56)などが掲載され。このような詐欺の被害にあった場合は待つのツーリストオフィスへの相談を推奨している。(94)
一方で偽物の観光局(118)、コンノートプレイスの私設旅行会社の注意喚起(121)など、詐欺被害の事例についてはかなり充実している。
地球の歩き方 インド 2006-2007年版
編集 オフィス・ポストイット 末武千恵、稲見さとみ、永岡邦彦
デザイン 日比真由美
ページ数表記がある最後のページ数527
本文はフルカラー
ドラッグに関する記載は、酒、タバコとあわせた完全な注意喚起目的になっています。(88-89)
病気、違法滞在、交通事故、詐欺、外国人ツーリスト風詐欺などのトラブル事例が掲載されています。(94-97)
一般の旅行者はホテルなどを予約して縛られる旅をしないと記載されている。(82)
一方で、旅行会社関連のトラブルが多いため、到着初日は事前に予約。宿泊と送迎がセットになっている物もあることを紹介している。(97)
ホテル代には普通は食事は含まれないと記載している。(85)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起が地図内にあります。(149)
トラベラーズチェックが便利だとしています。(26)
パスポートとビザ関連で3ページ(21-23)、日本国内移動、出入国で2ページ。(24-25)
トイレは実質1ページほど。(53-54)
地球の歩き方 インド 2007-2008年版
編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、末武千恵
取材・撮影 前原利行、柴田徹之、カネコマサアキ、中嶋貴義、多賀茂里生、斉藤由紀夫 (C.P.C.)
デザイン 日比真由美
ページ数表記がある最後のページ数535
空港から旅行代理店や違うホテルに連れて行く詐欺が紹介されている(131)
偽政府観光局に騙される方が続出していることが投稿とともに書かれている。(132)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起、駅の嘘つき情報が地図内にあります。(154)
地球の歩き方 インド 2009-2010年版
編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、前原利行、福間一、菅沼佐和子
デザイン 戸部明美(at)
ページ数表記がある最後のページ数567
偽政府観光局に騙される方が続出していることが投稿とともに書かれている。(137)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起、駅の嘘つき情報が地図内にあります。(162)
地球の歩き方 インド 2010-2011年版
編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、前原利行、福間一、菅沼佐和子
デザイン 戸部明美(at)
ページ数表記がある最後のページ数567
睡眠薬強盗、運び屋詐欺の報告は少なくなっている。詐欺などの被害者は異口同音に根拠のない「自分は大丈夫」という自信が原因ではとしている。(137)
地球の歩き方 インド 2011-2012年版
編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、前原利行、福間一、菅沼佐和子
デザイン 戸部明美(at)
ページ数表記がある最後のページ数583
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起、駅の嘘つき情報が地図内にあります。(162)
地球の歩き方 インド 2013-2014年版
編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦、永川銀珠
デザイン 戸部明美(at)
ページ数表記がある最後のページ数599
トラベラーズチェックの記載はある。(72)
自由旅行をする人はホテルを予約して縛られる旅をしないと記載されている。(96)
一方で、旅行会社関連のトラブルが多いため、到着初日は事前に予約し、送迎も手配することを紹介している。(163)
睡眠薬強盗、運び屋詐欺の報告は減っていると記載されています。(163)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起、駅の嘘つき情報が地図内にあります。(168)
グルガオンに関する記載がある。駐在2000人、出張を入れると4000人と書いてある。(172)
トラベラーズチェックは枠外に記載されています。(72)
パスポートとビザ関連で3ページ(68-70)、日本での出入国手続きで1ページ。(77)
トイレは半ページ。(95)
地球の歩き方 インド 2014-2015年版
グルガオンに関する記載(165)、様々なトラブルで共通する要素に根拠も無く自分は大丈夫だと思ったというものがあること(178)などが掲載されています。
地球の歩き方 インド 2016-2017年版
編集 オフィス・ポストイット 永岡邦彦
デザイン 戸部明美(at)
ページ数表記がある最後のページ数649
フルカラー
トラベラーズチェックに関する記載は無くなり、ドラッグに関しては完全に違法な物であるという記載になっています。(108)
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起、駅の嘘つき情報が地図内にあります。(169)
パスポートとビザ関連で3ページ(69-71)、日本での出入国手続きで1ページ。(77)
トイレは半ページ。(95)
地球の歩き方 インド 2020-2021年版
1981年12月15日 初版発行
2020年3月25日 改訂35版第1刷発行
編集 野瀬奈津子、松岡宏大(KAILAS)
取材・執筆 松岡宏大、野瀬奈津子、井生明、前原利行、山本高樹
デザイン 高木孝治(T.D.O.)
