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ニンテンドー3DSのキラー機能はすれちがい通信

3DS すれちがいMii広場

ニンテンドー3DSで誰もが注目するのは裸眼3D(立体視、ステレオ)だが、本当に注目すべきはすれちがい通信だ。

すれちがい通信機能は、2009年に発売されたドラゴンクエスト9で大ブレイクした機能。この機能は、近くにユーザーがいるとデータを自動的にやりとりして、ユーザー同士でアイテムのやりとりなどができる機能となる。

本体同士が近くにあると自動的にデータをやりとりするが、難しい設定は一切不要。強いて言えば、無線LANをオフにしていない事くらいしかないが、通常入れっぱなしで使うので問題はないだろう。
この機能がインターネットを使ったソーシャルゲームと根本的に違うのが、実際に複数台の本体がその近くにないとデータをやりとりしないという点。

このため、人が集まるような場所に行かざるを得ない。秋葉原など特に人が集まるところでは、ゲーム販売店がその場所を提供するなどして一時話題にもなった。
この機能を使う事で、通常のゲームプレイでは手に入れるのが難しいレアアイテムなどを手に入れることができる。知り合い同士である必要はなく、単にたまたますれ違っただけの、見ず知らずの人同士がゲームでお互いに助け合えたりする。

この機能を活用するには日常的に使い持ち歩くしか無い。家に置いておくとか、たまにしか使わないとこの機能を活用する事はできない。
日常的に持ち歩きたくない方はこの機能を活用する事はできないが、すれちがい通信することで、アイテムが集まるなど、ゲームが楽しくなると、このすれちがい通信機能その物がゲームのようになる。
画面の中で完結するバーチャルなゲームではなく、実際にすれちがいを求めて出歩くという体験も含めたゲームの楽しさは倍以上となる。

発売直後の2011年3月現在、内蔵ソフトとしては、すれちがいMii広場と、ニンテンドー3DSサウンドにこのすれちがい機能が含まれている。

すれちがいMii広場では、ピースあつめの旅とすれちがい伝説というのが楽しめる。
ピースあつめの旅は、パズルのような絵のピースを集めるだけのゲームだが、すれ違う相手が持っているピースをもらえるような仕組みになっていて、すれ違えばすれ違うほど速く絵が完成する。
すれちがい伝説では、すれ違った相手が敵と戦い、とらわれの身となっている王を助けに行くというゲームだ。敵と戦い勝つことでぼうしがもらえたりするが、敵は強いため、多くの人とすれ違う必要がある。

ニンテンドー3DSサウンドでは、ユーザー同士の曲を分析して独自のヒットチャートなどを作成することができる。筆者調べでは、この機能を使用しているのはユーザーの1割ほどだ。

3DS すれちがいMii広場 8回

40人とすれちがいよく分かったのは、多くの人が設定しているすれちがいMii広場は非常に楽しいが、ほとんど使われていないニンテンドー3DSサウンドのすれちがい機能はまだ面白みがよく分からない。

今後、このすれちがい通信機能を活用した様々なソフトが登場するだろうが、ユーザーが実際に設定して楽しむように作り込めるかも注目である。
日本のように狭い地域に大勢が住んでいる地域だとすれちがいもしやすいが、国や地域によってはそれが難しいこともある。日本ならソフトさえおもしろければなんとかなるが、それができない地域ではどのように楽しませるのかも注目しよう。

カジュアルゲーム時代の携帯ゲーム機は

電子ゲーム人口のうちかなりの割合が、iPhoneなどのスマートフォンや携帯電話など、本来ゲーム機として開発されていない端末によるカジュアルゲームを楽しむようになっている。

もちろん、Xbox 360やPS3、PCゲームなどのじっくりやりこむ系のゲームもいまだ人気で、本当のゲーム好きにはこちらの方が好まれているだろう。

そんな中で、立場が微妙なのが、ニンテンドーDSやPSPなどの携帯ゲーム機だ。カジュアルゲームを中心に、大抵のゲームはiPhoneなどの常に持ち歩く携帯機器で可能で、iPodの様に売れなくなっていくのは確実だろう。
ニンテンドーDSは2011年初頭に3D(立体視)表示に対応した新型ゲーム機、ニンテンドー3DSをリリースするが、当初投入されるソフトは従来の延長上にあり、立体視表示と言うだけでゲーム好き以外にどれだけ普及できるか疑問が残る。
将来は現在DSiで提供しているDSiウェアを強化したりするのだろうし、日本でドラゴンクエスト9により一時期話題となった、すれ違い通信機能などを強化するなど細かなアップデートはある。しかし、基本機能の強化や立体視などでは一般ユーザーはなかなか飛びつきそうにない。

カジュアルゲームの流行は日本ではあまりわからないだろうが、iPod touchのゲームはアメリカなどで子供も含めかなり普及し始めている。現在はそれでもニンテンドーDSの方が利用率は高いが、簡単にゲームを購入できる事などから近い将来、Androidを含めこの手の端末がゲーム市場において、キーとなることは間違いない。

ここにうまく入っていこうというのがPSP2の戦略のようだ。
PSP2自体は2011年1月下旬に発表とされ、うわさの域を出ないが、携帯電話の3G回線にも対応すると言うことで、カジュアルゲーム機能も取り込もうとしていることがわかる。

携帯電話の3G回線を使用した先例としては、AmazonのKindleがあるが、Kindleと同じ様にゲームのダウンロードは無料でどこでも行えるようになるだろう。3GよりWi-Fiの方が高速だが、カジュアルゲームの主要顧客となるユーザーはWi-Fiの設定がわからないという方が多い。
そんなユーザーに、Wi-Fiの設定なしでいつでもどこでもゲームが入手できれば、カジュアルゲームユーザーを取り込むことが可能になる。

