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Nitendo Directまとめ

任天堂は情報の種類によって、情報の出し方をコントロールし始めた。
任天堂がいくら報道機関に説明しようが、ゲームを理解していない大手新聞社などは、その情報をねじ曲げた形で報道してしまう。これはどの業界のどの会社でも同じ事だが、インターネットが普及したことで、情報元は様々な手段を使い、最終消費者へ情報を伝達するようになっている。

そこで、任天堂が始めたのが、ゲームユーザー(特に新情報を欲しているようなコアユーザー)へ情報を直接伝えるという手段だ。

それから、直接アピールの話ですけれども、これは今日冒頭でお話しした以上のことではないのですが、一言でいいますと、「情報の種類によって、発信される場所は選んだ方がいいと考えている」ということです。例えば、先日の「Nintendo Direct」等で扱った情報、ゲームの中身の詳しい仕様について、ゲームを遊ばれない方にご説明して、その方に報道していただくというのは、やはり無理があるのです。ですから、そういう情報は私たちが直接お客様に届ける手段が今あるので、そうした方がいいと思っています。一方で、あらゆる情報を直接お客様にお届けすればいいかというと、そういうメディアを通じて能動的に情報を見ていただけるお客様は、やはり人数的に限りがあるわけですから、広くあまねくお伝えするということについては、当然マスコミのみなさんのお力をお借りしないといけませんし、投資家の皆様に広く情報をお伝えするには、今日この説明会にご出席の皆様のお力をお借りしないとできないと思っていますので、「あらゆることを直接伝えれば解決する」という発想は持っておりません。要は、「情報の種類によって出し方を変えよう」と思っているということです。対象ごとに、それぞれのみなさんが聞きたいと思っておられて、理解していただきやすい情報を、そのような形にきちんと編集してイベントや種々の方法でお届けしようということです。
2011年10月28日(金)第2四半期決算説明会 質疑応答より

2011年9月13日、主に報道機関向けのニンテンドー3DSカンファレンスをインターネットで中継したところ、ユーザーから好評だった。
そのため、ユーザー向けに岩田社長が直接情報をネットのストリーミングで出すことになった。
これは数日前に録画した物を全世界に配信するため、翻訳などの作業をした後に出すため、録画放送となっていたが、回を重ねる毎に情報を出す地域も選ぶようになっているようだ。

第1回 2011年10月21日公開 情報内容
本体アップデート
3D動画撮影、すれちがい通信の強化、3DSの引っ越し
マリオカート7
引ク押ス
疾走すりぬけアナトウス
いつの間に交換日記
など
第2回 2011年12月27日公開 情報内容
心霊カメラ
キキトリック
など、ソフト情報中心、12月から2月くらいに発売されるソフト情報中心

第3回 2012年2月22日公開 情報内容
新・光神話 パルテナの鏡
鬼トレ
ザ・ローリング・ウエスタン
など、4月くらいまでに発売されるソフト情報や、その後の展開について

第4回 2012年4月21日公開
Wii用のソフト、カービーなど
本体更新、パッチ修正機能
ポケモン関連情報

3DS用ソフト紹介
世界樹、カルドセプトなど
カルッチョビット 7月発売
とびだせ動物の森 2012年秋
ニュー・スーパーマリオブラザーズ2 8月

任天堂Wii Uは本来2012年の第2四半期に発売だったのでは無いか説

任天堂Wii Uに関する情報が初めて公式に明らかにされたのは2011年4月25日
このときに2012年3月期の2012年度業績予想と共に情報が公開されたが、2012年3月までの販売は見込んでいないとしており、それ以降の発売でスケジューリングしていたのでは無いかと予想される。

おそらく、この情報公開のタイミングで、協力企業などにWii Uに関する情報が公開され始めたのだろうが、本格的な情報が公開されたのはこの後6月に行われたE3。この時点で、筐体など含めかなり完成していたようで、そう遠くない時期に発売できたことが予想できる。
3DSの場合、2010年から2011年にかけて情報がでて発売されたが、3DSは初めて情報が出た2010年3月23日の時点で、発売時期も公開されていた。