ページ数表記がある最後のページ数649
インドの基本情報、食べ物や文化などについての情報 8-67
ビザ、航空券、ホテル、現地鉄道旅などの旅のTips 594-641
グルグラム(gurugram)に関する記載が2ページに増えました。駐在2000人、出張を入れると4000人情報は以前から変わらず。(114-115)
関口真理著のムガル帝国人物史(126)
ツーリストインフォーメーションの説明がある。(594)
Uberなどに関する記載がある。(621)
ホテルは予約なしでもいいが、よほど慣れていないなら到着初日は予約することを推奨している。(624)
ドラッグに関しては完全に違法な物として説明されています。(632)
観光局に関しての記載はある(102)が特に推奨はしていない。次のページには旅行会社トラブルの読者投稿内容(103)が記載されています。
ニューデリー駅前、パハールガンジの旅行会社への注意喚起が地図内にあります。(107)
パスポートとビザ関連で2ページ(604-605)、日本での出入国手続きで半ページ。(610)
トイレは半ページ。(623)
地球の歩き方 インド 2024-2025年版
2023年8月1日 初版第1刷発行
編集 KAILAS (松岡宏大、野瀬奈津子)
取材・執筆 松岡宏大、井生明、小川周佑、野瀬奈津子
デザイン 高木孝治(T.D.O.)
DTP 又吉昌弘 (開成堂印刷)
ページ数表記がある最後のページ数651
グルグラム(gurugram)に関する記載が2ページ。駐在2000人、出張を入れると5000人になった。(106-107)
関口真理著のデリーという都市の歴史(91)
関口真理著のムガル帝国人物史(118)
CoCo壱番屋が2020年に進出して初めての更新となったと思うが、まだ現地にカレーライスはない事になっている(627)
全面刷新とはなにか
地球の歩き方はほとんど毎年の用に新版が提供され、10年程度一度、全面刷新されています。
全面刷新では、本文デザイン、構成などが変わっていますが、内容は基本的には変わっていません。インド版では1994-1995、2020-2021版で全面刷新的な更新が行われているようです。
時代に合わせた内容、現地の情報は毎回更新されていますが、基本は同じで、初版の内容がそのまま残ったりしています。その状況を各版でどうなっているのかみてみましょう。
インドでの食事の項目では「インドにないもの、それは「カレーライス」」という内容。
なお、CoCo壱番屋が2020年8月にインドに初出店しました。
1982-1983版
インドといえば、「ともかくカレーを食べている」という常識が(いや非常識が)いまだにあるみたい。それも日本のカレーライスを連想して!