また、AndroidベースのOSになるのなら、Android系のカジュアルゲームを技術的にはそのまま遊ぶ事も可能だろうし、PSP2へ移植することも用意になる。タッチパネルだけを使ったゲームも悪くないが、ハードウェアキーが無いと楽しめないゲームも多い。そんなゲームにはPSP2は非常に相性がいい。

無料や100円程度のソフトしか買わないカジュアルゲームユーザーも当初は、簡単なゲームしか遊ばなくても、ゲームをやるという習慣がみにつけば、数千円のじっくりやりこむ系ゲームを買うようになるだろう。
3G回線を使ってアイテムを買うというようなことも簡単にできるようになる。

ゲーム機を購入し、その後のソフトウェアも考えるとこのPSP2の戦略はなかなか興味深い。
しかし、そもそもPSP2を買うまでのハードルが高い。このハードルはiPod touchやニンテンドー3DSと同じだが、一般ユーザーがどのハードを選ぶかがここ数年の課題なのかもしれない。

DSのドラゴンクエスト9が面白い

秋葉原なんかに行くと、ヨドバシカメラなんかでドラゴンクエスト9のすれ違い通信を楽しんでいる人を見かける。
ここまで熱中させると言うことは、賛美両論あるが面白いに違いないと思い、試しにこのソフトを買ってやってみた。
やり始めて、一週間も経ってないが、いつものようにメインストーリーはそこそこ良くできているが、携帯機の通信機能を生かし、シリーズ中最高のはまりゲームとなっている。

このゲームの基本は従来のドラクエと同じで、ストーリーを進めて楽しむゲームだ。
当然ながら、やり始めてしばらくはストーリーを進めるしかないが、しばらく進め、新しい街や城を見つけた頃から、そこで出来る事が増えてくる。
もちろん、1人で遊んでも楽しい機能も増えるが、その楽しさを膨らましてくれるのが各種通信機能。

近くにいる人としか通信できないが、Wi-Fi(無線LAN)を使ったマルチプレイが出来る。
どうしても倒せない敵を友人などと協力して手伝ってもらってもいいし、普通に協力プレイをするだけでも楽しいだろう。
発売後、1年間クエストと呼ばれるミニストーリーが配信されるのも最近のゲームには良くある機能だが、さらに楽しいのが、すれ違い通信機能。これは、宿屋に同じようにすれ違い通信機能を設定しているキャラクターを、呼び込める機能だ。

この機能は、すれ違い通信というスリープのような状態にしていなければ相互に通信出来ないが、体感で100人に1人くらいの割合で確実にすれ違える。ある程度人の集まる駅や繁華街なら、1時間もこの状態にしておけば確実にすれ違えるだろう。
現在200万本以上販売され、発売直後の2009年7月現在、このゲームをやっている人は多く、都会のターミナル駅なら一瞬ですれ違えるが、おそらく2009年中はこの状態が続くのだろう。

この機能は、宿屋に人を呼び込むという設定になっており、すれ違うキャラクターと、そのキャラクターの身につけている装備などの見た目、プレイ時間その他のやり込み具合、一言メッセージを参照できる。さらに楽しいのが、宝の地図を他の人に配れるという点。

すれ違ったキャラクターのプレイ時間が自分の10倍を超えていたり、アイテムをほとんど完璧に集めていたりする人に驚いたりするのも楽しみの一つだが、宝の地図は最高に楽しい。

宝の地図とは、強いボスやあまり出てこないアイテムがあるダンジョンの地図で、その場所を探すのもゲームの一部となっており、1人でプレイしていてもいくつかの地図を入手できる。
この地図の内容はランダムで出現するため、自分が発見した地図で良いアイテムが出てくるとは限らない。そこで、たまたま良いアイテムが出てきたりした宝の地図を持っていると、それが人気になり、すれ違い通信でその地図を配布する人が増えてくる。

ネット上で話題なのが、「まさゆき」「川崎ロッカー」という二つの地図。
「まさゆき」はレベルアップに最適な敵が出現する地図で、「川崎ロッカー」は珍しいアイテムが多数出現する地図。
他にも、いくつかの地図が話題になっており、100人ほどとすれ違えば、そのうち何枚かはこのあたりの地図となる。
もちろん、他の地図に良い物があるかもしれないので、新しくすれ違った地図は一応見たくなるのがこのゲームをやる人の心理。
そもそも、この宝の地図をクリアするには、ストーリーを一通りクリアするくらいにキャラクターを強化させなければならない。

ストーリー途中で、宝の地図は自力で発見できるが、そこの敵がとんでもなく強く、ストーリーを終わらせることと、この敵を倒すためにがんばりたくなるし、すれ違いで受け取った地図がそれを遙かに超えるくらいレベルの高い物であったりすると先が長いことがよくわかる。

これらの機能により、ドラゴンクエスト9は、ストーリーを終わらせた後が楽しいと言われるくらいにやり込み要素がうまく組み込まれている。

今までは、画面内の冒険がゲームの楽しみだったが、このDSを実際に持ち歩き、様々な場所ですれ違い通信することも一つの冒険となっている。
通信機能に対応するゲームといえば、ネット上で完結していたが、ハードウェアの通信機能を生かしたこのすれ違い通信機能はゲームの楽しみを何倍にも広げている。
これは、出荷数が百万本を超えるドラゴンクエストシリーズならではだし、人が密集する日本だからこそ出来る楽しみだ。