本来ならWii Uも、3DSと同様にこれらの情報が公開されて1年程度の2012年第2四半期(4月から6月)に発売するというスケジュールだったのでは無かろうか。

しかしながら、3DSはソフト不足という致命的な欠点により、売上げが当初の想定を大きく下回ったため、発売から半年で大きな軌道修正をせざるを得なくなった。
Wii自体は3DSやWii Uの準備があったのだろうが、Wii自体の新作ソフトが不足し、Wii本体販売も失速してしまったという大問題もある。
Wiiのソフトが不足してしまうほど、Wii Uに注力しているのだろうが、当初、2012年春から夏頃の発売で年末商戦までに徐々に広めていくというような戦略も考えていたのだろう。しかし、3DSの用にソフト不足にならないように、十分にソフトがそろってから発売するために、半年ほどソフトがそろうのを待って、2012年の年末商戦向けにぶつけてくるという戦略に変更したのでは無かろうか。

おそらく、2012年の年末10月頃から11月頃に発売し、そのときに任天堂の主要なソフトはもちろん、サードパーティーのソフトも豊富に選べるようにし、2013年になっても順次新作ソフトを投入できるようにするのだろう。

任天堂 2012年1月27日の経営方針説明会でのこれから情報

2012年1月27日(金)経営方針説明会 / 第3四半期決算説明会 任天堂株式会社 社長 岩田聡 講演内容全文より

3DSの逆ざや(販売価格より製造コストの方が高い)解消は2012年度前半にめどが立つ。
ファイヤーエンブレム 覚醒、ペーパーマリオ、ルイージマンション2、マリオテニス、トモダチコレクション、どうぶつの森などの3DS用ソフトを2012年度(2012年4月から2013年3月)に極端に間隔を開けること無く継続的に投入する。
2Dの横スクロールアクションのスーパーマリオ完全新作を3DS用に投入。
3DSをアジア地域で本格的に展開する。
Wii Uの詳細仕様は2012年6月のE3で発表し、東京でも速やかにみせるようにする。
日本、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアでWii Uを2012年末に販売する。3DSのような失敗をしないようにしっかりとソフトなどをそろえた上で。
Wii UのコントローラーにNFC機能を搭載する。
マリオカート7にある「ニンテンドーネットワーク」は3DSやWii Uの包括的なネットワークプラットフォームでこれを推進する。
追加コンテンツ購入はダウンロードソフトの「とびだすプリクラ☆キラデコレボリューション」、パッケージソフトでは「THEATRHYTHM FINAL FANTASY」が初めに対応する。
任天堂の追加コンテンツの考え方は、追加コンテンツなしで十分楽しめるが、さらに楽しみたい方向けのもの。
パッケージソフトのダウンロード販売も仕組みとしては用意を終えており、いつやるかという段階。
Wii Uでは個人アカウントを導入予定。

質疑応答が公開されたら追加予定

PlayStation Vitaの発売直後の売り上げがひどいことになっている件

一般的に新型ゲーム機は、発売日にいわゆるゲーマーなどが一斉に購入するため、予約の段階で品切れ、発売日には数十万台の出荷をし、すぐに完売という状態になる。その後しばらくは入手困難になるが、2011年12月17日に発売になったPlayStaion Vitaに関しては全く状況が異なる。

発売日とその翌日の土日となる12月12日~12月18日の売り上げデータ(メディアクリエイト調べ)によると、324,859台の販売で一見そこそこの売り上げに見えるが、発売から9ヶ月ほど経過したニンテンドー3DSの367,691台に負けている。

http://www.4gamer.net/games/117/G011794/20111221057/

また、その後の19日〜25日に関しては一般的に品切れなどで発売直後に比べて落ち込む物だが、72,479台となり、3DSの482,200台に完敗しているのはともかく、旧モデルとも言えるPSPの101,121台にも負けているという現状。

http://www.4gamer.net/games/117/G011794/20111228008/

実際、店頭でも発売日の夜になっても在庫ありの状態だったし、その後もWi-Fiモデルは一部品切れになったところもあったようだが、基本的にいつでも購入できる状態が続いていた。
発売前の段階でも、予約開始直後こそ予約困難状態になった物の、その後、予定出荷数が増えたのかもしれないが、予約自体前日でも受け付ける店舗が多数あった。