(中略)
インドには、どこを探してもあのカレー・ライスはない。(94)
1998-1999版
“インド人はともかくカレーを食べている”というイメージを日本人は持っているようだが、インドにはどこを探してもあのカレーライスはない。(121)
2006-2007版
「インド人はともかくカレーを食べている」というイメージを日本人は持っているようだが、インドにはどこを探してもあのカレーライスはない。(74)
2013-2014版
「マサーラー文化を知ろう」の欄外に「インドにないもの、それは「カレーライス」」があり。
「インド人はともかくカレーを食べている」というイメージを日本人は持っているようだが、インドにはどこを探してもあのカレーライスはない。(100)
2016-2017版
「マサーラー文化を知ろう」の欄外に「インドにないもの、それは「カレーライス」」があり。
「インド人はともかくカレーを食べている」というイメージを日本人は持っているようだが、インドにはどこを探してもあのカレーライスはない。(100)
2020-2021版
「マサーラー文化を知ろう」内で
インド=カレーというのはよく知られてイメージだが、インドには日本人の考えるカレーライスはない。(626)
インド旅行の予算設定の冒頭で「インドは「安い国」か?」という内容
1982-1983版
インドは物価の安い国と言われる。何もかも信じられないほど安くて、ボクらのお金が何倍にも生きてくるなどと聞くと、何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(53)
1998-1999版
インドは物価の安い国と言われる。さらに強い”円”のおかげで、日本から持って行ったお金が何倍にもなるような気がしてくる。何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(60)
2006-2007版
日本と比較すれば、確かにインドの物価は安い。日本から持って行ったお金の価値が何倍にもなるような気がしてくる。何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(38)
2013-2014版
日本と比較すれば、確かにインドの物価は安い。日本から持って行ったお金の価値が何倍にもなるような気がしてくる。何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(59)
2016-2017版
日本と比較すれば、確かにインドの物価は安い。日本から持って行ったお金の価値が何倍にもなるような気がしてくる。何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(59)
2020-2021版
日本と比較すれば、確かにインドの物価は安い。日本から持って行ったお金の価値が何倍にもなるような気がしてくる。何か楽しそうだが、これはいったいどういうことなんだろう?(598)
このように年度毎に全く変わっていない項目、初版をかなり引きずっている項目があります。
初版から数え、編集プロダクションが変わる変化が、2回あったようですが、内容自体は時代とともに変わりつつある物の、中身はあまり変わっていない事がよくわかります。
後書き
記載内容は初版を最新版でもかなり引き継いでいるところがあり、時代とともにドラッグに関する記載内容が変わるなどしていて変化を分析するのはなかなか興味深いです。
地球の読み方を読んだが乗ってない手口だとか、事前に詐欺の手口を知っているのに騙されたとかの方は、読み込みが足らなし、本人の意識も欠けているのだろうと思います。
例えば地球の歩き方では、ホテルは予約しない物だが、別ページで旅行会社関連の詐欺事例を掲載するなどしているなど、記載が分散しており、しっかり読み込まないと何が正しく、どこを注視しなければいけないかわからないし、本人がそれを元にしっかり考えないと行けません。
このような雑多な内容の本は、隅々までしっかり読み込んで、内容を読解する必要がありますが、600ページ近いので普段読書をしない人には難しいのでしょうか。
私もすべては読み込んでいませんが、今後も読み込んで新発見があれば更新します。
地球の歩き方インド基本情報
発行状況
インド・ネパール編として 1982-1983版から発行
1983-1984版は無く、1986-1887版でインドとネパールが分離しインド単独へ、ネパール単独版は1988-1989版より。
1988-1989版、1993-1994版がなく、1994-1995版で全面刷新。その後しばらくは連続発行されたが2019-2020がなく2020-2021で全面刷新。
2021-2022、2022-2023がなく、2024-2025版で復帰。
インドと大麻
インドでは1985年に国としてNDPS法として、大麻などのドラッグを規制する法律が制定されました。
1980年代後半から90年台前半まではこれまでの記載を引き継ぎ、禁止されている物の手を出す人への注意事項が書かれていました。
インド旅行
インド旅行自体は1950年代のヨガ、著者の藤原新也氏が1968年から訪れた内容をまとめた「印度放浪」(1972)がベストセラーに。
同時期にNHKがインドの紀行番組などを放送したようで、1977年2月13日に海外リポート「史上最大の沐浴」インド・ガンジス河、1979年3月26日、4月8日に前後編で「永遠のガンジス」としてガンジス河特集を放送。このあたりからインド旅行が注目され始めたようです。
日本人の海外旅行が自由化されたのは1964年。円とアメリカドルが変動相場制に移行したのが1973年。その頃、ボーイング747のような大型機が搭乗し、航空運賃が大幅に下がるなどしました。
そして、80年代に入ると紀行文なども増え、テレビ番組などでも扱われる事が増えたことで、インド旅行に行く方も増えていったようです。