3DSの発売直後のデータを比較してみると、2011年2月26日に発売になったが、その週には374,764台、翌週は209,623台、3月11日の地震があった週は96,463台、61,394台、50,710台と続き、3月28日〜4月3日の週にようやく42,979台とPSP(57,379台)に首位の座を明け渡すという状態で、ソフト不足などが指摘された3DSでも旧モデルに負けることは無かった。
日本は年末年始商戦で任天堂が特に強く、3DSに有力ソフトがそろってきたとはいえ、それでも自社の旧モデルに販売数で負けるというのは異常事態と言える。

http://www.4gamer.net/games/117/G011794/20110302065/

ソフトの方を見ると、発売週はみんなのGOLF 6が61,412本、アンチャーテッド 地図なき冒険の始まりが48,224本などと、本体と同時購入したユーザーがいくつか購入したようだ。しかし、翌週になると、ランキング20位のマリオカート Wiiの43,752本を下回る販売数のため、ランキング外という状態になった。

今回のPS Vitaは発売直後に他機種に完敗し、さらに品切れもおこしていないというローンチが完全に失敗したと言っていい状態になっていることがわかる。
2012年2月には海外でのローンチとなるが、それまでに3DSと同じように有力ソフト不在。PS Vitaの一般ユーザーからみた利点が「画面がきれいで、タッチパネルとかに対応してスマホみたい」と取り立てて新しいところが無いという状態。本当にゲームを楽しむ方のための3DSにおけるすれちがい通信のような、nearも現時点で魅力が薄い。
一般紙が利点とする、3G機能も料金などの点でこのようなゲーム機では利点とはならない。

PS VitaはPSP goのような状態になってしまうのだろうか?
どうなるPS Vita。

ニンテンドー3DS アンバサダー・プログラムのために早めに買うレベルの値下げ

ゲーム機はどんなハードウェアであったとしても、売れて、使ってもらえば、ソフトを買ってもらえる。
しかし、ゲームが出来るハードウェアが無数にある現在、ゲーム専用ハードというものを購入するのは真のゲーム好きだけ。ほとんどの一般ユーザーはスマートフォンなどで十分と思っている。わざわざ高いゲーム機など購入することはない。
そういう意味ではニンテンドー3DSを25,000円で2011年2月に販売し、半年も経たない2011年8月11日に15,000円に値下げしても、一般ユーザーが買うにはまだまだ高いと言える。

ゲーム好きにとっては、この程度の値下げなら損したなどと思う人はいないだろう。なにしろ数カ月早く他人よりも楽しめたわけである。すれちがい通信などの3DSの心の目玉の通信機能系は人が少ない時もそれはそれで楽しく遊べたわけである。

また、10本のゲームボーイアドバンス用ソフトを手に入れ(ついでにファミコン用の先行配信に乗っかれる)るには、今買うしかないという状況なら、まだ買ってないゲーム好きも、高くても今が買いどきでしょという価格設定。

それにしても、これにも兆候があった。この発表があった7月28日に発売するはずだったスーパーポケモンスクランブルが3日前に突然発売延期になった。
通常、ソフト発売直前の延期は致命的なバグ発見などでかなり遅れるのが常だが、2週間程度しか延期にならないのが何だったのか謎だった。この発表に合わせ、値下げと共に買ってもらう新作ソフトを用意しようと物だったのか。

それにしてもゲームボーイアドバンスのVCを限定で配信するのはいいが、今後も一般ルートでは買えないとなると通常販売分がどうなるのか気になるところ。

また、この価格設定によって、Wii Uも25,000円にしても不自然ではなくなったし、なんだったら19,800円でも良さそうだ。一方、高性能という触れ込みのVitaの価格設定にも影響しそうだが、どうなることやら。

3DSは当然持っている筆者だが、海外版も値下げされて違うカラーバリエーションが出たら買おうと思っていたが、限定配信されるタイトルが日本と違うなら慌てて海外版本体を買うレベルでもある。
そもそもこんなことを考えるのもリージョン設定があるからだが、これもなくしてもらいたい今日この頃。

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